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第17話 証拠

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

多分、内容とは関係ないと思います。


「みんな、外に行きましょう!」


「おい、雄二、なぁ、おい!」


「ねぇ、雄二、本気なのかい?」


「雄二さん・・・」


三人とも、渋々、俺に付いてきて家の外に出てくれました。

空を見上げる。この辺りかな?

見えないけど、多分まだ色を替えているんでしょう。


「さぁ、上を見て下さい! 俺が指を指している方に、居ますから」


右手で何もない夜空を指差す。


「何? 何も・・・居ないじゃない、何よ、さっきの風船が?

 何処に居るのよ?」


陽子さん、そこですよ、そこ、もうすぐ色が白になります。

捕獲機さん、白色になってください。


「わかりました。替えますね」


「え! こ、これって・・・ え、丸い、大きい・・・」


ですよねぇ、大きいですよね。陽子さん。俺だって見た時は吃驚でした。


「雄二! おい、お前、これ、これ、これ!」


「あなた、何、これ、こんな大きいのって・・・

 アドバルーンじゃないわよね?

 今まで何もなかったのに、いきなり現れたわよ?」


父ちゃん、母ちゃん・・・ゴメン驚かせてしまって。


「陽子さん、これが自動捕獲機です。恐らく宇宙人が造った機械です。

 俺は、この機械に拐われました。

 どうも・・・このまま何処かに連れて行かれるみたいです。

 先ずは月の裏側なのかな?」


「申し訳ないです、月の事は内密にお願いします」


あぁ、それは秘密にしないと駄目なんですか。何でだろう?


「だって、これって、大きな風船、いえ気球でしょ?

 こんなの・・・こんな機械がある訳がないじゃない!

 これ、あなたが私達を驚かせるために用意した、ドッキリでしょ?」


「捕獲機さん、申し訳ないけど、俺の言う通り、いや指差す通りに動いて

 くれませんか? 予想してましたけど、信じてもらえないみたいです」


「はい、いいですよ、今回は特別ですよ。

 他の地上の原住民に見られたくないので、普段はやらないんですけどね。

 指と同時に頭で考えて下さい。その通りに動きますから」


解りました、こんな風に考えれば良いんですね?

ある文章を思い浮かべる。


「はい、いいですよ。どうぞ。その通りに飛行しますね」


すいません、ついでに色も替えられますか? 考えた色に出来ますか?


「はい、いいですよ。どうぞ」


俺は、指を動かした。それに誘導されて自動捕獲機も空中を超高速で動く。

色も替えてもらった。真っ黒からある所は白で光って・・・



あいしてる かえってこれたら けっこんしよう



白い文字が、雲のない夜空に浮かんで消えた。


「はい! 雄二さん、わたし待ってます!」


「あの・・・俺、帰れるかどうか分からないですよ?

 半年いや1年かな、待って戻ってこなかったら、諦めて下さい。

 もし陽子さんに良い人が出来たら・・・」


「待ってます!」


「雄二、お前・・・本当に行くのか? あの、た、球に乗って?

 陽子さん・・・良いのかい?」


「はい、父ちゃん、逃げられないみたいです。

 宇宙人ですよ? 科学文明が地球、人間とは比べ物になりません。

 俺さっき宇宙から地球を見てきましたから。

 綺麗でした、出来れば陽子さんにも見せたかったです」


あぁ、あの窓からの景色も携帯電話で撮ればよかったなぁ・・・

そこまで頭が回らなかったです。俺、馬鹿だなぁ。


「雄二! この旅行カバン、持っていきな! さっき言ってたタイヤ付き。

 急いで必要そうなモノを詰めたから」


母ちゃん、いつの間に・・・ありがとう。


さぁそろそろ、お願いします、自動捕獲機さん。


「はい、いいですよ。どうぞ」




雄二の身体が自動捕獲機の放つ真っ白な牽引光線に包まれ、ゆっくりと浮かぶ。

球体の表面に扉は無い。下部の何もない所に丸い穴が音もなく広がり

彼の身体は、球体のその中に吸い込まれていく。

その姿が見えなくなると穴が塞がり、自動捕獲機は音もなく真上に上昇した。

その後、東に向かって超高速で飛行していった、流星の様に・・・



この日、この街の沢山の場所で、多数の未確認飛行物体の目撃情報があった。

白い光が物凄い速さで現れたり消えたりして飛行している様子が、スマホ等で

撮影された。

それらの多くの動画が、インターネットの様々な動画投稿サイトに挙げられた。

テレビの報道番組でもその投稿された動画が紹介され、世間が少し賑わった。


この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。

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