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第40話 訓練

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

多分、内容とは関係ないと思います。


「は、あれ、ここは・・・あれ? 風呂で寝てしまったのかな?

 確か風呂に入ろうとして、服を脱ぐって考えて裸になって、

 お風呂に入った筈? あれ記憶が? うぅぅ・・・頭が」

 |(日本語)


 雄二が浴槽の中で素っ裸の姿で目覚めた頃に、ジムと陳も同じく

目覚めさせられていた。自ら覚醒した訳では無い。

指定された時間になったので覚醒させられたのである。脳内にある

機械に依って強制的にされるのである。酷い話だ。

 恐らく雄二の風呂での記憶も、少しばかり消去されているのかも

しれない。教官は、やれやれ学習しない馬鹿な奴だ・・・と呆れて

いるのであろう。


 起こされたということは、起床時間にはなっているのであろう。

但し今が朝なのかどうかの判断が出来ない。仕方がないので、陳が

窓になると教官が言った壁に向かって行く。

すると・・・


「わ、なに! 壁が窓に成って、外が見え、ますよ。森に、朝日

 が広がって、木の上に小鳥がとまって鳴いて、ますよ。

 ジムさん、見て、ください、よ」|(広東語)


「何を言っている、ここは月の地下だぞ? って何だこりゃ?」

 |(英語)


 恐らく綺麗な森の朝の映像でも表示しているのであろう。それでしか

時間を確認する方法が無いから、そのための配慮なのかもしれない。


「うぅぅ、頭が・・・ あれ、お二人さん何しているんですか?

 あ、窓が! なにコレ、綺麗な景色ですねぇ。外ってこんなんで

 したっけ? 確か真っ白な壁でしたが」|(日本語)


 雄二が服を着て部屋に戻ってきた。記憶消去の弊害が頭痛として

残るのであろう。二日酔いの気分に近いようだ。


「窓だな、確か教官が寝る前に好きな景色を選べと言っていたような

 気がするが、こういうことだったのか」|(英語)


「これは和みますねぇ。出来れば綺麗な湖畔とかが良いんですけど、

 って湖畔だし・・・」|(日本語)


 雄二の要望に答えたかのように、少し離れた場所に綺麗な湖の

景色が現れた。好きな景色が表示されるのであろう。


「テレビの代わりでしょう、かね。これしか娯楽がない、とか?」

 |(広東語)


「マイケル、嫌なことを言うなよ。まぁそうなのかもしれないが」

 |(英語)


 陸軍に入隊しているジムなら、慣れている生活なのかもしれない。

湖には水鳥が泳いでいる。観ていて飽きない景色は良いものである。

真っ白な景色しか暫く見ていない三人にとっては、久しぶりの地球の

雄大な景色であるし、癒やしでもある。

 陳が寝ていたベッドに三人は座り込み、その綺麗な外の(と思わされ

ている)景色に見とれていた。


「おい、お前ら、飯の時間だ。付いてこい」|(英語)


 サンダー教官がいつの間にか部屋に来ていた。

外には、例のウイリスジープもどきが停めてある。またこれに乗れと

言うことなんであろう。

三人は、いつもの配置でそのジープもどきに乗り込んだ。

 行き先は、昨日夕食を摂ったDinerもどきの建物である。

別にクルマに乗る必要も無いほどの距離なのであるが、運転するのが

教官の趣味なのかもしれない。


「さぁ、昨日と同じ場所に座って食え。食ったら外に出ろ、俺は外で

 クルマで待つ」|(英語)


「え、教官は食べないんですか、そう言えば昨日も何も食べてません

 よね?」|(日本語)


 雄二が疑問を投げかける。ジムと陳も不思議そうな顔で頷く。


「俺はもう食ったんだよ。食ってからお前らを起したんだ。起きるの

 簡単だったろ?」|(英語)


 ほぼ奴隷の扱いである。寝食入浴、全て教官の管理下にある。

朝食後、クルマに乗せられ、宿舎の先の場所に連れられていった。

ここはかなり広い。地球で例えるなら、学校のような建物である。

しかしながら、これも平屋である。地下なので高層建築物は建てら

れないのであろう。


「ここが訓練場になる。お前らの居場所は、食堂、宿舎、それと

 ここだ。理解したか?」|(英語)


「他には無いのかよ・・・まるで囚人だな」|(英語)


 それを聞いたジムが悪態をつく。


「まぁ、ここは地下基地なんでな、他に行く場所なんて殆どないぞ。

 降りろ、ここが座学の学び舎だ」|(英語)


 これまたシンプルな建物である。教室の様な部屋が二つしかない。


「こっちだ、先ずは現状を説明してやる、教室に入れ」|(英語)


 教官に付いて、右側の教室と呼ばれた部屋に入る。

前にはホワイトボードに教卓、それに向かい合うように一つの長机と

椅子が三脚。それだけしか無い。


「どこでも良い、適当に座れ」|(英語)


 訝しげな顔をした三人は、その椅子に座った。


「俺がお前たちを拐うように頼んだ”依頼主”だ。

 そしてお前たちを教育する教官でもある」|(英語)


 三人が席に付いたのを確認した後、サンダー教官はそう告げた。

それを聞いてジムが手を上げて質問を投げかける。

教官は指をさし頷いて、ジムに発言を許す。


「あんたが自動捕獲機が言っていた”依頼主”か。

 てっきり宇宙人だと思っていたんだが。目的は何だ?」|(英語)


「俺が宇宙人に見えるか? 火星人のタコでも無いし、目がでかい

 グレイでも無いだろ? 実は、俺もお前たちと同じで拐われてここに

 連れてこられた、拉致被害者だよ。

 お前らのように捕獲された原住民に、環境に適応するための、指導、

 教育、訓練をする、それが俺に与えられた役割だ。理解したか?」

 |(英語)


 三人とも呆気にとられた。

このサンダー教官と名乗る人も被害者だったのか・・・

じゃあ、本当の「依頼者」って誰? というか何? みたいな事を

考えていた。そもそも連れてこられた理由が教えられていない。


「教官が連れてこられてきたのって、何時なんですか?」|(日本語)


 雄二が許可も無く手を挙げながら勝手に発言したが、それを咎める

こともなく教官は質問に答える。


「そうだな、ベトナムに行く新兵の奴らを指導していたんだが、その

 時期にお前らと同じ様に、あの球ころに拐われたんじゃなかった

 かな?」|(英語)


「べ、ベトナム? ベトナム戦争の頃ですか? え、あれ何年前の戦争?」

 |(日本語)


 驚いた雄二は、隣に座るジムに問いかける。


「そうだな、1955年から20年くらいやってた筈だな」|(英語)


 雄二の疑問にジムが答える、自分の国のことなので詳しいようだ。


「仮に1970年でも、もう50年以上も昔に成りますよ・・・

 教官は、そんなに歳を取っているようには見えないんですけど?」

 |(日本語)


「ふつうのおっさん、です、よね。とても、70か80代には、

 見えま、せん」|(広東語)


 若く見られて嬉しいのか、またいつものニヤリ顔で答える。


「新入りが来た時に教育するのが役割だからな。それ以外の時間は凍結

 状態だから老けないんだろうよ。まぁ、そういうことだ」|(英語)


「ひ、酷い話ですね・・・」|(日本語)


 雄二がそう答え、ジムと陳は顔を見合わせている。このおっさんも

囚人じゃねーか、と内心考えているのであろう。


「あぁ、酷いな。だが俺はここ専属だからマシなんだぞ。

 お前らは訓練後に外に行くからな。ここの方が快適だ」|(英語)


 何だか嫌なこととサラッと言われたようなのだが、三人は凍結処理

されることが気がかりで、重大な事には気が付いていない様子だ。


「これからのスケジュールを伝える。朝飯を食ったら、ここに来い。

 座学をやる。昼飯の後からは基礎体力の鍛錬をやる。

 そこのデカい兄ちゃんには不要に見えるが、まぁ一応二人と同じ

 内容をやれ。終わったら晩飯だ。その後は風呂に入って寝ろ。

 これに詳細が書いてある、覚えておけよ」|(英語)


 一冊のノートがそれぞれに渡された。今どき紙で時間割なんてと

思いながらよく見てみると、それは電子ペーパーであった。

ページを捲る動作をすると、本のように読めるようになっていた。

なんだタブレットかと思った三人は、触ってみて驚いた。

紙なのである。クルクルと巻いて畳んでポケットにすら入れられる。

電池もそれに対する充電も不要だ。

 但し、ここ月にはインターネットの回線は引かれていない。

地球からの電波も月の裏側なので届かない。その上、地下で電磁

シールドも施されている為、月面探査機のレーダーにも映らないし

外部の電波も完全に遮断される。

地球のタブレットやスマートフォン、パソコンみたいな使い方は

出来ない。

 スタンドアローンなので、教科書とノートの代わりにしか成らない

のである。

一緒にペンも渡された。ノートもどきには自由に書けるのだが、

それ以外の物には書けない。落書無用なのであろう。


この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。


ペース配分を間違いましたね。

第二章「月」は、20話(この40話)で終わらすつもりだったのですが、

終わらせられません。

おかしいなぁ。

偶に、自分が何を書いているのか解らない時があります。

異世界に行く冒険物語だった筈なのに。


まだ異世界に行ってないよ。タイトルの回収をしないと、詐欺じゃないですか。

但し、異世界と言っても中世ヨーロッパみたいな剣と魔法の世界では無い筈です。

地球とは異なる世界です、多分・・・

「月」は実際に行って帰ってきた人が居ますから、異世界では無いんですね。

お空を見上げると、現実にそこにある世界です。


ハリー・ポッターで例えるなら、魔法学校に入学したあたりでしょうか。

40話も書いてまだ序盤とかペースを考えろよ、って話ですね。

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