23.好奇心は猫を殺すらしいけど、どうやらボクの精神も殺せるらしい
仕事忙しくて全然描けてませんでした!次の更新はちゃんと土曜日に更新できるようにしますんで許してください!
オジさんがボクに会いに来た翌日、店主の闇商人ことイーツがボクに話しかけてきた。
「君には期待していたんだよ?
あの男を倒せるほどの強さを持った冒険者なのだからね。
なのに一向に売れないのは、なぜだかわかるかい?」
「いや、わからないや。ボクはとってもいい子だと思うよ」
「その意見に私は頷くことができないな。
なぜなら今現在、君は私にとっての不良在庫でしかないからね。
意味のわからないスキルばかりで君の強さを計りかねるが、君を捕まえるための努力を考えたら、とても安売りなんてできないからね。
値段の高さの割に、強さの説得力がないんだ」
「へぇ〜」
いや、そんなこと話されてもボクにはどうしようもないし。
「だからね、君を色んなところにお勧めしていたんだ。
そうして今の値段で買ってくれるというところが見つかった」
「で?結局それはどこなのさ」
「鉱山だ」
はい?
◆◇◇◇◆
鉱山の奴隷の扱いはあんまり良くないです。
そもそも、当然ですが鉱山では危険が付き纏います。
そんな中に送り込まれるのは大抵が重犯罪の末に奴隷落ちした者たちです。
そしてその他に、鉱山の運営側が必要だと思う技能を持つ奴隷を買い足しています。今回、割と高レベルな念動力に目をつけられて主人公は買われたわけです。
犯罪奴隷よりは扱いが良いのはそうなのですが、危険が犯罪奴隷たちと変わらないのは言うまでもなく理解できると思います。
◆◇◇◇◆
鉱山行きの話をされたその日のうちに輸送用の馬車に乗せられて、そこから地獄の一ヶ月行軍が始まった。
ボクが乗った馬車にはボクの他に僕と同じくらいの年っぽい女の子が1人、ボクより少し上のお兄さん?が1人、そして御者のおっさんが1人だけだった。
他の馬車には最低でも10人は詰め込まれているのに、なんか扱いがいい気がする。
「ねぇ御者の人、なんか僕たちの馬車だけ人少ない?」
「………」
無視された。
1日目。
何度聞いても教えてくれない。
なんならどんな話題を振っても頑なに無視しようとしてたので鉱山までの旅の間しつこく聞こうと思う。
他の特別奴隷?の人たちとは今後も長い付き合いになりそうだし、話しかけるのは後でいいや。
1日目は暇なので、思い立った時に何度も聞きに行った。
揺れがひどくてお尻が痛いとか色々雑談も振ってみた。
全部無視されたけど。
2日目。
昨日と同じく何を話しても無視された。
3日目。
同じく。
4日目。
同じく。
結構な強行軍で、かなり揺れる馬車の中では寝付けなくて少し体調が悪くなってきた気がするけど、まだまだ話しかける。
………
………………
………………………
10日目。
休憩時間のほぼ存在しない強行軍でグロッキーのボクはなんだかんだとボク以外の奴隷の2人と少し仲良くなってきた気がする今日この頃。
「御者の人〜、なんでこの馬車は3人だけなのさ〜」
「………はぁ、しつけぇなオメェ。
いい加減しつけぇし俺も暇だからな、教えてやるよ。
そりゃオメェらが特別奴隷だからよ」
今日もまた、いつも返事をしない御者の人に話しかけたら、根負けしたのかついに口を開いて教えてくれた。曰く「他は犯罪奴隷ばっかで、一緒に馬車に詰め込んでオメェらが使いモンにならなくなったら困るからな」だそうだ。
「使いもんにならなくなるってどゆこと?」
「アイツらほぼ全員強姦殺人してる奴らだぜ。しかも若い男狙いのヤツもちらほら」
「「おっふ」」
ボクと御者の人の話を横で聞いていた今のボクより少し年上の同乗者、センチ・ルキネムくんと感想がハモった。
より詳しく聞いたら特別奴隷の扱いは割といいらしくて、彼らとは別室らしい。
よかった、本当によかった。
あ、そう言えば主人公のできることもまとめないとだった………。




