24.ボクも彼らもバカだけど、バカにも善し悪しがある
いやぁ、ここのところ投稿が数日遅れになってるの、本当に申し訳ないです。
でも、リアルが忙しくて………
許してほしいです、はい。
おじさんが口を聞いてくれるようになってから3日経った。
まだまだ鉱山へは道半ばだし、馬車の揺れがひどいのに休憩時間も食事も少ないからだいぶ参ってる。
空腹感が乗り物酔いと合わさってグロッキーになっているボクとセンチくんと違って、もう1人の年下っぽい女の子であるラシーはのんびりと何を考えてるかわからない顔がこの旅の間、表情も顔色も変わることはなかった。
あと、最初に話しかけた時に年齢を聞こうとしたら寒気を感じたので以降は話題にしないようにしてます。
「ラシーはさ、なんでそんな平気そうなの?」
ボクがそう聞くとセンチくんも「確かに、なんでだい?」と問いかけたら、あっさり答えてくれた。
「浮遊ってスキルで浮いてるから振動とかないし」
「いいねぇ、便利スキルじゃないか………」
「なるほどね」
センチくんは羨ましがったけど、ボクはそれを聞いて『それだ』と閃いた。
「ねぇおじさん、この揺れなんとか出来るスキル持ってるけど、使っていい?」
「あ?そりゃなんとか出来るならしてくれ。この歳になると、仕事してっと腰が痛くなってしゃあねぇのよ。特に馬車は振動がいけねぇよなぁ」
じゃあ許可ももらったところで、いつもの如く《念動力》を発動!
………以降、なぜこれをすぐに思いつかなかったのかと後悔するくらい快適な旅になった。
◆◇◇◇◆
この世界は割と文明が発展しています。具体的には大正後期から昭和中期あたりまでの科学技術と、スキルという超常能力で成り立っています。
国家間の戦争もスキルの運用を主にしていて、文字通りの“一騎当千”程度なら割といるので戦術面も違った様相になっているのです。ハンドガンを持った人間よりレベル4くらいの剣術スキルを持った人間の方が強いので、銃とかいう“スキルがないポコチン武器”は流行りませんでした。
スキルの有り無しはかなり重要で、遠距離なら弾速、連射性、精密性、隠密性、そして威力も銃より弓のが強いのです。
◆◇◇◇◆
街を出て1ヶ月。
道中で補給を挟みつつもかなり急いだ道中で、犯罪奴隷の人たちの馬車は吐瀉物まみれになっていた。
なんなら道中キツすぎて寝ゲロ吐いて何人か死にかけたらしい。
ボクも吐いた1人です。
あれは危なかったよ、ラシーの渾身の腹パンで“ゴハッ”ってしてなかったら死んでたね。
そんなふうにグロッキーになる乗り物酔いをなんとかできるのは、本当に持っててよかった念動力って思ったよね。
さて、なんだかんだありつつも馬車は鉱山に辿り着いた。
ところで話は変わるけど、特別奴隷は奴隷とは言うけど犯罪奴隷たちと比べたら扱いとしては鉱山の管理をしている職員達の方に近い。
役目は犯罪奴隷たちの管理とかスキルを使っての安全確保とか、まぁつまり現場監督だ。
そして犯罪奴隷になった協調性がないであろう彼らは“同じ奴隷なのに”扱いが明らかに違うことに腹を立てる。
結論、1週間あった研修を終えて実際現場に入ると犯罪奴隷たちはめちゃくちゃボクたちを舐め腐った態度で脅しかけてきた。




