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33話 御子と婚約!?

翌日、いつも通りの時間に起きて鍛錬を始める

他国なのでルリとハクが俺を護衛しながらの鍛錬である

俺には別に必要ではないのだが二匹が譲らないので仕方ない


鍛錬を開始して1時間ほど経った所でリアーヌがこちらにやってきた

彼女も朝に鍛錬をしていて日課だそうだ

最も俺が先に鍛錬をしてるとは思っていなかったと言われた

それならと、俺は軽く体をほぐしてから軽く手合わせしようとリアーヌに提案する

お互い魔法は無しの組み手でやる事にする

30分程手合わせをしお互いに意見を交換しあう

そうしているうちに何人か見に来ていたり、窓からこちらを見ていたので鍛錬を終了した


お互いに汗をそれなりにかいていたのでリアーヌが先に汗を流しに行った

俺は光魔法と火魔法に生活魔法を組み合わせて一つの実験をしてみた

結果は成功なのだが・・・精神的なものだろうか?何か不衛生に思ったのでリアーヌが汗を流し終わった後、俺も汗を流しに行った

実験した魔法は身体に着いた不純物を一切無くす魔法で、体内の不純物も無くせる優れものである

ダンジョン内でのトイレ事情も解決できる魔法なのだ!

ただ、風呂に入れる時は入った方が精神的には良い様なので風呂に入れない事態の時のみ使おう

俺はこのオリジナル魔法に【浄化の火衣】とつけた

後、汗を流しつつ対アンデット用の合成魔法も思いついたので今度実験してみようと決めた


汗を流し着替えを済ませて食堂に向かうと全員が集まっていた

待たせてしまったと思うも俺が最後に来ただけで皆が揃うまでの時間に開きはなかった

今日と出立の日だけ全員で朝食を取りそれ以外は好きな時間にと決まる

夕食も屋敷で食べるか外で食べるかは昼過ぎまでに報告し、各自好きに食べるように決まった

昼食は食べる者と食べない者がいるので食べる者は外食か何か買ってきて屋敷で食べる事になった


朝食後、各々予定を立てて行動を開始する

俺は昼まで暇なのでルリとハクを連れて街中をぶらつこうかと考えていたが王妃様方と王族の護衛を頼まれた

午前中に教会本部にて公務をするので着いてきて欲しいそうだ

断る理由も無いので二匹を連れて同行すると伝える

2時間後に向かうとの事なので暫くはリビングで級友達と談笑することにした


教会本部へは馬車で向かうのだが人数が人数なので本来は2~3台の馬車が必要だが、旅に使った馬車を使用すれば1台で済むし馬車内の護衛も俺一人で済む

残りの護衛は外で警戒をしつつ教会本部へと向かう

ルラーナ姉はフェルの婚約者なので今日は挨拶も兼ねて同行することになっていた

明日以降は王妃様が代表で公務をするが次期国王のフェルも色々学ばないといけないので夏季休暇の3分の1は公務でルラーナ姉も同行する事が決まっている

王女様も週に一度は教会本部にて公務や談笑をしに行くそうだ

王族の予定を聞きながら馬車は進み教会本部に着く

受付には昨日のシスターがいて王族と共に来た俺を見て驚いている

俺は約束の時間までは護衛なのでと伝えるが受付のシスターは


「確認してまいりますので少々お待ちいただけますか?」


と告げ、一般とは別の待合室に案内をしその場を後にする

数分後シスターが戻って来て案内をする


「護衛の方は別室にてお待ちください。クロノアス様はランシェス王家様の方々と共に会談に出て頂きますようお願いいたします」


そう告げ一緒に会談場所に通されてしまった

国の会談に俺が出ても良いのだろうかと質問したのだが教皇様がお通しするように言われたとの事だったので断れなかった


応接室に入ると一人の少女と現教皇ヴァルケノズ・フィン・デザストルが室内で座って待っていた

ヴァルケノズさんって貴族でデザストルって家名なんだな

そう思いつつ部屋にいた少女に目を向ける


年は俺と同じくらいかな?

身長は俺より低く髪はセミロングとショートの間位で銀髪

目はオッドアイで翡翠・碧眼だった

そして年と身長に似合わない胸部・・・・・・デカいのだ!

神に使える者の服は身体のラインが出にくい様に作られているのだが少女の胸部は自己主張しまくっている

少なく見てもEは確実にあるだろうか?出る所は出て引っ込む所は引っ込んでいる

男で意識するなと言う方が無理である

世の女性が見れば間違いなく嫉妬し男性は間違いなく振り向く外見で、容姿だけで見れば完璧人間といえる少女だ


珍しく俺が見惚れてしまったのも仕方ないと言わせてくれ

しかしリリィにしてみれば面白くないわけで

これまた珍しく嫉妬をしておもいっきり俺の足を踏んでソファーに向かって行った

俺も男なので仕方ないんや!ともう一度心の中で言っておく


二人はソファーに座る様に促し王族の面々は座る

俺は王族の護衛として来ているので立ったままでいたのだが、ヴァルケノズさんに何故か上座の席を進められる

国のトップ陣が勢ぞろいの中で座れるわけがないので断ったのだが


「グラフィエル君。用意できた席がそこしかなかっただけだから気にせず座ってくれないと困るよ。話が進まないし・・・」


そう言われ王妃様方を見ると座る様に頷いてきたので仕方なしに座る事にする

居心地悪すぎなんですけど?

少女はクスクス笑っていた

何か面白かったのだろうか?

そんな感じで会談が始まった


まずはお互い挨拶を交わし最後に少女の紹介される


「彼女はミリアンヌ・フィン・ジルドーラ。年は13歳でジルドーラ公爵家の長女。教会の地位では御子になる。教会のナンバー2と思って貰えれば良い」


「初めまして皆さま。ミリアンヌ・フィン・ジルドーラと申します。教皇はナンバー2と言っておりましたが特に何もしてませんので怖がらないでくださいね」


ミリアンヌ公爵令嬢は少し茶目っ気もあるようだ

だが、自己紹介でふと疑問に思ったことがある

セフィッド神聖国にも貴族はいるが王族がいないので公爵家はいないはず

これには俺だけでなく全員が疑問に思ったようでヴァルケノズ教皇が説明してくれた


セフィッド神聖国の公爵家は世襲が出来ず1代限りで必ず公爵家が誕生するわけでもない

御子になった者に公爵が与えられるそうだ

また公爵には当主が存在せず貴族ではあるが一族に強い権限は無いらしい

御子という役職で公爵になるので彼女の一族は公爵家当主の家族とか親族になる

ただミリアンヌの祖父が枢機卿なのでどちらにしてもかなり上位の一族にはなるのだが


セフィッド神聖国は教皇を最上位に置き御子が現れた場合は教皇の下に

御子が不在の場合は枢機卿が権力を持つので権力的にはかなり強いそうだ

前教皇が生前退位の際にヴァルケノズさんを指名したのでほとんどの枢機卿が政敵に回ってしまったらしく、ミリアンヌは数少ない味方でもあった

そこまで話しても良いのかとも思ったがヴァルケノズさんは


「どうせこういう情報は近いうちに露見するから構わない」


と半ばヤケクソ気味であった

この会談もランシェス王国との繋がりを強固にして味方につけたい為だそうだ

あー、だから俺も一緒に通したのか

そう結論付けてジト目でヴァルケノズさんを睨むとサッと目を逸らされた


ヴァルケノズさんは咳ばらいを一つして話を進める

次の話はランシェス王国とレラフォード神樹国についてだ

セフィッド神聖国とレラフォード神樹国は過去何度も武力衝突している

ランシェス王国も大昔には両国と武力衝突している

その後、セフィッド神聖国とは停戦し友好国へ

レラフォード神樹国は不可侵条約を結び交易のみ行っている

これが現在のセフィッド=ランシェス=レラフォードの図式である


セフィッド神聖国もレラフォード神樹国も崇める神は同じだが考え方が違うためお互い相容れない

セフィッド神聖国は11神の上に1神置き更に上に1神を置く

レラフォード神樹国は12神の上に1神を置いている

これが仲の悪い理由だ

色々知ってる俺としてはセフィッド神聖国の方がより正確な神の置き方なのだがレラフォード神樹国が間違っているのかと言われれば違うと断言できるのでややこしい

詳しく説明するには長くなるので機会があればするとしよう


そして、セフィッド神聖国はランシェス王国にレラフォード神樹国との交易を止めてもらいたいのが毎年の議題になっているのだが、今回は毎年の話とは違いランシェス王国側に仲介になってもらいたいというのが議題であった


セフィッド神聖国は今後レラフォード神樹国と不可侵条約を結び交易をしたいと考えているそうだ

枢機卿は9割以上反対しているのだがレラフォード神樹国とも協議をして黙らせる方向で行くらしい

ランシェス王国側も直ぐには答えられないとするが前向きに検討する事で話し合いは一旦終わり雑談に移る


昼前になり軽食を取りながらついでだからとこのまま俺の話へと移る

ランシェス側も特に何もないのでこのまま話に加わるそうだがヴァルケノズさんがいくつか守ってほしいことがあると告げ、それを了承して俺の話に移る

守ってもらいたい事とは俺にもミリアンヌにも人に決して話せないことがあるため、事情を知ってるヴァルケノズさんが俺達とたまに退席する事を詮索しないことだ

俺の事は何となくわかるがミリアンヌも?

ちょっと不思議に思ったがヴァルケノズさんが別室でお互いステータスを見せあえばわかると言っていたので二人で別室に向かう


隣の空き部屋へ入りミリアンヌと俺はステータスを見せあうが俺は驚きを隠せなかった

ミリアンヌの加護と称号だが御子と言われて違うと言える人間はまずいないであろう

ミリアンヌも話は聞いていたようだが実際に俺のを見て驚いていた

二人の共通点であるそれは全加護持ちと神々の寵愛を受けし者という称号を持っていた事

加護のレベル差はあるがミリアンヌは間違いなく神々に愛されたものだった





皆が待つ部屋に戻りヴァルケノズさんを見ると彼は頷き続けて話す


「ゼロから手紙を預かっている。1年前に届いたもので現在の居場所と近況が書かれている」


そう言って手紙を俺に渡す

手紙にはこう書かれていた


『この手紙読んでるって事は13歳にはなってるな?なって無かったら後でヴァルケノズをとっちめる!!

でだ、俺は今、帰らずの土地にいる。成人して高度学院卒業したらお前を呼ぶからそのつもりでな

冒険者ランクは最低Sまで上げとかねぇと入れねぇから必ず上げとけ

詳しい地図や場所はヴァルケノズに預けとくから時期が来たら受け取れ

それと御子とは仲良くやれ。なんなら嫁に貰え!以上だ』


ゼロらしい手紙だが最後の内容に俺はヴァルケノズさんを見る

彼もこの話には賛成らしくにやりと笑いこちらを見る

マジ殴りてぇ!だが公式の場で王族もいるので耐えた

私的な場なら間違いなく騒いでいただろう

そんな俺をよそにヴァルケノズさんは爆弾発言をする


「と言う事だからグラフィエル君。いや、ラフィ君。ミリアンヌと婚約おめでとう。君がいる間に正式に発表するからそのつもりで」


その場にいたランシェス王族側の全員が凍り付く

この世界ではこういった話は別に珍しくはないが、大体は国内に限っての話だ

他国の貴族との婚約もあるがその場合は男の方が相手より上か同等でないと釣り合わなく今回に関しては明らかに俺の方が下なのであり得ない話である

とんでもない爆弾を投下してくれたものだ



そして、この話は更なる火種を生み、燃え上がる事になる

今年の夏季休暇は平穏には終わらなさそうだ

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