28.次に繋がるのは何かを挟んだあと
当日から早々に喧嘩を売られたボクたちだけど、翌日にはまた別のグループに喧嘩を売られた。それもボコボコにして、その後も何度か同じことがあって。
売られるたびに買い占めてたのだけど、2ヶ月も経つといつの間にか売り切れたみたいで誰も売りにこなくなっていた。
そんな奴隷生活としては平穏なある日。
ボクよりも背の低いけど実は肉体的には1番強くて、ボクたち特別奴隷3人組の中で1番としう………ごほん、睨まれた。
そんなラシー姐さんが呟く。
「最近、ひま」
ボクたち特別奴隷3人組は仕事終わりにラウンジスペースに集まるのがいつのまにか習慣化していた中での呟きだった。
「まぁそういわないでよラシーさん。
彼らが真面目に働いてくれればボクらはここから早く出られるんだから。
僕たちに勝てない喧嘩を挑むより生産的な上に僕たちも利があるんだから」
ボクよりも3つ年上らしいセンチくんがそう言って姐さんを嗜める。
ちなみにボクたち特別奴隷は奴隷でいる間の条件が決まっていて、今後採掘される予想数値で10年分の収益を上げたら奴隷から解放されることになる。
でもボクはこんなところに10年もいるつもりはない。
せっかく異世界に来て、ようやく自分の身はなんとか守れるくらいに力がついてきたからいろんなところに行こうと思ってた矢先だったのだ。
「私は別にこのままでもいいんだけど?」
「でもここじゃ出会いはないよ?」
センチくんがそう言ってラシー姐さんを宥めようとしてるように、ラシー姐さんはどうも自分の意思で、しかも婚活とかいう意味わからない理由でここの特別奴隷をしてるらしい。
「そんなことはない、職員は独身ばっかりだから。しかもご飯は美味しい。私が作るよりも美味しい」
「確かに美味しいよね」
配給制の犯罪奴隷たちとは違って、僕たちの食事は職員たちと同じで職員食堂での注文制だ。
しかも利用料は領主持ちで、この世界基準で言えば結構いい食事が出る。
職員さんに聞いたら鉱山の管理は当然ながら結構不人気で、設備投資と職場環境をとことん良くして給料もかなり高く設定されているらしい。
まぁ鉱山なんて危険は折り紙つき、単身赴任だから家族とも離れ離れ、近くには街もないからお金は稼げても使う場所がない、そのくせ領主的には重要な一次生産の場だから下手な人選はできない。
こんな条件で来るのは独身の男ばっかりな上、領主からもある程度信頼のおける人選だとお墨付きがあるのだ。
姐さんは理想の男を求めていろんな領で身売りして特別奴隷として鉱山に入り込んで婚活しているらしい。
「姐さんはなんというか、大っぴらだね」
「私は隠し事しない」
「いいことではあるけど限度があると思うな………」
「浮気したら、したって言う」
「余りにも明け透け!」
浮気をしないとかじゃなくて浮気したら言うって辺りが倫理観がバグってるのを感じたボクでした。
「でも確かにちょっと暇かもなぁ………」
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ラシーさん
肉体が超絶強靭な身長125㎝の21歳。
好みは高身長のゴリゴリのマッチョで、本気で抗っても力負けするような男がタイプ。
実はここには記せないような性癖も………
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