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62話 秘密を打ち明ける

パーティーも終わり、貴族達は各々が帰路に着く


リアの両親が帰り際に「今度遊びに来てくれ」と言い、公爵様達も「1度、我が家にも遊びに来ると良い」と言って、帰って行く


他にも色々と声を掛けられたが、多すぎて覚えてない


元々覚える気も無かったが・・・


30分程で全ての貴族が会場を後にし、俺達も陛下達に挨拶をして会場を後にした




会場を出た後、城を出る前に皆を呼び止め、メイドに別室へと皆を案内してもらう


リアフェル王妃は約束通り部屋を用意してくれていた


案内したメイドは「お茶をご用意致します」と言って退室し、皆はそれぞれ寛ぐ


俺はソファーに座り「ようやく終わったぁ」とつい言葉を出していた


皆は笑ったり微笑んだりしながら「お疲れ様です」と言ってくれた




待つ事15分程、メイドがお茶を持ってきた


ついでに、リアフェル王妃も持ってきた


・・・・・失礼、少し動揺してしまった


何故か、リアフェル王妃も一緒に来た!が正解だな


まぁ・・そんなことはどうでも良い


なんでここに・・って決まってるわな


あの王妃がこんな面白そうなことに参加しないわけがない


どうしようか考えていると王妃が俺に手紙を渡してきた


それを受け取り手紙を読むと・・・思いっきりため息が出た




手紙の差出人はゼロで、手紙の内容は〖俺が自分の意思で打ち明ける秘密は聞いても良い〗って内容だった


付け加えて、俺は絶対に拒否するだろうから手紙を残したとも書かれていた


リアフェル王妃に、いつ頃この手紙が届いたか聞くと5年前だそうだ


ゼロが陛下に暫く表には出ない事を告げてこの手紙を預けて行ったとの事


その時にリアフェル王妃とも対談しており、気に入られてこの手紙を渡されたそうだ




約束としては、俺が伴侶に秘密を話すことを王妃に告げた場合、この手紙を俺に見せ、同席しても構わない許可証みたいな役割っぽい


手紙には神気が纏われていて、約束を守った場合にはリアフェル王妃に危害が及ばない誓約がなされていた


俺は諦めて同席を許可するが絶対!ぜ~ったい!!に他言無用を約束してもらう


リアフェル王妃も承諾したのでメイドに下がってもらい秘密を打ち明ける




「これから話すことは、皆も他言無用で」




そう言って俺は【ステータスフルオープン】を唱えて皆に見せる


今回は一切手を加えず、ありのままを見せる


隠蔽も偽装も無い本当の自分を


目の前に映し出される俺のステータスを見て静寂が辺りを包む


絶句でも呆然でも無くただずっと俺のステータスを見る




最初に言葉を発したのは意外な事にナユであった




「私があの時見たラフィの目の色は、見間違いじゃなかったんだ・・」




ん?どういう意味だ?心当たりが無いので聞いてみる


ナユの答えはスタンピードの時まで遡る


俺がナユを助けに入った時、俺の目の色が金色だったそうだ


普段は赤なのだがその時は両目が金だったらしい


片目が金になるのは知っていたが両方金だったとは・・・


俺のステータスを見て何故か納得したのだとナユは言った




その後、皆は色々質問するのだが、リアフェル王妃はずっと沈黙を保ったままである


ちょっと何を考えてるのか分からず怖いが、皆からの質問が一段落するとリアフェル王妃が口を開く


因みに、皆の質問は主にスキルと称号についてがほとんどだった


どれも聞いた事が無いか超珍しいので説明を求められたわけだ


ミリアだけは、転生者と言う称号がやたらと気になっていた様で、それについては順を追って説明すると話して後回しにした


そして、リアフェル王妃の言葉なのだが




「もしかして、神そのものなのですか?」




これがリアフェル王妃の質問である


この答えには相当迷った


皆もリアフェル王妃がした質問の答えが気になるようなので、正直に正確に答えた




「正確には神では無いですよ。神に近い人間、もしくは神の頂に届いた人間だと思います」




これしか答えが無かった


俺も正直わからないのだ


過去にゼロがした話では、神になれると言っていた


だが、不確定要素がある以上は答えとして不正解である


しかし、ステータス的には神と同等の力を持ってはいるので、神と言われると神なのかもしれないが、俺は人でありたいと思っているので神では無いと言いたい


存在としてはゼロに近いと思うがゼロの正体は秘密なので口に出来ない


なので、さっきの答えが正解だと思う


リアフェル王妃はその答えを聞くと黙り込んでしまった


そして俺は・・転生者についての話を始めた





転生者については、説明の過程でいくつか話せない事があると始めに告げて、全てを最初の出来事から話す




元は違う世界に生きていて、若くして死んでしまった事




たまたま、俺が神の頼みを聞く条件に当てはまった事




頼みを聞いた褒美にこの世界に転生させてもらった事




俺のステータスは気付いたらこんな感じだった事




嘘はついてないつもりだが話せない内容がある為、一部分は辻褄合わせをし、なるべく今までの行動と違わない様に要点を纏めて話をした


どんな反応が返ってくるか・・・最悪、罵られるのでは?嫌われるのではないか?と思っていたのだが・・ミリアの一言は意外であった




「色々と、見せて話してくれたことは嬉しいですけど、今のラフィ様はラフィ様ではないのですか?」




この質問に対する答えは、当然決まっていて・・・その後、怒られる




「俺は俺だよ。転生前の俺も今の俺も同じ。強いて上げるなら前の知識がある位かな」




「でしたら何も問題無いですね。ラフィ様はこの話をした後、私達が嫌うと思っていたのでは?」




「え~と・・まぁ・・気持ち悪がられるかなって・・」




「ラフィ様・・・私達を見くびらないでください!私達は今のラフィ様をちゃんと見て好きになったのです!こんなことで嫌いにはなりません!!」




ミリアは涙を流しながら叫んだ


他の婚約者達も気持ちは同じなのか頷いている


俺もそうだとは思っているけど、と言う前にミリアから「そこに正座です!」と思いっきり怒鳴られ、その場で正座する


その後、ミリアはひたすら涙を流しつつ怒った


言い訳せずにひたすら「ごめんなさい」と謝るしか俺には手が無かった


少し落ち着いたのか、30分後に正座を解除されて椅子に座り直る


最後にもう一度「ごめんな」と言うと、ミリアは「もうわかりましたから」と涙を拭きつつ許してくれた




話は一通り終わって、とりあえず一服する事にする


ミリアはまだちょっと泣いているので、ラナとリリィが宥めて、ティアとリアがお茶の用意をし、ナユはずっと黙ったままのリアフェル王妃を気に掛ける


お茶がみんなに配られて、一息つき終わる頃には全員がとりあえず落ち着いていた


ただ、リアフェル王妃はずっと黙り考え込んだままだ


婚約者達は俺が隠していた秘密の告白を嬉しさ半分、悔しさ半分ではあるが全て聞き、受け入れてくれた


話せる事は全て話すと俺も公言していたので、隠し事をしたくない俺の気持ちはわかっているとも言ってくれた


そこで沈黙を守っていたリアフェル王妃が再度口を開く




「あなたは、どこまで知っているのですか?」




質問の意味が解らないので聞き返すと、歴史、伝説、伝承、信仰など様々に聞かれたが、信仰は何となくわかるが他は学んだ以上はほぼ知らないと答えた


その答えを聞いたリアフェル王妃は、一つやってもらいたいことがあると言ってきた




ランシェス王国の北東部、神樹国へと向かう道の途中に王族しか知らない【封印の聖域】と言うのがあるそうだ


そこには誰にも扱えない剣が封印されているそうで、過去に扱えたのは初代国王のみらしく、それ以降、使い手は現れてない


なぜそのような事を頼むのか聞くと、ランシェスに伝わる伝承通りなら俺の立場や爵位の見直しを行わねばならないらしい




ランシェスには特別な地位は無いが、その剣を抜き、扱えるならば、王族からとある称号を贈り、爵位を公爵へ上げねばならないとの事


もし、建国をする場合はランシェス王国が絶対に後ろ盾になれとの事


その様な伝承が王族のみに伝わっているそうで、王族が認めた者に勅命か依頼として頼むそうだ


過去にも何人か騎士、貴族、冒険者に、詳しくは話さず、その場所に行かせたそうだが、誰一人として抜けなかったそうだ


中には命を落とした者もいると話してくれた




俺ならば死ぬことは無いと思うし、王族とも婚約してるので頼みたいと


しかし、何故、詳細を話したのかわからず問いかけると、秘密はお互いの秘密を共有した方が抑止力になると言われた


なるほど・・と、納得し、収穫祭後でも構わないかと聞くとそれは問題無いそうだ


但し、伝承の事は剣を持って帰ってくるまでは他言無用で、持って帰れなくても他言無用で墓まで持っていくように言われたので了承する


返答に満足したのか、リアフェル王妃は陛下に




「封印の聖域への勅命を出すように進言します」




と言い、部屋を後にした


退出しようとして、リアフェル王妃は立ち止まり



「時間も遅いので今日は王城へ泊り明日の朝に帰宅するように」




と告げて行き、メイドを呼んで部屋の準備をするように告げ、陛下の元へと向かって行った


部屋に残った俺達はその後は他愛もない話に興じる


そこで、リリィに聞きたいことがあったのを思い出し、質問する




「ドバイグス侯爵って、どんな人なんだ?」




それを聞いたリリィは顔をしかめつつ答える




「ドバイグス侯爵は貴族派閥に属している・・と、見せかけて、中立派閥なのですが、ここ最近は貴族寄りの方ですね。私はあまり話したことはありませんが、かなり厄介な人物で切れ者なのは確かです」




その言葉に一筋縄ではいかなそうだな思い、天を仰ぐ


なぜそのような事を聞くのか?とリリィから逆に質問されたので、今日のパーティーでの出来事を話す


リリィは難しい顔をして、何やら考え込んでいる模様だ


皆はそんなリリィを見つめて、話すのを待っていた




「推測ですが、目的は3つかと。派閥の鞍替え、新しい婚約者の仕立て上げ、王族への牽制でしょうか・・・ただ、武勇伝を聞きたいという可能性も無いわけではありませんが。気を付けてくださいラフィ。」




警戒はしておいて損はなさそうだな


最悪、どうとでも出来るだろうと考えてこの話は終わりだ




また雑談に戻ると、やはり前世の世界はどういうものか気になると言うので、色々と話してあげた


とは言え、歴史や国、人種などは、話してもわかりにくいだろうなと考えて、食材や食事関係に娯楽系の話をした


話の中に水族館が出た瞬間、リアとナユを除く婚約者達の目が光った




これは何か閃いたなと思い、聞いてみると無理なんじゃね?と思える閃きであった


4人は自国に水族館を作る事を思いつき、俺が維持費について説明する


問題はろ過装置と水の循環器と酸素発生器だ


どれもこの世界には存在しないので、1から作る必要性がある


まぁ・・酸素発生器は、金さえあれば魔道具でどうにでもなりそうだが、水の循環器には、ろ過装置が必要で、ろ過の知識が無いと作れない


酸素発生器も酸素って知識を知らないと作れんが




俺は作ろうと思えば作れるが正直、循環システムの構築がめんどくさい


全てを繋げての構築とか、生成にそれなりの時間が必要だし


設計とシステム構築だけなら、全智があるので直ぐだが、実際に作るとなると、素材や鉱石から選んで、耐えられる物を作らないといけない


なので、その辺りを説明すると流石に諦めてくれた


非常に残念そうだったので「今度何か手料理してあげる」と代案を出すと、全員が食べた事の無い料理を食べられると喜んでくれた




そして、そこまで大事にはならず、秘密の告白は終了した


後で何作るか考えなきゃ・・・

次の更新はは前後編の為、2話投稿します

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