悪夢
⚠ちょっとだけグロいかも
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「トキさんはまだ夢を見てない?」
刀の整備をしながらもタクローに尋ねると、彼は欠神しながら答えた。
「今のところは見てないようだよ」
「そうですか…それでは私は見回りに行ってきますね」
――いつでも駆けつけれるようにトキさんの夢遊空間の近くを見回ろうかな。
私はタクローに背を向け、歩き出した時
「待って! オンライン夢遊空間で怪しい人物が居る!」
「何処ですか!」
タクローの元に駆け寄り、画面を見る。そこにはマントを被っていて、要に近づこうとしている者が居た。
「もしかしたら夢撲滅隊かもしれない。……行ってみる価値はあるんじゃないか?」
しばし考えを巡せ、私は行くことを決意する。
「トキさんが夢を見た時は――」
「了解。知らせるよ」
「よろしくお願いします!」
綺麗に研いだ刀を持ってゲートに走っていく。
――夢撲滅隊だったら絶対に殺す
◇
月が昇り、私はベッドに寝転び、寝返りをうつ。
「夢…見られるかな」
――不安だし、要に【夢を見た】って書こうかな……。
私は迷いを首を振ることで振りはらい、布団に籠もって目を瞑る。
「あの要の結果が出てからにしよう」
数分ぐらい目を瞑っていると意識が途切れ、気づけば、真っ白な世界で目を覚ましていた。夢遊空間だ。
その世界には高校生ぐらいの金髪の女の子が居た。
その子を見ていると何故が懐かしい気分になってくる。私は彼女に歩み寄った。
「やぁ〜久しぶり」
「え」
喋るとは思わなかった。私は記憶喪失だ。この娘が知り合いでこの世界に架空人物として存在することはあり得る。だが、私は彼女を覚えていないのだからどのように喋るのか想像することができない。想像力がなければ喋らす事もできないはず。
私が今想像できる者といえば、空っぽな自分か、カナデ、それと――。
「ふーん、そんな事考えてるんだ〜。あ、どうぞ続けて」
――何で思考を読まれたの? 何が原因。私が作り出した架空人物だから? いやでもそれだと……。
「分かんないよね〜。それもそうか。答え合わせする義理もないし始めるか」
金髪少女はこちらに向かって走り出し、気づけば目の前に。彼女は指を突きだしている。人差し指と親指が私の上まぶたと下まぶたを押し、目が浮き上がる。
「あ゙あ゙ぁぁ!!」
トキは痛みで地面を向き、少女はくり抜いた右目を愛おしそうに見る。
「次は左目だね!」
少女は目を潰すと、汚れた手で再び私の目をくり抜いた。
「あ゙あ゙あ゙あ゙ぁぁ…!」
――前が見えない。何も…見えない。
「そうでしょそうでしょ! 貴重な体験だよ。しっかり味わってね〜」
体を押された。私は仰向けになる。
「今度は内臓を摘出しま〜す! 勿論、麻酔抜きでね!」
「や、やめて。私が何をしたの?」
「何って同じ事? まぁ、私には関係ないけどね」
何か鋭利な物で腹を縦に引き裂かれる。
そうして私は現実に戻るまで間、解剖されていった。繰り返し。繰り返し。




