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第01話 お弁当を買いに

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

 ある日、俺はいきなり拐われました。

これは最近小説やアニメや漫画等で流行っている異世界召喚ってやつなのでは?

なんてワクワクしたのもつかの間、現実はもっとヤバい事になっているよう

でした。


 確か、今日は仕事が休みで、家に居てゴロゴロしてテレビを観てたんです。

大して面白い番組も無い、そろそろお腹が空き出したなぁと思い、夜ごはんを

買いに近所のコンビニに行ったんですよ。


 人通りの少なくなった道路を一人、チェーンに錆が出始めた古くボロい自転車を

何となく漕いでいたんです。ライトを点灯しないと暗い夜道。

自分の漕ぐペダルと錆びたギアとチェーンがギシギシと鳴く音、それと前照灯の

ダイナモの小さなコマが前タイヤに擦られて回る音だけが響いていました。


 時間帯が悪いのか、コンビニには既に結構なお客さんが来ていました。

お弁当の置いている棚の前には数人が並んで、何を食べるか選んでいる様子です。

その人達が去るのを少し待ち、どれを食べるか少し悩んでいました。

 俺は、ハンバーグ弁当を買って温めてもらって、持って帰る所だったんです。

お店を出て、自転車の前籠にお弁当を入れて、乗り出して少し走っていたんです。

秋めいた肌寒い夜の道。早く家に帰ろうと、少しペダルを漕ぐ足に力を入れて

速度を上げようとした瞬間でした。


 パッと周りが明るくなったんです。

いや明るいなんて生易しい物ではありませんでした。

眩い、前が見えない位の光に包まれました。

自分が乗っていた自転車が足元に倒れています。ハンバーグ弁当が籠の中で

ひっくり返ってる。

 折角買ったのに勿体ないなぁ。中身がグチャグチャになってしまうじゃないですか。

いや、それどころか眩しい、眼を開けていられないんです。どんどんと光は強く

なりました。

不意に、自分の足が地に付いている気がしない、身体が宙に浮かんでいる感覚を

覚えました。


え、なにコレ?


 自転車がどんどんと離れていきます、いや離れているのは自分自身でしょうか?

もう周りの光が強くて目を開けていられません。


奇妙な感触、浮遊感を覚えたところで、意識が途切れました。



この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。

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