暴食第6位ノ使者と見習い神官のチョコレートケーキ
残酷な描写はありませんが、一応、世界観がそういうことにしておいてください...。
気軽に読みに来ていただければありがたいです。それではどうぞ...。
「...お腹空いた..。」
...とある春の陽だまりが窓から差し込む教会のステンドグラス窓が後ろにある祭壇付近でイスに座りながら、犬のような三角の獣耳を生やした彼女がそう言った。
彼女は自身が自慢している白く長い髪を揺らしながら、彼女はボーッとした様子で上の空を見上げている...。そこから、隣にいた彼女の言葉をやや苦笑した顔で諫めるような声が答える....。まあ、目は完全に笑っていないが...。
「...さきほど、お昼にハンバーク定食3人前分食ったじゃないですか?今回も含めて5件目ですよ?さすがに、これ以上は食費に切り崩すお金がないのですが...、というか夜に食べる夕飯、夜食、お菓子詰め合わせと....、これ以上、あんたの食欲に合わせる資金がないですよ...?マジでこれ、どうするんです?」
これが私、とある正規ギルドに所属している受付兼冒険者であり、“嫉妬の大罪士官”10席目のウェイだ...。
私の見た目はよく友人から“モダンな新聞記者のような恰好で冴えない黒を基調とした四角い眼鏡をかけている櫛が通らないようなバラバラでボサボサの銀髪をもつ長身で痩躯な男性に見え、さらに目の下に隈があるから、不健康な探偵みたいに見える”、と評価されたことがある...。
まあ、目の前にいらっしゃるそこのアホ狼娘にもだが、ここの全員私をそう評価している可能性が高い...。おかげさまで最近では自慢の身体にも悪影響が出ているような気がするが、気のせいだと自分に言い聞かせながら日々の苦痛を自身で和らげている....。
一応、ここのメンバーであり、修道女という偉い役職についている彼女は正直今着ている服装が教会から支給されたシスター服というのもあってか、中々様になっている...。正直言って、顔は美人だし、出ているところは出ているプロポーションで大柄で恵まれた体格だからか、ここの教会に来る男連中の多くが常駐している彼女目当てだってりする..。
今は修道女の服を着ているので清楚な雰囲気を醸し出しつつ、齢約18歳と思えないほど、大人びた大柄な体格であり、脚線はつま先から見て太ももも健康的な太さを保持しており、そこから、少し大きめなボン、キュッ、ボンッと擬音が付くような抜群のプロポーションからの顔に移動し、彼女のキリッとした顔立ちに少し残る20代の女性とは思えないような10代後半特有の可愛いさ、まだ残る少女のようなあどけなさやステンドグラスから反射した光によって、一段と輝いて見える長い銀髪に髪色と同じ銀の瞳が切れ長な目つきと相まってクール系なところを醸し出している。ちなみに胸は18歳とは思えないメロン級の大きさだ...。
正直言って、美人だし、こりゃこの光景を目の当たりにしてモデルに誘うのは当たり前だろ...、と思う感じだ。
そう私が心の中で考えていると、彼女はこれまた淑女にはふさわしくないクワーーッと大きい欠伸をしながら、同時に背伸びをピンッと軽くし伸ばしつつ、寝ぼけ眼を私に向けながら、その問いに答えた..。
「...むぅ。それじゃあ、私が身体で稼ぐ..。」
唐突で想定外な答えに対して私は一瞬、その意味が分からなかった...。しかしながら悲しいかな...。時間は有限であり、残酷だ...。私が答えの意味が分からず、戸惑う時間すらない一瞬の間に彼女は自身が羽織っている豪華な刺繍が入った清楚な修道女のローブをいきなり脱ぎ始めた...。
そして、私がその光景を見てやっと嫌な答えに考えが分かる前に彼女の手は自身の着ていたローブにさしかかり、バッと、効果音が付くような形で一瞬のうちに脱ぎ捨てた...。
隠していた下が見えた瞬間-、そこにはもちろん下の下着があるわけでっ.......、、、っっっ???!!
「いや、ちょ~~っと待ったっっっーーーーーー‼これ以上脱ごうとするん~じゃあないっっ!!そんな露もない姿でどこに行こうとしているのかね?!ってか公衆がいる面前で何やろうとしてるんすかね、あんたは??!!」
こ の ア ホ も と い 彼 女 が 下 着 (し た ぎ) を 穿 (は) い と ら ん 件 に 関 し て 既 に や ら か し た 。 も と い 確 定(か く て い) な 件 (け ん) も 含め て ...。
てか、コイツ上も付けてねえしっ!つまりスッポンポンである...。全体的に大柄な体躯であるために、何がとは言わないが大きい...。主に白い素肌なメロンが、がっ...。
ハッ!やばい、見ている場合ではない...。即急にこの事態をどうにかせねばっっっ...!!
「...シスター・ツボミ、そろそろ、嫉妬の6席“ガレット”様、次いで5席“アマリア”様、現状トップの3席“アリア・ジュリエッタ”様の3名、怠惰の4席“オーリン”様、6席の”グライフ”様が面会したとのことです...。そうそうに準備をお早目に....!!!」
...なぜか、生まれたままの姿のまま、右手には先ほど脱いだ修道士服を持ち、シャンッとまるでどこかの西洋画になるような立ち方で彼女はハッキリッと透き通るような声で淑女としては見せられないような本日2度目の欠伸を左手で口を少し前で覆ったジャスチャーを軽くしながら答えた...。
「ム~ッ。そんな堅苦しい口調で注意しないで~。もう、なんか無駄に早めに起きたせいで朝食のスクランブルエッグ食べれなかったし、朝のお祈りから、懺悔の間の仕事まで5時間ほど経っても3食分のおかず(大体、7品大皿に大盛りで)がなかったんだよ...?...いいかげんにもう、疲れた、寝るわ...。」
そう言って、彼女は、その状態のまま横に長いイスにいつの間にか持っていた絨毯みたいな布をしいて、大体、そこらへんにいる動物が日向ぼっこをするような体勢で寝始めた...。
...いかん..!いろいろと危ない絵面になっているのが嫌でもわかる....。特に、上目線からでも見える上下に揺れ動く大きい胸部装甲が...、ゲフッ、ゲッフン!!
しかし、私はどうすればいいのだろうか...。あのシスコンとブラコンの料理人は..、いや今日はなくなった食材の買い出しでいない...!
あのわがまま変態真祖吸血姫は...、あいつは面白いからにやつきながら放っておくパターンだ...。
それ以外のやつでは、あの馬鹿狼姉の馬鹿狼弟は...、ダメだ..、まず、免疫がない...!!
嫉妬の3席である団長や色欲の5席のマスターは..?
...今日はそれぞれ急用でやべえ面子との会議だった...!!!
やばい、やばい、やばい!!...正直もう私では打つ手段がない...。...でも今いるメンバーは...、うわ~~~~~~~っ!!!!!
「...なにをやっている。馬鹿どもが...。」
低い気怠げな男性の声が扉がガチャリッ、と開く音と共に後ろから投げかけられた....。
その男の風貌はボサボサでざっくばらんと乱れた櫛が入らなさそうなくらいに寝ぐせ等がはねた髪、眠たげでいまにでも閉じそうな目つき、口髭も髪の色と同じ茶色を基調とした色で全体的に生えており、さらには熊と見間違うような比較的大柄な体躯を持っている大男だった...。
その男が背中にかけている大斧もあいまってか正直、初めて見たときはバイキングかと勘違いしたくらい様になっている....。ただし、黒を基調とする神父服らしき服を着崩れてはいるが、なんとかギリギリ朝寝坊した神父にみえなくもない恰好だった...。
「....オーリン様~~!!ちょうどいいところにっ!!もう~、この悪食で怠慢な狼娘、どうにかしてください!!」
すかさず、俺は神父服の男...、怠惰の4席“オーリン”に助けを求めた...。一方、助を求められた男は一瞬、いやそうに顔をゆがめて、この問いに対して言い放った。
「...ハアッ。道理で遅いと思ったらいつものアレですか....。おい...。アホ狼の小娘...。」
そう気怠いように言ったあと、左手をブラブラと目の前で立てて振り、右手を頭の後ろに持っていき、ボサボサ髪をかゆそうに掻き始めた...。
「ムッ...。アホ狼ではない...。ワタシは...、神聖なるっ...。」
この馬鹿狼娘がムクリッと体を起こし、謎の抗議をし始めたが、整った美人のふてくされたようなむくれ顔の下側に目をやると、少々上下に揺れる素肌のメロンが大きな主張を始めているのが目に入った...。さらにステンドグラスで朝の光が入っているから、彼女が持つ銀髪と白い素肌と相まって反射し、見事に凹凸を演出した一種の全体の白い大理石の裸な女性像のような芸術的な美しさが見えた気がする...。
その抗議を彼はめんどくさそうに顔を歪ませながら、苦々し気な表情で眉を顰めつつもボサボさ髪を掻いていた右手をゆっくりと背中にかけている大斧に向けて持っていきながら、こう答えた...。
「ああ、そういうのマジでいいから...。さっさと御不満な理由を説明しやがれ...。」
...うん。分かっている。これはガチで不機嫌な時のモードだわ...。そう俺が気付いたのと同時にこちらにいる現在スッポンポンであわれもないない姿で何も隠さない馬鹿狼娘が酷く痛い殺気をガンガン飛ばしてきた...。体勢は変わってたってはいるが、立つ際にメロンの上下音と何も隠さないスタイルはどうにかしてほしいと切に思う...。
***20分後...***********
...二人の激しい戦闘により、嫉妬の修道院“陽だまりの坂道”ほぼ全壊。被害額40万5千円、加害者二名は調査において、拘束しようとしたが、現在も逃亡中...。その内の一人は全裸で逃走し、その30分後に陽だまりの坂道に所属する料理人に餌やりで拘束が完了し、現在、調査及び賠償額のギルド長やマスターと示談中...。ギルド受付員は肌が少し日焼けした並みの黒焦げになりながらも、調書にはきっちり答えている...。
“...もう、いいかげん、こんなカオスな仕事場、やだ...。休み...。バカンス..。”
と、意味不明な言動を繰り返し、病院に運ばれていった...。
世界線No.169 "在り???????陽だまり"
穢れし少年??????????????????????解答
悪食な暴食??????????????????????歪み
????悲哀??????????????狼の娘との絆、
愛と苦痛????希望???????救済を願わん。
つづく...?