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15.物差しなんてのは正確に測れるなら自分で作ってもいい

早く最強になった後の話を書きたいけど、そこまでの物語もちゃんと描きたいジレンマ。

もっとお金と時間があればなぁ………



 スキル鑑定書の束はオジさんの生来の几帳面さなのか規則なのかわからないけど、値段毎の他にちゃんと魔法は魔法、武器術は武器術みたいに分けられていた。

 一応、僕も目的のスキルがあって買い物に来たけど、こうやって見てるとこのスキルがあれば、あのスキルがあればって思いが浮かんでくる。

 でもお金はこのスキルたちを纏めて買えるほど持ってはいない。



「うぅ〜………迷うけどやっぱりもともとの目的だったこれにする」



 今回の買い物のもともと目的だったスキルである《収納箱Lv.1》は1m × 1m × 1m の1㎥の大きさの箱が出現させて、その中に物をしまってから消すと次に出現させた時に中の物を取り出せるスキル。

 わかりやすく言えば超劣化版四次元ポケッツだね。

 このスキルを持っていれば、輸送業で国からも個人の商人からも引っ張りだこになるようなスキルだ。



「はいよ、まさか初めてスキルを買ってから2ヶ月でこれを買えるようになるとはなぁ。少し前までウィンドウショッピングするだけのガキだったのが、今となっちゃあちゃんと買い物をする常連だ」


「うん、ボクとしても思ったよりも早くこれを買えたよ。早くても半年は見てたんだけどね。あとその節は色々お世話になりました」



 ボクが以前考えてた人生設計だと、2ヶ月なんてまだオークどころかゴブリンの複数体同時討伐も怪しいはずだった。

 このスキルを買うのなんて1年後か2年後か。もっと遅くなっても買えなかったかもしれない。

 でも運が良すぎてなにか揺り戻しが怖いくらいに運良くいろんな偶然が重なって、こんなに早くこのスキルを買えた。

 もちろんボクの頑張りの成果だけど、色々とオジさんに助けてもらった面もある。

 極貧生活中に体調を崩した時には、面倒を見てもらったこともあったしね。



「まぁなんだ。これからも贔屓にしてくれや」


「こっちこそだよ。これからも贔屓にするから常連割引してくれてもいいよ」


「金はちゃんと払え」



 フラれちゃった。



◆◇◇◇◆



 オジさんは独身貴族(本当に貴族階級なわけではない)で、当然子供もいないので主人公が体調を崩した時は相当焦って医者に見せたり看病しました。



◆◇◇◇◆



 今回買った《収納箱Lv.1》というスキルはレベル×1の個数の箱を出せて、その中に収納した物を重さに関係なく持ち運べるスキルだ。

 それで思ったのだけど、このスキルを使えば《ーーーーー(スキル強化?)Lv.2》の強化倍率を知れるんじゃないかと。

 あと仮にこのスキルを使ってスキルの強化倍率を知れなくても、このスキルがあればオークの狩りももっと楽になって、森の中で過ごせる時間も増える。

 さらに玉金の入ったバッグを背負って帰らなくて済むってのも利点だね。



「というわけでやってきました、ゴブリンの森の端っこの人気(ひとけ)がない場所」



 ここでなら人目につかずに実験できる。

 スキルオーブを使用して、とりあえず一つ出してみる。



「お、出た出た」



 普通に1つ出せた。

 中にその辺の石を入れて1回消すと入れた石も無くなった。

 もう一度出すと中に石が入っている。



「うん、ここまでは前情報通り」



 ここでもう一つ箱を出そうとしてもLv.1だと1つしか箱を出せないはずだけど………



「あ、出せてしまった」



 これであのスキルはボクの予想通りやっぱりスキルの効果の増強だってほぼ確定だね。



「いやぁ、これどうしよ。バレたら結構やばいかも?」



 だって収納箱はLv.1だと箱1つを出せるってのが割と常識としてみんな知ってる知識だ。

 これが覆せるなら密輸だろうが暗器や毒物の持ち込みやら隠蔽もお手のもの。

 ヤバい組織ほどきっと欲しくなる能力だ。



「ま、とりあえず考えるのは後にしてスキルの効果確認の方を済ませちゃお」



毎話いいねをつけてくれてる方が1人います。めっちゃ感謝してます、ありがとう!

あなたのおかげでモチベを保てていると言っても過言ではないですね。


追記

気がついたら総PV数が1,000を超えてました。

沢山ご覧いただきありがとうございます!

今後とも本作をよろしくお願いします!

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