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第09話 家族会議

作品タイトルは適当です。懐かしい響きの題名にしてみました。

多分、内容と関係ないと思います。


「もう、お父さん、何するのよ、汚いでしょ!」


母ちゃんが、顔にかけられたお茶を拭いています。

それ台ふきんですよね? 良いの?


「陽子さん、今すぐ会いたいんです!良いですか?

 今生の別れかもしれません」


俺は自分で何を言ってるのか、いまいち理解していない気がしないでも

ないですが、会いたいと思う気持ちは間違い筈です。


「宇宙人? 拉致? 誘拐? え、何、何、一体何の話してるの?

 宇宙人と会いたいの? 私と会いたいの?」


「いや、宇宙人には会ってないんです、宇宙人の造ったと思われる変な

 機械には遭遇しちゃったかもしれないんです! だから会いたいんです!」


「あの、お取り込み中の所を失礼しますね。二人目の方の確保に成功しました

 ので、もう少ししたらお迎えに参上します。用意と挨拶をお急ぎ下さいね」


また、頭の中にあの球の声が聞こえてきたよ、ヤバイよ、ヤバいですよ、

もう時間が! 荷物の準備をしないと、あと陽子さんに会って・・・


「そーぐ? 寝具? 何、意味が分からないんですけど。

 お布団の用意は、まだ早いんじゃ・・・」


陽子さん、何を言ってるんだろう? 昔からちょっと抜けた人だと思って

ましたけど、いや、そこが可愛らしいじゃん、とか今はどうでも良い・・・

説明を、接近遭遇いや拉致誘拐の話をして、今生のお別れに成るかも

しれないと宣言して、辛いけど、えーっと、うーん、何をどう言えば?


「お前ねぇ、いきなり何言ってるんだよ。お茶吹いちゃったじゃねーか。

 馬鹿だと思っていたけど、みち子さんにそんな事を、今、お前・・・

 誘拐って何だよ」


「いや、みち子って誰だよ、父ちゃん! 陽子さんだって言ってるじゃん!

 いつになったら覚えるんだよ。

 大事なことなんですよ。宇宙人に拐われて、宇宙に連れさられたんですよ!

 俺、さっき!」


「あぁ、陽子さんだったな、なんだ、今から来るのか?

 母さん、もう一人分くらい飯はいけるよな? 悪いけどさ」


「いや、飯なら、買ってきたハンバーグ弁当があるから、俺はコレを食うから!

 俺の分を陽子さんに!」


「あんたら、落ち着きなって!」


母ちゃん、台ふきんで顔を拭き終わってる。


「あの、私、そっちに行った方が良いの? 来るの? どっちが良い?

 ちょっと待ってくれたら、直ぐに・・・ お母さん、私、今から


 ツーツーツーツー・・・」


不通音になりましたよ、陽子さん電話を切っちゃいました、早とちりですね・・・

ちょっと、なんで? 俺、何か間違いましたか?

飯を食いに来るのか? それはそれで良いんですけど、先ずは荷物の用意を!

いや、両親に別れの挨拶は・・・さっき言いましたね。

二人共マトモに取り合ってなかった気がしますけど、済んだことにして良いのかな?


「母ちゃん、旅行カバンは何処だっけ? ほら、取っ手がシャキンって伸びる、

 底にタイヤみたいのが付いてる。あれ、なんて名前だったっけ?」


「え、何? ご飯を食べなって、新婚旅行の用意はまだ早いでしょ?

 本当に馬鹿だねぇ、この子。誰に似たのかしら」


誰が新婚旅行の話なんかしたんだよ、宇宙人に拐われたって言ったでしょうに・・・

聞いてなかったんでしょうか。


「あの、何回もすいません。もう一人確保するんでした。しばらく時間が掛かり

 そうです。荷物の準備と挨拶を進めて下さいね」


げっ!被害者がもう一人、そう言えば三人と言ったのは俺でした・・・お気の毒に。

いや、他人の心配してる場合じゃなくて、今は出発の用意と陽子さんを迎えて。


ピンポーン


呼び鈴が鳴りました。恐らく陽子さんでしょう。家が近いのを忘れてました。

多分、クルマをぶっ飛ばして来ちゃったんでしょうね。早いな・・・


「はいはーい。あ、陽子さん?」


母ちゃん、インターホンのモニターの映像を見て、ニコニコ笑顔で玄関に

行っちゃいましたよ。

仕方がない、自分で旅行カバンを探して荷物を詰めることにします。

この物語は創作です。

作者の空想・妄想の塊です。

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