第19話 決意
作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。
多分、内容とは関係ないと思います。
取り敢えず、店のトイレの前に降ろしてもらったけど、この後
どうしよう・・・
えーっと、チーフそれとも店長に、今あった事をありのまま話を
して、でもなぁ絶対に頭がおかしい奴と思われちゃうよねぇ。
どうしよう・・・どうしよう・・・
このまま店をバックレて、家に帰って荷物を纏めて、秋燕ちゃんに
電話して・・・会ってもらおうかな?
でもなぁ、会いたいと言ってもなぁ、会ってくれるかな?
真面目な話があるって言っても・・・最近、休みにデートに誘っても、
微妙になんだか避けられている様な感じだしなぁ。
そうだよねぇ、一流のIT企業のエリートプログラマーとか言われてた
キャリアを捨てちゃって、何処にでも有るスーパーの店員だもんな。
嫌われるよな、将来性が無さそう、とか思われちゃったかな。
あの時は、秋燕ちゃんに良い所を見せようと、滅茶苦茶頑張って背伸びを
して良い服を買ったり、その為に仕事も馬鹿みたいに頑張ってたけど・・・
元々は俺って、他人を蹴飛ばして出世して、金持ちになって、とかさぁ
向いてない性格だったんだろうな・・・
本来は俺って、ギークでアニメやロボットのフィギュアが好きな性格
だったもん。
でもこれじゃ駄目だ、成功するんだ、金持ちのエリートになって、
すげぇかわい子ちゃんと付き合って、結婚するんだ!
って無理をして努力もして・・・でも。
疲れたんだよなぁ。精神的にも病んでいたのかも。
それを見かねた親父が、知り合いの店の仕事を紹介してくれて。
出世街道から落ちこぼれたダメな男、って秋燕ちゃんに烙印を押され
ちゃったのかなぁ・・・
あぁ、ダメダメ、後ろ向きに考えちゃ駄目だ!
もう宇宙(月だったっけ?)に連れて行かれるんだし、最後になるかも
しれないし、頑張って、会ってもらおう!
頑張れ! 俺! やれば出来る!
えーい、こうなったら仕事なんて、もうどーでもいいや。
早く着替えて秋燕ちゃんに電話して・・・会いに行こう、時間がない。
「チーフ! すんません、俺、急用がありますんで、今から仕事あがらせて
もらいます! 本当に大変な大事な用事がありまして・・・ すんません!
もう時間がないんです! それじゃ!」
「おいおい、何だよお前? 忙しい時間だってのによ。ふざけんなよ!」
滅茶苦茶怒ってたな、チーフ。でも、もう・・・・ごめんなさい。
ヤバい、こっから秋燕ちゃんのアパートまで、バスで・・・クソっ!
タクシーを捕まえるか?
何として行ってやる、これが最後なんだし。
先に電話を・・・
「はい、もしもし、何?」
「あ、秋燕ちゃん、俺、俺、学義だけど、今すぐ会いたいんだけど、いい?
今からアパートに行くからさ、お願いだから、大事な話があるんだけど、
会ってくれない? 頼みます! お願い!」
「え、まぁ、今日はお休みだし、別に良いけどさ・・・今なの?」
あぁ、何かこの感じ、そうそう最近はこの雰囲気だよ、妙に冷めてる。
「あのね、どうしても、どーしても、話がしたいんだ、お願いだから!
本当に真面目な話なんだよ、お願いしますから!」
「いいけどさぁ、部屋に来る前に電話してくれる?」
「わかったよ、絶対に行くから、電話も絶対にするから! 待っててね!」
良かった、会ってくれるよ、これで最後に目の前で話ができるよ。
うあぁ、俺、泣きそう・・・
この物語は創作です。
作者の空想・妄想の塊です。




