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5.ボクは諭吉(栄一)が1枚あれば1ヶ月余裕で生きていけるけど、このオジさんはポンと渡せてしまえる




 《糸魔法Lv.1》の隠し仕様を発見してから3ヶ月。

 順調にゴブリン狩りも進み、《念動力Lv.1》が《念動力Lv.2》に、《糸魔法Lv.1》から《糸魔法Lv.3に》になってゴブリンを狩る効率も上がった。

 先に買ったのは念動力だけど、戦闘に使う回数と倒すゴブリンの数が圧倒的に多いから糸魔法に追い越されてしまった。

 頑張って念動力君。


 色々なことがあって順調に生活も豊かになって来てるボクだけど、次に買うスキルは少し遊んでもいいかなくらいに思い始めている今日この頃。


 今まではボクの計画通りのスキルを買っていたけど、効果がよくわからないジャンク品のスキルなんかにも掘り出し物があるかもしれない。


 仮に失敗しても、2ヶ月もあれば少し贅沢しても銀貨が貯まると考えたら別にいい気がしてきたんだよね。



「と言うわけでオジさん、ジャンク品のスキル見ぃせて」


「いやどーゆー訳だよ。あとオジさんじゃねぇって何回言えばわかるんだよガキンチョ」


「これでも成人してますぅ〜、早くジャンク品の鑑定書を見せてくださ〜い」


「その喋り方めっちゃウザいな………。んで、ジャンク品だったか?あんな酔狂なモンなかなか買う奴は居ねぇからなぁ、在庫を少しでも片してくれるならありがてぇ」


「そう?案外掘り出し物もあったりしそうで、すごいワクワクするじゃん」


「世の中効果の分かってて安定した強さのスキルなんざいくらでもあるからな。銀貨10枚のヤツでも鍛えればそれなりに強いスキルは多い。それをわざわざ運任せにしようなんてようなのは、金持ちの道楽か酔狂以外の何者でもねぇだろうよ」


「うーん、至極ごもっともだね。でもボクはそーゆーの大好きなんだよね」


「あぁそうかい。ほらよ、酔狂者専用の鑑定書だ。じっくり選べばいいやな」


「ありがと」


 さてさて、ダイヤの原石はあるかなぁ?




【ーーLv.1】

 使うと少し物が軽くなったり、相手の攻撃の威力がほんの少しだけ下がる?



【火ーーー】

 近くで火事が起こるとわかる?



【ーー】

 あまり怪我をしなくなる?



【ーーーーーLv.1】

 過去使用記録無し。



【ーーーーー】

 鼻くそを飛ばすと破裂するようになる?



異世界召喚ーーー

 ランダムな色と味の甘い液体を異世界から召喚する?



異世界召喚ーーー

 過去使用記録無し。



………


………………




「うーん………」


 ほとんど伏せ字?と言うか解読できてないし、効果も大雑把でよく分かってないみたい。

 さすがジャンク品。



「なんか感じるモンはあったか?」



 真剣にほとんど何にも情報のない鑑定書を読むボクにオジさんが話しかけてくる。



「いや、情報が少な過ぎて感じるも何もないよね」


「ふはは、そりゃそうだ。スキルなんてのは一貫性があるからな。とっかかりさえあればあっという間に効果がわかってジャンク品じゃなくなるんだよ」


「なるほど、これは確かに道楽とか酔狂とか言われる訳だよ」


「だろ?どうだ?なんか買うか?」


「うん。全部よくわかんないし、このなんも分かってない《ーーーーーLv.1》のスキルにするよ」


「へぇ、これか。正直これが1番ねぇと思ってたから意外だわ。せっかくだ、ついでにこれもやるよ。何が出るかわからねぇ召喚系は、全く分かってねぇスキルと一緒でほんとに売れねぇからな」


「え?いいの?」



 オジさんはボクが選んだ【ーーーーーLv.1】の他に【異世界召喚ーーー】をくれた。

 とても太っ腹だ。


 最低額とは言ってもスキルはスキルだし、そんな物をポンとくれるくらいオジさんは儲かってるんだな。



「別に構わねぇよ。スプーンとか猫とか、昔の記録だとウンコなんてのも出たらしいからほんとになんでもあり過ぎて売れない不良在庫だし」


「それ廃品回収をボクに押し付けただけじゃない?」


「バレた?」


 訂正、ただのゴミ掃除だった。

 まぁオジさんはゴミ扱いしてるけどスキルはスキルだし、貰っておこう。





◆◇◇◇◆



【火ーーー】のスキルで火が解読されているのは【火魔法】と言う有名なスキルがあるからです。

 スキルの中でも特に多いのが異世界から何かを召喚する【異世界召喚】系のスキルで、かなり細分化されていて効果が判明しているモノは1/1000にも満たないのです。


今回出たスキル以外にもジャンク品のスキルはまだまだありましたが、作者がスキルたくさん考えて、そのスキルを伏せ字にしたりしなかったりする作業が面倒だったため、書いた分は少ないです。

あと、今回出たスキルの中に2つチートスキルがありました。


◆◇◇◇◆

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