4話 神々からの報酬
気が付くとベッドの上に寝かされていた
あれからどれくらい経ったのだろか?
周りを見渡すと花畑の中にアーチ状の柱だけの建物の中にいる
あれだ・・庭で優雅にティータイムとかする小さな建物みたいな感じだ
そんなことを思っていると目覚めたのに気付いたのか?3人程がゆっくりとこちらに近づいてきた
「目が覚めたようで安心しました」
「どこか不調や違和感はないですか?」
「大丈夫でしたら皆のもとへ連れて行きたいのですが・・・」
声をかけて来たのは順にシーエン様・エステス様・シル様だ
正直何がどうなったのか訳が分からん・・・
「えーと・・・ここってどこですか?」
そう聞くとシル様が答えてくれた
「ここは癒しの園です。魂がかなり傷つき摩耗していたのでこちらにて治療してました。期間は地上時間で1週間ほどですね」
結構寝てたんだなぁ俺・・・そういや最後に何か色々あった気がするんだが・・・・・・・・思い出せん・・
「とりあえず大丈夫そうですね。ジェネス様の元に行きましょう」
そう言うとシーエン様は俺の手を取って連れて行こうとする
あれ?シーエン様顔赤くないですかね?そんなシーエン様をエステス様はニヤニヤとシル様はあらあらまぁまぁと言った感じで見ている
そんな中すぐにジェネス様達が待つ席へ案内される
「蒼夜君ご苦労様じゃった。そして感謝するぞい」
ジェネス様から労いと感謝を述べられた
ついでに謝罪もされた
「まさか世界崩壊の力が出るなど予想外じゃった・・蒼夜君が無事に戻ってきてくれて良かったわい」
まさかそんな事が起こっていたとは・・・俺良く生きてたな・・・
「それでじゃの蒼夜君には助けてもらったわけじゃしあのモザイクの件もあるのでな、叶えられる要望は出来うる限り叶えるのを報酬にしようと思っておるのじゃ」
何かスゲー事サラッと言ったよな・・・・しかし叶えられる願いならってどこまで大丈夫なんだ?
「因みにどこまでなら出来るんですか?」
神様の叶えられる願いならってのがどれくらいまでできるかわからない以上、聞かないと答えられないしな
まぁ神様と言えどそこまで大きな事は出来ないって「神になりたいなら神にしてもやれるぞ」言う筈・・・
は?今なんて言った?
「えーとジェネス様今なんて言いました?」
「神にもなれるぞと言ったのじゃ。蒼夜君はわし等神々だけでなく全ての世界を救ったに等しいからの。神格としては救世がふさわしいじゃろ」
聞き間違いじゃなかったー!!いやいや・・・神になる気は今現在全くこれっぽちも無いですからー!!と心の中で思いっきり叫んでた
「まぁそれくらい蒼夜君の活躍は素晴らしかったんだよ」
とメナト様が相槌を打つ
とは言っても・・そこまでしてもらうのはな・・・
考え込んでいるとジェネス様がまた爆弾を落とした
何回爆弾落とせば気が済むんですかジェネス様・・・
「実はな先代達からも報酬は特例中の特例・前代未聞・後先考えない位豪勢にと伝言があったのじゃよ。それに蒼夜君も人でありながら神気を使えるようになっておるしの。だから問題はないんじゃよ。報酬や願い事も今回は制限無しじゃ」
マジっすか・・・どんだけ大盤振る舞いなんですか神様ーズ
太っ腹とかそんなものすら超越してませんかねぇ・・・
と言っても直ぐにはなぁ・・・生き返るのは恐らくダメだろうなぁ・・・
ちょっと頭で考えて読んで貰って反応「それだけは叶えられぬ、すまんの」して貰えたわ・・・さてどうするかな・・
そういや生き返るばかり考えていたが何故生き返りたいのだろうか?少し考えてみよう・・・・・・
別に彼女はいないし両親もまだ40前出しやり残したことはあるけど異世界でも出来そうなの結構あるし・・・あれ?拘る必要なくね?
強いて上げるなら親孝行できなかった事位か・・・
この辺りは神様達にに相談してみても良いかも・・・
後は転生後に困らないようにしよう
先ずは相談だな
「神様達全員にお聞きしたいと言うか相談があるんですが・・・」
「どんなことだ?」
リュラ様が答えてくれた
てか初めて声聞いたわ・・・
「実は両親に親孝行を一切せずに死んでしまったので何かできないかと・・・」
とそう答えた俺に神様ーズはぽかんと口を開けた
俺、何か変なこと言ったか?
「報酬に関しては何をどんなふうにどれだけと決めてないし私は出来る範囲なら賛成です」
そう答えるはシル様だ
流石全知神
立ち直りも頭の回転もはえー
「で、具体的に何をどうするんだよ?」
尋ねるはセブリー様だ
問題はそこなんだよなぁ
欲望丸出し俗世まみれで良いならいくつか候補はあるんだが・・・
「人間なら金・地位・名誉・権力とちゃいますのん?」
そう答えるはレーネス様。商業神様は人の欲望も良くわかってらっしゃる
「何もそれだけではありませんわ。蒼夜君は確か一人っ子。なら親の愛情は人一倍のはずですわ。なら弟か妹が出来れば喜ぶのではなくて?」
良く俺が一人っ子って知ってますねエステス様
生命神らしい答えですけど子供作るにしても親がその気になるかどうかが問題なのでは?
「結局、どうする?」
結論を急ぎ過ぎですアシス様
「主らだけで議論しても仕方なかろう。蒼夜も交えて討論すべきであろうが!」
ジーマ様の正論が再び議論を止める
そこで俺は両親が困らなさそうな内容を上げてみることにした
「先ず質問と確認なのですが神様の誰かが俺の両親に人として会いに行くのは可能ですか?それとお金はあっても困らないのでそれを怪しまれずに渡せる方法があれば良いのですが・・・」
そう聞くとシーエン様が人として会いに行くと提案したがジェネス様が却下した
流石に最上神が人として降りるのは容認しかねるそうだ
お金に関してはいくらでもやりようはあるらしくそちらは問題ないらしい
そんな中、エステス様から思いもよらない言葉がもたらされた
「蒼夜君朗報ですわよ。蒼夜君のお母さん懐妊してますわよ」
いきなり何を言い出すんだよ・・・と思っていたらこの話し合いの中、俺の両親を見て調べたらしい
今2か月目だと言う事で俺が死ぬ前にやることやってたらしい
因みに両親は女の子を願っているそうなのでエステス様が絶対に女の子にしてあげると意気込んでた
となると親孝行の内容は決まったな
「親孝行の内容ですが両親の希望通り女の子の誕生とお金、後は家族が健康に寿命を全うできる様にしてください」
そう告げるとジェネス様が容認してくれた
いくつかグレードアップして・・・
グレードアップした内容は家族3代にわたって神の守護と言うものが付いた
あらゆる災厄を退けるらしい
更に後に生まれてくる妹には勤勉な神の一人が直接守護に着くらしい
現代社会で生まれてくる妹は最強っぽいな・・・
お金に関してはモザイクが人に化けて、以前に俺が助けて、俺に何かあって両親が生きていたら代わりに親孝行になるようなものをして欲しいと頼まれていたことにするらしい
そこで宝くじに連続当選したが俺が死んだことを聞きつけて当選していた(正確にはジェネス様が用意した)1等と前後賞の宝くじを譲渡する内容に神様パワーでもう一回宝くじ1等と前後賞当選+仕事方面で色々やるらしい
グレードアップしすぎだろ
そんな中、何故か次は俺個人の報酬へと移るのであった・・・・