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22.隣人がうるさくても、その騒音だと思ってたものがすごい上手い歌声だったら許せちゃう

今回でプロローグ編完結だ〜!



 檻の馬車での不快な旅を終えて着いたのはボクの見る限り知らない街。

 どうも、この闇商人のカスこと“イーツ”の本拠地はこの街らしい。

 ボスの男こと“グドンゾン”はボクが捕まったことに気を良くしたのと、普通にイーツのことが嫌いだからと言って色々喋ってくれた。



「まぁ、あと俺様はこっから助かる宛があるからな。

 クソゴミ同士つぶしあえやクソガキ」



 せっかく苦労して(然程してない)捕まえたのに逃げるための保険までしてるなんてずっこくない?そして必ず煽ってくるのもほんとに性根が終わってるんじゃないのか?


 そんなこんな考えながら店頭に並べられて3日が経ったのだが、もんげぇ美人の貴族っぽい人が来てボスの男(グドンゾン)と話し始めた。



「何をやっているんだグドンゾン、そんなに難しいことではなかったと思うが」


「すまんな(あね)さん、しくじった上に迎えにまで来てもらってよ」


「まぁ失敗は誰にでもあるしな、だがお前ほどの奴が負けて捕まるとは………」


「あぁそれな、隣で聞き耳立ててるガキがやったことだよ」


「………なに?」


「………人違いです」


「いまさら逃げんなって。

 なんか見たことねぇスキルばっか使っててな。

 洞窟を崩落させといて無傷で助かってやがったし、結局こいつに傷をつけられたのは最後の最後にスキルのレベルが上がった後の全力の一太刀だけだったぜ」


「まぁそれでやられちゃって結局は相打ちだったんですけどね」


「ほう………?」



 ボクが何も言わなくても結局はボスの男(グドンゾン)が話してしまいそうだったので、観念して正直に話したら美人さんが興味深そうにボクのことを見てきた。



「キミ、私と共に来る気は………なさそうだな」


「あ、わかります?」


「あぁ、だが惜しいよ。

 キミがいればもっと………

 いや忘れてくれ。店主、この大男を買う」



 ボクに忘れてくれと言い、何か言葉を飲み込んだ美人さんは闇商人のクソカスに言ってボスの男(グドンゾン)を買って、さっさとどこかへ行ってしまった。



「本当に助かる当てがあったとは」



 絶対に嘘の強がりだと思ってボスの男(グドンゾン)と雑談して仲良くしてたのに、隣が空いて寂しくなってしまった。

 それからは暇だってことしか頭になくなって、一人しりとりとかしてたら1年経ってた。



◆◇◇◇◆



スキルを封じる道具はありません。なぜならそんなものを作れば所詮いずれ最強とは言ったものの、結局はスキルが強いだけの主人公のメタアイテムになってしまうからです。いやですよ、誰でも使える道具で一気に最弱になってしまう主人公なんて。そんなの最強とは呼べないと思うのでスキル封じの道具はありません。

一応、書面とLv.5以上の契約スキルと契約する本人同士の母印さえあれば契約でスキルを使わせなくしたりも出来ます。まぁそれもスキルを縛られる側が解除する方法もあるのでそこはいいかなと。そーゆー感じじゃないと主人公が大人しく奴隷になってる理由がないですしね。

ちなみに母印は意識がない時でも押せて仕舞えばいいので、気絶中に………とかは結構ある事案のようです。



◆◇◇◇◆



「あ、オジさんだ」



 前世で好きだった歌とか歌いながら、檻の中でのんびりしてたら、スキル屋のオジさんが店に入ってきた。



「よう、あんまし時間がねぇから短く伝えるぞ」



 どうやらオジさんはボクが行方不明になった後にツテを頼って方方を探し回ってくれてたらしい。

 それで、ボクが捕まってここで売られてることを知ってここに来たようだ。

 それにしてもどんな用だろう?助けてくれたり?

 正直、契約のせいでスキルが使えなくて逃げられないから助けて欲しいんだけど。



「どうもお前は店主に奴隷にされたみたいだが、ここの店主のヤツは一般人の拉致売却の他にも色々悪どいことをやってるみてぇでな」



 詳しく話を聞くと、どうやら合法の奴隷に非合法の奴隷を混ぜて売り捌いたり、国が指定してる危険物の闇取引をしてたり、ギルドが取り仕切ってるはずのスキルオーブの密売もしているっぽいとのこと。

 ただ、どれも物的証拠が上がらない。

 今オジさんは必死で証拠を集めて回っているらしい。

 ただそんな中ボクを買うと、知ってて闇奴隷を買ったことになってオジサンも大変なことになってしまうから買い取れないらしい。

 それでも会いに来てくれたのは理由があるみたいだ。



「これを今すぐ使え。

 これは【契約Lv.2】のスキルだ、スキルならそうバレることもねぇ」



 オジさん曰く、契約のスキルは契約のスキルである程度対抗できて、同レベル以上だと契約の破棄も可能になるらしい。



「いいか?

 誰も見てねぇ時に、前にやったスキルで小鳥を召喚して契約しては解除をしてスキルレベルを上げろ。

 そうすりゃお前なら鉄格子くらい余裕で突破できる」


「でも契約スキルのせいでボクはスキル使えないよ」


「そこも抜かりねぇ。

 そもそも、スキルの使用を全般で禁止するのはLv.8以上の契約じゃねぇと出来ねぇんだ。

 だから何かの行動を阻害する目的でスキルを結果的に使用できなくするってのが大抵の契約スキル持ちの使い方だ」


 今回は逃げたり暴れたり他人を害そうとするスキル使用ができないってだけだと、オジサンは言う。

 流石にスキル屋さんなだけあって超詳しい。


「たとえ俺が証拠を集められずに時間が立ってお前がよそに売られても、お前が死ななきゃどうにか脱出はできるはずだ。

 息を潜めて時間を稼げ、そしてスキルを鍛えろ」


 オジさんはそういうと奴隷用の猿轡だけ買って帰っていった。

 いやまぁ多分ここに来たのに何も買わずに出ていくのが怪しいと思われるとか考えてたんだろうけど、チョイスがねぇ………。

 オジさんが頑張ってくれていると知った翌日、ボクは鉱山に売られることが決まった。



次回からは鉱山奴隷(○○にも行くよ)編始まります!

できるだけ早く主人公ができることまとめて出します、仕事の合間に頑張ります〜!

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