232話 因縁対決! 黒曜竜VS影黒竜軍
ダグレスト軍、正確にはダグレスト魔物軍と開戦して、早三日。
倒せど倒せど、同じ魔物の数が毎日進軍してきては戦闘の日々であった。
不幸中の幸いなのは、軍の士気に影響が出ていない事と死傷者の数が想定よりも大幅に少ない事だろうか。
とは言え、進軍するなど夢のまた夢な状態なので、状況は少しづつ悪くなってきているというのが現状だ。
そんな状況下なので、皇国と帝国と連絡を取り合った陛下だったが、表情から見るに良くなかったのだと推測できるほどだった。
そして、天幕で状況打破の軍議が開かれるのだったが、良案なんて早々出るわけがない。
ただただ沈黙と、今も戦っている者達の音だけが、天幕内に流れていた。
そんな重苦しい空気の中、陛下が喋ろうとして、一人の兵士が勢い良く軍議中の天幕内に入って来る。
「何事かっ!」
「火急の知らせにございます! 南に約1日の場所に、空から来る何かを確認! 魔法での目視を行った所、黒竜である事が確認出来ました!」
「なんだとっ!?」
「黒竜族は、我らと盟約を結んだのではなかったのか!?」
騒ぎ出す天幕内の貴族と将兵たち。
しかし、俺と仲間たちに加え、陛下と近衛の一部は冷静だった。
尤も、その理由はちょっと違ったりするが。
俺は当事者だったので、黒竜族の内情を聞いてもいるが、冷静だった理由は別で分かっていたから。
ついでに、スノラの警戒にも引っ掛かっている。
情報の共有は、それとなく終わらせていたのだ。
対する陛下は、黒竜族の内情を俺から聞いているので、近衛でも上の方と情報共有しているのだろう。
盟約破りではなく、敵と認識はしているから、冷静でいられるのだと推察する。
そして、陛下の苦労も何となくわかってしまった。
主流派とは言え、いくつかの派閥がある貴族達なので、情報を共有して貰えないとか終わってると思う。
どれだけ信用が無いんだと……。
いや、信用もあるだろうが、変に派閥への肩入れを避けたというのもあるんだろう。
……どっちにしても同じか。
だって、大臣達とは情報共有されているだろうし。
多分、何処の国でも似たような感じなのでは? とか考えてしまう。
それは正解の様で、ミリアは正確に俺の考えを読み取って、静かに頷いたからだ。
ただ、小声で追加情報も話してくれた。
「(昔は……と、注釈が付きますけど。今は枢機卿間での情報共有は出来ていますから)」
「(なんて羨ましい。……あれ? 枢機卿って大臣の立ち位置と同じだよね?」
「(はい。ですから、昔は大変だったんです。今は、派閥の取り纏め達で共有が出来ていますけど)」
「(昔はランシェスより酷くて、今はマシって事か。やっぱり貴族?)」
「(上級ですね。下級貴族は物分かりが良くなりましたよ。新しい教義にも前向きに取り組んでいますから)」
「(陛下が聞いたら、絶対に羨ましがる内容だな)」
ミリアとのひそひそ話を終えると同時に、陛下からの活とディストからの念話が入る。
やっべ……思考加速しないと。
俺は多方向から同時に話を聞く特技なんて無いからな。
「静まれぃ!」
『主!』
どうにか間一髪、思考加速を発動させる。
させたのは良いんだが、両方から話を聞くのって難しい。
「余は幾つか情報を掴んでおる。黒竜族も参加している戦争だ。まず、敵と見て良いだろう」
『先の約定通り、我に出撃の許可を。以前のような失態は犯しませぬ』
「グラフィエルよ、敵はダグレスト所属の黒竜で間違いないな?」
『勿論、盟約国の軍に被害も出しませぬ。どうか、号令を』
「あーっ、うっさいっ!」
あ……やっちまった。
俺の一言に固まる陛下と貴族と念話のディスト。
どう言い訳しようか……いや、正直に話した方が納得してもらえるか?
しかし、この逡巡が良くなかった。
どうするか決めかねていると、複数の貴族が声を荒げて糾弾してきたのだ。
「貴様、陛下になんて口をっ!」
「不敬だ!」
「今ここで自害して詫びるべき――ひっ!」
最後の貴族の言葉に、近衛が殺気を放った。
しかも、近衛筆頭でヴィオレの父親であるヴィンタージ殿の殺気だ。
幾ら軍閥貴族でも、濃密な殺気には慣れていないのだろう。
俺達? そよ風にもならんな。
そしてここで、場の空気を変えるべく陛下のお言葉が降る。
「はぁ……。まずは、先の暴言に対する理由を聞こうか。予測はつくがの」
「あはは~……ちょっと念話も来てまして。陛下の言葉に被せる様に来たもので、つい……」
「わかった。で、誰からだ?」
「ディストです」
「ふむ……。よかろう、不問にしてやる」
「陛下!」
「但し、先の約束に監視は付けさせてもらうぞ? 完全に任せて、報告だけ貰うつもりだったが、罰として詳細報告とする。異論は認めん」
「どうしても、報告書に上げれない場合は?」
「情報として残したくない、残せないものだけは許可する。それ以外は認めん」
「委細承知しました」
これにて罰は終わり。
尤も、貴族達は陛下に対して生温いと諌言しているが、罰を変えるつもりは無いらしい。
そこで違和感に気付いた貴族が数名、陛下に対して質問を投げかけた。
本来は不敬と言われる可能性すらあるのだが、有事なのとうるさい者達を黙らせるために、敢えて話す様だ。
ほんっと、貴族って……。
「先の罰だがな、グラフィエルには重めの罰に等しいのだぞ」
「その理由は何故でしょうか?」
「お主らもそうであろうが、王家も国も、秘密主義ではあるだろう? 無いとは言わせんぞ」
「まぁ、多少はありますが……」
「グラフィエルの場合はな、強者を従えているが故に、その秘密が多いのだ。中には死に至るものもある」
「クロノアス卿が?」
「いや。グラフィエル本人ではなく、それを聞いた者達がだ。余は約定を交わしているので、本当に危険な情報以外は見聞き出来るがな」
「……つまり、その境界線ギリギリまでの提出を求めたのですか?」
「その通りだ。本来は、もう少し簡易的な物で済ませる予定であったのだが、失言は失言だ。故に罰を出したのだが、まだ不服かの?」
そこまで説明されると、疑問に思った貴族も、怒っていた貴族も黙るのだが、今度は別の貴族が騒ぎ始めた。
多分、俺に恩を売りたいか、同じ主流派でも仲が悪い派閥だと思われる。
「陛下、先程は不問にすると仰っていませんでしたか? ですが罰を与えるとなると……」
「今後に支障が出る恐れも……」
「公には不問。裏でグラフィエル自身が嫌がる罰。貴族的にはアリだと思うがの?」
陛下の言葉に、全員が黙った。
異論は無いらしい。
つうか、これ、なんて茶番? 陛下も三文芝居に良く付き合うよなぁ……。
実はこのやり取り、声を上げた貴族達の一部は、陛下の思惑を完全に読み切っていたりする。
だって、ヴィンタージ殿がわざわざウィンクして知らせて来たからな。
しかも、周りにバレないようにだ。
簡単に言えば、後の不平不満や叱責を無くしたり和らげたりする為でもある。
当然、戦犯には相応の罰が下されるのだが、それは欲をかきすぎた者に限られたりもする。
今回の俺の失言だと、多少の事には目を瞑ると遠回しに言ったのと、後で根に持ちそうな貴族達の面子を守る為だったりするわけだ。
だから、公は不問、裏では罰かどうかも怪しい条件を付けた訳だ。
尤もらしい理由付けまで行って。
そして、完全に読み切ってた貴族達は、陛下が使えると判断している者達なのだろう。
だからこそ彼らは、免罪符を手に入れたとも言える。
今後の諌言がしやすいからな。
なんて面倒くさい……。
『あの、主?』
『ああ、悪い。少しだけ待ってくれ。俺も付いて行かなきゃならなくなったから』
『承知しました』
ディストからの念話に応え、会議へと意識を向ける。
まぁ、俺のやるべきことは変わらんがな。
「グラフィエルは先の約定通りに動くが良い。但し、こちらへの被害は出さない努力はせよ」
「はっ」
「暫しの間、グラフィエルの代役をミリアンヌ嬢とブラスト殿にやってもらおう。異論は認めん」
「陛下、前線はどうされますか? 流石にこのままですと、士気への影響も」
「……グラフィエルよ、新手は増えると思うか?」
「わかりません。ただ、纏め役は葬れるでしょう」
「ふむ……ならばその報を流して、士気向上に使うとしよう。好転したとわかれば、暫くは持つであろう?」
「では、その様に動きます」
以上を以て、軍議は終了となった。
そして現在、南の地で監視役二名を伴って、敵であるもう一つの黒竜族を迎え撃つ準備……準備するほどの事も無いか。
ディストの切願である、元同胞との決着を邪魔するつもりは無いからな。
ただ、気になっていることがある。
「ディスト、あいつらって内乱時にこっちに向かってきてたんだよな?」
「はい。何故か途中で、進軍を止めましたが」
「理由は?」
「見当が付きません。我の知る限り、停滞していた場所は海上だったはずですが」
郊外での戦闘中、こちらへ来ると思われていた元同胞の黒竜達であったが、その侵攻を止めて、何故か海上で反応が止まっていたのだ。
そして、何故か今になって行動を開始している。
なぁんか、嫌な感じがするんだよなぁ。
「む? どうやら来たようです」
「そうか。前にも言ったけどな――」
「死ぬ気は無いので。生かして捕えられるならば、主の前でDO・GE・ZA! させようと思ってます」
「お、おう。まぁ、五体満足で帰ってこい。相手の生死には拘らんから。あ、でも、素材は欲しいかも?」
「では、なるべく採取できる方向で行きましょう」
「あ、あのぅ……」
「「ん?」」
監視役の者達が、何やら言いたそうである。
いや、まぁ、無理も無いのかもしれない。
だって、常人にはキッツい殺気が近づいて来てるからな。
もし陛下が、軍で対処するとか言ってたら、間違いなく被害甚大だっただろう。
英断に感謝である。
「勝てる、のでしょうか?」
「完勝だよな?」
「当然ですとも」
「だ、そうですよ」
「ほ、ほんとかなぁ……」
疑いたくなるのも無理は無いか。
おっと、これ以上近づけさせると、軍に余波で被害が出かねないな。
念の為、防護結界は敷くけど、考えて戦っては欲しいかな。
「ディスト」
「お任せを。そして、一族全ての竜達から感謝を。……主が牙、黒曜竜ディスト――いざ、宿願へと羽ばたかんっ!」
言い切ったディストは、同時、竜の姿へと戻って飛び立って行く。
そして数十分後、黒の一閃が空を裂いた。
◇◇◇◇◇
グラフィエルの元から飛びったディストは、即座に最高速度に乗り、元同胞の元へと向かう。
そして、息吹の射程距離に届くと同時に、黒の一閃を放つ。
その一撃で、数体の元同胞が、何の抵抗も許されないまま真っ二つに切り裂かれた。
ただ、流石は力を得た元同胞と言うべきだろうか? 先の一撃に対して、彼に回避している個体が大多数であった。
単純に今の一撃を食らった黒竜達は、運が無かったとも言える。
そして、お返しと言わんばかりの黒の一閃の帯。
完全に直撃コースであったが、ディストは意に返さなかった。
『ふんっ。生温いわっ!』
大きく息を吸い込み、再び息吹の体制を取ってから、両手で口を覆い、吐くと同時に両手の中に集約させる。
そして、両手を徐々に広げ、集約されたエネルギーを解放していく。
『息吹の応用とは、こうするのだ』
ディストを中心に、高エネルギーの円球の防御壁が展開された。
その円球に向かって、無数の黒の一閃が直撃する。
それを見ていた元同胞は、勝利に雄たけびを上げて、またも放たれたディストの黒の一閃に数体が両断された。
これには流石に敵も驚いたのだろう。
雄たけびは鳴りを潜めた。
だが、同時に、敵の長から咆哮が鳴り響く。
それを受けた敵の黒竜達は、速度を上げて突っ込んだ。
『ほう? 撃ち合いでは不利と悟ったか。中々に早い決断ではある。だがな――早計だわ!』
ディストもまた、今一度加速して速度を上げる。
両者が激突して、邂逅する。
そして、ディストの両手には、すれ違いざまに首の骨を折った竜が二体握られていた。
その骸を無造作に放り投げる。
その姿を見た元同胞たちは、一瞬だけ呆けた。
それは必然だったのだろう。
彼らが最後に見た元長は、現長が力を得た時よりも明らかに二回り以上小さかったのに、いざ相見えてみれば、以前の三倍近い体積になっていたのだから。
当然、現長から驚きの声が上がる。
と同時に、呆けていた竜達の一部が、ディストの爪に引き裂かれ、牙を突き立てられ、力任せに首を折られ、身体を引き千切られる。
『な、なんだそれは!? 貴様、何をしたああぁぁぁ!』
雄たけびにも似た叫び。
力を得た自分に敵う者はいないと、いつか、呪魂を打ち込んだ者すら殺して、自らが頂点に立つと夢想した者の驕り、傲慢。
情報収集など、出来て当たり前だったにも関わらず、怠った者の末路。
そして、主と定めた者を体現する理不尽と蹂躙。
明と暗は、今ここに別れたのであった。
だが、敵の群れの中で一番の実力者であった長は、諦めだけは竜一倍悪かった。
結果、徹底的に痛みと恐怖を植え付けられることになる。
『今更ながらだが、我の判断は間違っていなかった。そして、今、分かった。貴様に力を与えた人物は、なんと矮小な者か』
『抜かせえぇぇ! 吾は進化した黒竜、影黒竜なるぞ! 老いぼれ如きに負けるはずが無かろうが!! 行け、貴様らっ』
敵長の檄が飛ぶが、応えた竜たちの少なさに、改めて周りを確認する敵長。
気付けば、群れの数は半分を切っていた。
話しをしている間に、呆けていた竜の大半が葬られていたのだ。
『い、いつの間に……』
『見えなかったか。それほど力を使ってはいないのだがな』
呆れ、蔑むように、敵長を上から見下ろすディスト。
その態度に歯ぎしりをする敵長。
大勢は決したと言える。
だがディストは、逃がすつもりは無かった。
『主との約定は果たさねばならんのでな。悪いが全竜、皆殺しにさせて貰おう』
ディストの言葉に、やれるものならやってみろ――と、咆哮を上げた黒竜達であったが、次の瞬間、更に数体が二度と目覚めぬ闇へと沈むことになった。
そして、ここに来てようやく、敵長は何を相手にしているのかと疑問を持った。
だが、それは、恐怖によって上書きされ、思考を鈍らせていく。
その間にも、次々と群れの竜達は骸にされていき、ハッと気づいた時には、僅か十数体しか残っていなかった。
『なんで……なんでなんでなんでなんで、なんでえぇぇ!!』
絶叫にも似た疑問の連呼。
ディストはその姿を見て、大きくため息を吐いた。
その心中にある思いはただ一つ――見苦しい。
誇り高き黒竜の……否、竜の血族ならば、潔く戦って死ねと、そう思ってしまったのだ。
それが一瞬の隙となって、複数の黒竜からの黒の一閃の直撃を受けてしまう。
それを確認した敵長は、ニヤリと笑うが……煙の中から出てきたディストは無傷であった。
『う、そだ……うそだうそだうそだうそだ、嘘だっ!』
『最早、現実すら認められなくなったか。愚かな事だ』
現実を、先を見据えて動いた者と、過去の栄光と今しか見えていなかった者。
その決着は、あっけなく着いた。
ディストが全力で戦わずとも。
だからこそディストは、己の力の一端を見せることにした。
それを手向けとすることにしたのだ。
『元同胞だった故に、礼儀はつくそう』
『ひっ――』
完全に怯え、戦意喪失した敵長。
敵の群れで生き残っている竜達も同じだ。
だからこそ、闇雲に攻撃し始める。
『来るな! 近寄るなぁ! 【影爪弾】!』
狙いは出鱈目、ただ近寄らせないための攻撃。
他の竜達が放つ息吹も同じ。
ただ、狙いが出鱈目なだけに、どれだけの射程があって、どれだけの被害が出るかわからなかったディストは、能力の一つを以て相殺した。
『【重力干渉渦】』
黒曜竜のスキルが一つで、ブラックホールになる過程での重力場を生み出す能力。
使用者を中心点として、呪力力場干渉を起こし、対象を中心にして重力をかける能力である。
簡単なイメージだと、握りつぶすのを思いつくと良い能力だ。
違う点は、物理か重力の力場か。
そして当然、重力も力場も、標的の方に向いているので、自身の攻撃が戻ってきて直撃したり、打ち消し合ったりするわけである。
自身の攻撃で傷つき、弱った所を抵抗できずに圧殺される。
ただ、圧殺された方が幸せではある。
その理由だが――。
『慈悲だ。自害せよ。さもなくば、更なる苦しみを味わう事になると知れ』
小型ブラックホール化するまで、無限の苦しみを味わうというものであった。
敵対者に対して、一切の慈悲無し。
グラフィエルを体現したようなスキルなのだ。
そして既に、敵長を残して全ての敵竜が絶命していた。
絶命した竜は重力場から解放され、地へと墜ちて行く。
そんな中でも敵長は、必死に耐えていた。
いや、耐えてはいると言ったが、それは正確ではない。
茫然自失、理解不能、そして恐慌状態。
正常な判断が下せずにいたのだ。
少し時が経ち、ディストもその事に気付いた。
故に、慈悲の一撃を以て終わらせる。
『眠れ、永久に。【消失する生命】』
ディストから放たれた息吹が、敵長に直撃する。
直後、ディストの能力が解除され、敵長は地に墜ちた。
『馬鹿者めが。まんまと乗せられおって』
それだけ呟くと、ディストは翼を羽ばたかせ、グラフィエルが待つ場所へと戻って行った。
◇◇◇◇◇
遠目で確認していたが、なんともあっけない。
と言うか、ディスト強すぎじゃね? ワンチャン、謀反されたら負けそうな気もするのだが……。
戦闘時間、僅か十分ちょっと。
圧勝どころの話じゃねぇな。
監視の者なんて、めっちゃ震えてるし。
「おーい、大丈夫か?」
「「ひゃい! らいりょうふれっす!!」」
「めっちゃ噛んでるし、言葉にすらなってねぇよ」
そんなこんなで、同種族戦はディストが負ける要素どころか、追い詰めるられる要素すらなく終わった。
ただ、問題が一つ……結構な広範囲に、死骸が散らばっている事だろうか? もう少し、その辺りも考えて欲しかった。
結局、俺とディストが手分けして回収して、原初空間にぶち込んで帰った。
問題は、監視の者達が陛下にどういう報告をするのかだな。
ディストのスキルに関しては隠したいから、要相談か。
買収とか出来たら、楽なんだけどなぁ……。
……俺も貴族らしくなってしまったと、ちょっと自己嫌悪したのであった。




