口付けを交わす姫と王子
「いつになったら起きてくれる?僕の姫」
僕の名前はウィル、ある国の王子
そして、僕の隣に寝ているのが
我が姫ローラ、ローラは隣国の姫
僕たちは一ヶ月前結婚するはずだった
だが、ローラはその日悪い魔女に毒を盛られいち
ばんに発見した僕は急いで医者にみせ、彼女は一
命を取り留めた。だが目が一向に覚めなかった。
そうして僕達の結婚式は中止になりローラの両親
と僕の両親で決め、結婚はベルが起きてからにす
ることになった
ローラは結婚式を楽しみにしていたからだ。
僕はローラが目を覚まさした時に不安にならない
ようにとローラと共に過ごせる小さな家を作った
そして僕は今日も彼女に声をかける
だけど目覚めない
僕は彼女があまりにも穏やかな寝顔を見せるので
眠っているだけと思ってしまう
────あぁ、また。
彼女は昔から起きるのが苦手だ。
僕が起こしてあげないと、ね
僕は今までにあらゆる手を使って彼女を起こそう
とした。
ある日は世界一うるさい目覚ましを鳴らし、また
ある日には彼女の顔に水をつけてみたりと、だが
何をしても起きない彼女と過ごし続けさっき言っ
たとおり一ヶ月が経つ。僕は彼女を見つめた。
幸せそうに寝ているローラの顔を見ると睡魔が襲
ってくる。
抗おうとするが僕はそれに逆らえず目を閉じた。
一ヶ月一日目の朝、ベットから体を起き上がらせ
ると隣で眠っている美しい我が姫になんとなく口
付けをした………するとびっくり
彼女の指が動いたのだ。
彼女は目を開け蒼色の彼女の瞳が僕を移す
ローラは少し驚いた顔をしたが、微笑み
「おはよう」
美しい凛とした声で、僕に挨拶を告げた
────……
あぁ、そうか。なんで気づかなかったんだろう
眠り姫は王子様の口付けで目覚めるというのに…
長かったよ。僕は涙を流し、ベットに倒れた,
多分最近仕事が多かったからだろう
ローラが倒れたとはいえ、僕は一国の王子
サボるわけにはいけない
君は僕を待たした、でも君からの
Kissで許してあげる
王子様もまたお姫様の口付けで目が覚めるってね
愛してる……お寝坊さんな僕の姫…