7.口に出すことで将来はグッと近くに寄ってくる
やったー!総PV数が200を超えて、ブックマークも2つ増え、はじめていいねまでもらえたぜぃ!
まさかの何も起こらないとかいう逆に超珍しいスキルを銀貨10枚で買ってから1ヶ月が経った。
スキルレベルもそれぞれ《糸魔法Lv.3》から《糸魔法Lv.4》に、《念動力Lv.2》から《念動力Lv.3になり、さらに狩りの効率が上がった。
今では念動力の落石も結構大きめの石を複数持つことが出来るようになって威力が上がったし、糸魔法に至っては糸の強度が上がった他に、操作も早くなったことで6〜8体くらいなら糸の損傷も少なく勝てるようになってきた。
「そしてまた性懲りも無くジャンク品を買おうとしている自分がいる。ガチャの魔力は恐ろしい………」
「何言ってんだお前、前回おまけでやったスキルは小鳥を召喚するだけ、買ったスキルは全く効果がないある意味珍しいスキルだったんだろ?なんでまた買おうとしてんだよ」
「やっぱり掘り出し物の夢が捨てられなくてさ」
「酔狂者な上に失敗から学ばないとは、難儀な頭してんなお前」
「こうして底なし沼に溺れていくのか、あぁ無情なり」
「変なこと言ってねぇで買うならさっさと買え」
んもぅオジさんってば、少しは後悔と期待の混じったこの感情を整理する時間くらい欲しいものだよ。
「妙なこと考えてねぇで、はよ選べ」
◆◇◇◇◆
スキルは中には得てもなんの得もないスキルが存在します。
例えば【尾体術Lv.1】というスキルがあります。しかし尾のない種族では効果を使うことができません。そう言ったスキルもオーブになっていれば尾のない種族でも手に入れることができます。そして無意味スキルになります。
◆◇◇◇◆
今日新しく買ったスキルは【ーーLv.1】のスキル、1番上にあった重力とか技の威力を軽減する?ってスキルだ。
効果が確定してないからか、今までの使用記録の後に効果が疑問文で書かれている。
そして何よりも大事なのはこのスキルの効果が軽減とか削減とかそんな感じだった場合、レベルをマックスまで上げたらどんな強力なモノになるかってことだ。
………まぁそれには10年や20年じゃあ利かない時間が必要だけど。
それでもいずれは擬似的に白髪青目のバカ目隠しさんみたいになれるんじゃないかって思うわけよ。
「まずは小さい石を少し浮かせて、スキルを発動させた左手に落とす………おお!」
確かに、確かに石が左手に当たりそうになった時に石がゆっくりになって、徐々に減速している。
最終的には速度はほとんどなくなり、念動力を使っていないのに宙に浮いてるみたいになった。
そしてその浮いている石を手で握って持ってみる。
「うん、落下中の加速とかどこいったのって感じ。羽みたいにふわっと落ちてきたのに石の重さがあるって不思議だ」
この分なら現状でも使えないこともないかな?………宴会芸に。
正直こんなの現状の《念動力Lv.3》の下位互換でしかないよね。
こんな小石を浮かせるなんて余裕だし、なんなら遠距離攻撃も弾き返そうと思えば弓矢くらいの質量なら頑張れば相手に送り返すことすらできる。
1本だけな上にスキルで補正されてないなら、だけどね。
「まぁ元々の考え通り将来に期待ってことで」
Lv.が上がればきっと擬似五○悟みたいになれるはず!なれるよね?
………
………………
さて、今日もゴブリンゴブリン。
スキル検証も兼ねてもともと森に来ていたので、いつもと変わらずゴブリンを狩って帰ることにする。
「まずは適当な重さの石を見繕って、っと」
そんなこんなしていたら3体のゴブリンが向こうから歩いてきた。
まだ石を空中まで運べててないので編み糸で首を絞める。
思えばこっちが先に見つけてて先制攻撃出来たわけじゃないのに、正面から3体1で戦うことに躊躇がなくなった。
「いずれは締め落としじゃなくて首をへし折れたりして………え?」
成長を感じて自分の将来の姿を思い浮かべてたら急にスキルの出力が倍どころじゃないくらい上がって本当に首をへし折ってしまった。
どゆこと???
仕事のある日は1話更新できるかどうかです………。