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第16話 告白

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

多分、内容とは関係ないと思います。


買ったお店で温めて貰ったハンバーグ弁当ですが、今また台所の電子

レンジで温め直しています。本当に俺、何やってるんだろう?


なんだか俺以外の三人は、食卓で談笑に花を咲かせているような・・・

いや、あのね皆さん、これからね、俺とってもね、重要な事をね、

言おうとしているんですよ。ちょっと、ねぇ、ねぇ・・・


チーン


あ、チンが終わったよ。

熱いなぁ、持てないじゃないですか、これ温め時間が長かったんですかね。

父ちゃんの前に母ちゃんが座って、その横に陽子さんが座ってます。

その向かい側に、俺が座るんですけど・・・気まずいなぁ。

これから話すことを考えると、あぁ、なんて言えば良いんでしょう。


何を食べてるのか、味が分からないよ、これ何だ、ハンバーグだっけ?

和風だったっけ、それともデミグラスソースだっけ?

もう、なんでも良いですけど。

あ、そうそう、携帯電話のさっき撮った画像を、陽子さんにも見せよう。


「あ、あの、陽子さん、み、見て欲しいものがあるんだけど、こ、これを」


「は、はいぃ! はい、み、見ます、見ますよ、見せて頂きますぅ?」


陽子さん、何だか声が裏返ってません? 変ですよ。どうしたの?

もしかして、今から重大な事を話そうというのを察知してました?


「あのですね、これ見えますか? ほら、この丸い白い物体なんです。

 これがですね・・・」


「はいぃ? これってぇ?」


陽子さん、まんまると眼を見開いて、何を期待してるんでしょうか。


「な、何? んでしょうか? え、うーんと、ふ、風船? 気球?」


あれ、変な顔に・・・表情が、あれ、あれ。まぁ良いか・・・


「これが、実はですね、恐らくですね、宇宙人が造ったと思われるですね、

 自動捕獲機とか言う機械らしくてですね・・・」


あ、あらら、陽子さんの顔つきが、何だか、あ、あ、これ・・・あ。

父ちゃんと母ちゃんが黙って聞いてるのが、凄く気まずいんですけど。


「この、今食べてるお弁当を、自転車に乗ってコンビニに買いに行ったんです。

 別にお弁当じゃなくても良かったんです、小腹が空いたから何か適当に

 食べる物をね」


あ、あれ、何だか身体が小刻みに震えていませんか、陽子さん?


「そうしたらですね、すっごい眩しい光に包まれてですね、身体がね、空中に

 浮かんだんです、フワッと。

 俺、上と言うか空から、転がってる自転車と、このお弁当を見たんです」


あぁ、あの陽子さん? あの、あの・・・


「で、意識を失ったんです、暫くしたら真っ白な何もない部屋みたいなコトロに

 寝かされてて、その後・・・・すんごい沢山のロボットの腕みたいなのが出て

 きたんです。

 その腕が俺の身体のあちこちに、何だか知らないんですけど、妙な機械みたいな

 物を無理矢理入れてきて、死ぬほど痛かったんです。

 それで痛すぎて、また気を失って・・・」


「あの、わたし、か、帰ります・・・こんな夜分にお邪魔しました」


やっぱりなぁ、怒るよなぁ。こんな時間にわざわざ呼び出して、訳の解らない

話をしたらねぇ。


「待って! 陽子さん、お願いです。これ、嘘じゃないんです!

 こんな、こんな馬鹿みたいな事を言うために来てもらったんです。

 俺、もうこれから宇宙かどこか知らないけど、連れて行かれるんです!

 帰して!って頼んで、お別れの挨拶をするだけ戻っても良いと言われて帰して

 くれただけで、俺、俺・・・もう逃げられないんです!」


「それで証拠が、こ、この携帯の画像ですか?」


「はい・・・これしか無いです。写真を撮っても良いか聞いてみたら、別に問題

 ないらしく撮らせてくれたのが、コレなんです」


「こ、こんなの、こんなの・・・風船じゃない・・・

 わたし、今日こそは、言ってくれると思って、思って・・・」


やばい、陽子さん泣いちゃいそう。俺も泣きたいんです、俺だって!

俺だって、言いたいですよ。

そう、これまで長い間踏ん切りがつかなかった・・・言えなかった事を!


「陽子さん、この風船みたいな球体の実物を、見てくれませんか?」


多分、あの丸い機械はこの会話も聞いている筈です、絶対に! 今も、今も。

そうだ、言えば良いんですね。


「あの・・・捕獲機さん? もう、良いです、用意は構いません、来て下さい。

 もう大事な人には、全部の話をしましたので・・・」


「はい、良いんですか? それでは、直ぐにそちらに参ります。少しお待ち下さい」


あ、やっぱり声が、あの間の抜けた機械の声が頭の中に・・・


「えーっと、場所は、降ろしてもらった所と違いますけど、大丈夫ですよね?」


「はい、把握してますので、そちらに参ります」


「おい、雄二、なぁ、おい、お前なぁ、本気で言ってるのか?

 頭がおかしくなったのか? 大丈夫か。陽子さんに、そんな馬鹿な話、お前。

 それに、お前、誰に喋りかけてるんだよ。

 お前、今日は陽子さんに大事な話があるって、来てもらったんだろう、な?」


父ちゃん・・・そりゃ、そう言うよね。


「そうよ、あんたねぇ、折角自分でこんな時間にお呼びしておいて、そんな訳の

 解らない話を・・・ねぇ、大丈夫なの、ねぇ」


母ちゃん、ゴメン。そうですよね。


「ゴメン、父ちゃん母ちゃん、さっきも言いましたけど、今まで育ててくれて

 ありがとうございました」


また両親に深々と礼をした。二人共、訝しげな表情ですね。

まぁ、こんなの納得出来ないですよねぇ。


もう、そろそろですか? ね、捕獲機さん?


「はい、なんだか先程と喋り方が違いますね。物分りが良い感じになった

 と思考します。

 申し訳有りませんが、建物の外に出て頂けませんか? あなたの上に居ますので」


あぁ、来たんですね、はいはい、もうこれで最後ですね。

陽子さんに言おう!


「陽子さん、証拠を見せたいので、家の外に出てくれませんか?

 父ちゃんと母ちゃんも、一緒に・・・来てくれませんか」


「なに? 宇宙人の風船? 確保の機械?」


「もう来ちゃったみたいです、頭の中に入れられた機械のお陰で声が

 頭の中に直接聞こえるんですよ。

 家の外に出て下さい。多分、浮かんでいる筈・・・」


ですよね、捕獲機さん? もう俺ん家の近くに来てますよね?


「はい。建物の外に出て頂けませんか? あなたの上に居ますので」


すぐ上ですか、了解です。


この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。

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