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第15話 結婚願望

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

多分、内容とは関係ないと思います。


なによ、いきなり電話で、どうしても会いたいって・・・

もしかして、もしかすると、アレよね!

宇宙人のお布団を確保した? とかって言ってたもん。

そうよ! もう、どれだけ待たせるのよ、あの人ったら。


「お母さん! 私、今から出るから、雄二さんの家にお呼ばれ

 したから、ご飯は要らないから、ゴメン急ぐから!」


「え、何、今から、こんな時間にいきなり? 非常識ねぇ」


「違うの、雄二さん電話で凄い真剣な感じで・・・

 大事な話がある、どうしても会いたい!みたいな事を言ってて」


「え、陽子・・・あんた、それって、もしかして?」


「うん! 急いで用意するから」



最近、周りや友達の結婚、出産の話ばかり聞かされて・・・

正直ウンザリ気味だったし、焦ってたけど。やっと、わたしも!

そうよ、これで晴れてわたしも寿退社? キャー!

いやいや、仕事はまだ続けよう、子供が出来た時に考えよう。

今の御時世、専業主婦ってのは、経済的にもちょっと心配よね。

会社だって、いつまでも安泰って訳でも無いんだし。


え、でもでも、子供、赤ちゃん? え、作るの? 毎晩?

うぁ!キャー!いやだぁ!

ご飯にする? お風呂にする? それとも・・・わたし?

いやぁ! 絶対に言おう、死ぬまでに一回は言ってみたい台詞だもん。


あ、そうだわ、お化粧! こんなすっぴん顔じゃ・・・

は、早くしないと、早く!! えーっと、時間がないから口紅と頬紅に、

眉毛、つけまつげ、あと、髪は・・・駄目、間に合わない。

服は、こんなスウェットのまんまじゃ駄目よ。えーっと、早く着替えを!



「お母さん、クルマのキーは? キーは何処だっけ? もう行くから!」


「え、鍵? えーっと、そこにない? いつもそこに置いてるでしょ。

 あんた、焦らないの。

 いい? お淑やかにするのよ。それと、くれぐれも粗相のないようにね。

 あちらのご両親に、ちゃんとご挨拶するのよ。

 今からじゃ手土産とかは無理よねぇ・・・」


「はいはい、もう行くから! お父さんには、帰ってきたら話をするから!」


「あんた、焦って事故なんて起こさないでよ。

 飛ばしちゃ駄目よ、安全運転するのよ?

 昔から、そそっかしいんだから、いい分かった?」


「分かってるから! じゃ、いってきます!」



あぁ、もうぉ! どれだけ待たせたと思ってるのよ!

わたし、もう28よ、そろそろヤバい年齢なんだから、早くしないと

子供も・・・ でも、でも、やっとよ!


そうかぁ、わたし苗字が川崎から本田になるんだぁ・・・

本田陽子、いやぁーーー! 恥ずかしいぃーーー!

でも、慣れないとね、そうよ、家に帰ったら名前を書く練習しよっと。

あ、ヤバい、行き過ぎるところだった・・・

着いちゃった、どうしよ、どうしよ。

そうそう、お母さんが言ってたじゃない、お淑やかに、お淑やか・・・


インターホン押すのかぁ。

あぁ、緊張するなぁ、落ち着け、落ち着け、わたし!

先ずは、深呼吸して・・・大丈夫よ、さぁ! 押すのよ、押すの!

えい! 押しちゃえ!


ピンポーン


「はいはーい。あ、陽子さん?」


この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。

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