表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
230/318

第194話 ???の使徒

GW29日~7日まで可能な限り毎日投稿中!

 ダグレスト王都をスラム街から脱出した俺達は、神喰と落ち合う場所まで走る。


 ただ、移動で問題のあった姪っ子ちゃんは、スラムの元締めであった伯父の男が担いで走った。


 八木は、そんな二人の荷物を持って走っている。


 空間収納に入れない理由は、まだ見せたくなかったからである。


 実は、嘘の話だった場合の為に警戒しているのだ。


 多分、大丈夫だと思うが。


 直感でそう感じているのだが、ダグレスト国外に出るまでは用心したいと言うのが本音である。




「ラフィさん、どう思うっすか?」




「うーん……どうなんだろうか?」




 八木の質問に困った感じで答える。


 と言うのも、姫埼と春宮の救出がバレて、追手が差し向けられるのを感知するように、魔法を仕込んできたのだ。


 ただ、未だに反応が無いんだよな。




「気付いて放置してるのか、気付いていないのか」




「責任を取らされて、始末されたとかは無いっすか?」




 可能性としてはあるだろうが、それは取り逃がした後では無いだろうか?


 わざわざ人手を減らしたりするもんかね?




「とりあえず、追手は来てないし、全速力で合流地点に向かおう」




「了解っす。ただ、姫埼がそろそろ……」




「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ……」




 王都から脱出して、かれこれ15分。


 全速力で走り。かなりの距離を取ったのだが、姫埼は付いてくるのがやっとの速度で走っていたので、体力の限界に加え、息切れが激しかった。




「第三プラン、行くっすか?」




「だな」




 俺は姫埼の後ろに回り、春宮を担いだのと同じようにして、姫埼を片手で担ぎ上げる。


 左腕に座る春宮と右腕に座る姫埼。


 うん……今、襲われたら、対処しにくいな。




「両手に花っすね」




「うっさいわ」




 八木の言葉にツッコミを入れてから、速度を上げる。


 姪っ子を担いだ男も何とか付いて来ている。


 だが、これ以上、速度は上げれないか。




「このペースだと、後30分位か」




「合流場所、遠すぎたっすかね?」




 八木の言う通り、遠すぎた感はある。


 ただ、安全策と言うのは、張り過ぎても困る事は無い。


 合流地点をわざと遠く設定したのも、ダグレスト王家直轄地内にしない為であった。




「こればっかりは仕方ない。直轄領内で合流は、危険度が増す」




「わかっちゃいるんっずけどね。通報とかされたら面倒っすし」




 その後は無言で走り、直轄領を抜けて、合流地点の街道を少し外れた森へと着く。


 神喰は馬車を用意して、既に準備して待っていた。




「予定よりちぃっと早目か」




「そうなのか? 時間の確認はしてなかったからな」




「15分位速く到着したっすね。でも、遅いよりは良いっすよね」




「全くだな。さて、さっさと積み込むもの積み込んで、出発しよう」




 荷馬車に男と姪っ子ちゃんの荷物を置き、全員が乗り込む。


 御者は神喰と八木がやってくれるみたいだ。


 まぁ、俺にやれと言われても無理なんだがな。




「え? ラフィさん、出来ないんっすか?」




「こう見えても貴族だからな。自分で扱ったりはしないな」




「冒険者なのにっすか?」




「大抵は乗り合い馬車か走るからな。後は竜の背に乗ってとか、ゲートとか」




「八木、こいつはこう言う奴なんだ。深く考えたら負けだと思え」




「そうっすね。でも、神喰さんが扱えるとは思わなかったっす」




「まぁな。ただ、上手くはねぇぞ」




「最悪の場合は変わるっすから。初めはお願いするっす」




 八木と神喰にディスられた気もするが、とりあえずは聞かなかった事にしておこう。


 今は帰国するのが最優先だしな。


 そして、神喰が手綱を取って走らせる。


 なるべく馬を使い潰さない様にして、尚且つ、最速最短でランシェスを目指す。


 もし、馬が駄目になったら、道中の村か街で買い替えだな。


 そして、走る事二日……未だに追手は来なかった。




「どうなってるんっすかね?」




「わからん。それなりに距離は稼いでるけど、先行部隊が来てもおかしくない筈なんだがな」




 今は八木が荷馬車を操りながら、状況について話をする。


 かなりの強硬策でランシェスへと向かっているので、後一週間もすれば国境に着くだろう。


 行きとは違って、野宿ばっかりだがな。




「でも、ラフィさんが居てくれて良かったよねぇ」




「本当ね。まさか、野宿で湯船に浸かれるとは思わなかったわ」




 春宮と姫埼が話している風呂の話だが、実は、冒険者として野宿する時は最近からしている事だ。


 なんでそんな魔力の無駄使いをしているのかと言えば、生活魔法が関係していたりする。


 生活魔法の中に【洗浄】という魔法があるのだが、これには大きく分けて3つに分類される。


 衣服などを洗う【洗浄】、身体の汚れを落とす【洗浄】、身体の不純物を浄化する【洗浄】の3つなのだが、俺が最近使う【洗浄】は1つ目と3つ目だけだ。


 と言うのも、ミリア達と野宿した時に、少し距離を取られたことがあったから。


 女性なので、魔法で【洗浄】しても気になる所は気になるらしい。


 特に匂いを気にしていた。


【洗浄】を使えば、汗や臭いなんかも綺麗サッパリにしてくれるのだが、精神面では気になるらしく、以降は風呂完備にしたわけだ。


 余談ではあるが、全員が気にしたわけではないにしろ、あれば嬉しいとの事で、割と乗り気で用意した俺。


 家族にダダ甘と、ウォルドからダメ出しも食らったほどだ。


 そんな話を、暇だったので全員にしてみた。




「マジでダダ甘っすね」




「八木もそう思うだろ? だがよ、俺が指摘したらぶっ飛ばされるんだぜ? 理不尽極まりないっての」




「神喰さんだから、仕方ないっすよね」




「……お前まで俺を軽く見るとか、泣きそうなんだが?」




「でも、ラフィさんって、奥さん思いですよね」




「ちょっと思いが重いになる時もありそうだけどね。私はアリだけど」




「何? 桜花ちゃん。何気にアピールかな?」




「優華には言われたくないわね」




 なんて話があり、それからも何事も無く進み、ランシェスとの国境まで後1日と言った所で、状況が一変した。




「まさか、そっちの手で来るとは……」




「想定してなかったんっすか?」




「可能性は限りなく低い……と言うか、ほぼ0だと考えてた」




「で、強行突破すんのか?」




「どうするかねぇ……。まだ、向こうが気付いてないのが不幸中の幸いだな」




 俺達が会議している理由、それは、まさかの待ち伏せに合ったから。


 部隊人数は多くないが、時間的な部分や速さ的な問題で無いだろうと思っていたのだが、してやられるとは……。


 しかも、足止めではなく、がっつり武装済みである。


 じゃあ、ゲート使えば良いんじゃね?と思うだろうが、がっつり広範囲に阻害魔道具が散布されていたりする。


 それも、使い捨てでそれなりの間、稼働している奴を。


 まぁ、やろうと思えば無理に破れるが、した瞬間にバレて、防衛線に突入間違いなしである。


 と言う訳で、全員を交えて話し合いの真っ最中なのだ。




「ラフィってたまに抜けてるけどよ、今回は相手が一枚上手だったみてぇだな」




「一言多いんだよ。しっかし、どうするかねぇ……」




「まずは、取れる手段を考えてみたらどうですか?」




「桜花ちゃんの言う通りだと思う。まずはどの手段があるか確認した方が良いかも」




 姫埼と春宮の言う事は尤もなので、どんな手があるかを述べて行く。


 勿論、メリットとデメリットも話す。




「取れる手段は3つだな。強行突破、迂回、移動系魔法での帰還」




「わざわざ言うって事は、デメリットがあるっすね?」




「八木の言う通り、全部にデメリットがある。全部説明するとだな……」




 強硬策のメリットとデメリット。


 メリットは、一度突破してしまえば、後は迎撃しながら最短で一直線だと言う事。


 デメリットは、防御よりも攻撃と速度に重きを置くため、死人が出る可能性がある事。


 迂回のメリットデメリット。


 メリットは、安全マージンを取れる可能性がある事。


 デメリットは、同じ様に待ち伏せされている可能性がある事。


 単純に時間だけを浪費する可能性がある。


 最後に移動系のメリットとデメリット。


 メリットは、ゲートで一気におさらばできる事。


 デメリットは、阻害魔道具の効果を打ち破る間、防衛線が必須で、尚且つ、俺が参戦不可能。


 こちらも、最悪の場合には死人が出る可能性がある。


 以上の事を説明した上で、どうするかを決めて行く。




「俺個人としては、迂回は勘弁したいところだ」




「理由を聞いても良いですか?」




「もうすぐ15月になる。寒さは更に増すだろう。南の方は途中から亜熱帯気候だが、そんな事は相手も承知なはず。当然、部隊は展開しているだろう。そうなると、北にしか逃げ道が無いのだが、季節は冬だからな」




「魔法で暖を取り続けるのにも、限界はあるっすからねぇ」




「八木の言う通りだな。後、俺って貴族なんだわ」




「? それとこれと何の関係が?」




「……15月は新年に向けての書類仕事で、死ぬほど忙しい……」




「えーっと……もの凄く個人的だと思うんですが……」




「八木と神喰はともかく、残りの人物に関しては、俺がさっさと戻って決裁しないと、碌な食い物が出てこない可能性が……」




「桜花ちゃん! 迂回は絶っっ対にやめておこう。ご飯が無いのは、死ぬのと同義だよ!」




「うん……言いたい事はわかるわ。でもね、碌な食べ物が無いだけで、食べ物自体はあるのだけど?」




「食べるなら、美味しいものが食べたい!」




「ぶっちゃけたわね!」




「春宮の気持ちは、よぉーくわかるぞぉー。食べるなら、やっぱ美味いもんだよな!」




「ですよね! 流石、神喰さんです!」




「変な所で意気投合したなぁ……」




 話し合いの結果、迂回は無しとの結論に至った。


 春宮の魂からの叫びは、姪っ子ちゃんとその伯父にも深く響いたらしく、多数決の結果、姫埼以外の全員が反対した為だ。


 食い物の力って、恐ろしいよな。




「じゃ、強行突破か移動系魔法で行くわけなんだが、どっちにする?」




「二つの大きな違いは、ラフィさんの参戦の有無っすよね?」




「それもあるが、殿を置く場合の時間も変わるぞ」




「ゲートを開いちまえば、全員が潜り抜ける間だけで良いからな」




「なるほどっす。因みに、神喰さんはどっちっすか?」




「強行突破だ」




「ラフィさんは?」




「俺も強行突破」




 俺と神喰の意見が同じだったことに、ちょっと驚く八木達。


 だが、俺と神喰の意見が同じなのには、きちんとした理由があった。




「やっぱ、感じたのかよ」




「ああ。おかしい気配がある。確認はするべきだろう」




「何の話っスか?」




 八木達が不思議そうにしているので、少しだけ説明をする。




「今、部隊展開している奴らの中に、明らかに異質な気配があるんだよ」




「で、最悪の場合は、俺とラフィが殿で残ってお前らを逃がす。それからは、状況次第だな」




「ラフィさんが無事に帰って貰わないと、俺が死ぬことになりそうなんっすが?」




「うん? そりゃ、そうだろうよ」




「死にはしないだろうけど、針の筵だろうなぁ……」




「俺も残「「駄目だ」」」




 八木に最後まで言わせずに、俺と神喰はハモリながら拒否した。


 これは、当初から決まっていた事でもあるのだから。




「生存確率が一番たけぇ奴が残るべきだ。護衛無しもダメだな」




「八木、目的を見失うな」




 神喰と俺の言葉に、渋々ながら頷く八木。


 苦渋の顏を見せているが、そこまで悲観的にならんでも。


 そもそも、俺と神喰のタッグだぞ?


 死ぬ方が難しと思うんだがな。




「お前、勘違いしてるから言っとくけどよ、いざと言う時の逃亡方法も考えてるんか?」




「え?」




 八木、どうやら考えていなかったらしい。


 一応言っておくと、そんじょそこらの敵に負けるとは思ってない。


 だが、最悪の想定はすべきではある。


 だからこそ、いくつかの策と逃亡方法は考えてあるのだ。




「俺とラフィが残るってぇのはな、そう言った策がしやすいって意味もあるんだぜ? お前との連携は、ちぃっと厳しいな」




「実力の問題もあるからなぁ。一定レベルまでなら、組んでも大丈夫だろうけど、今回はちょっと荷が重いと思うぞ」




 とまぁ、あの手この手で八木を説得して、納得してもらった。


 残る全員も強行策に反対はしなかったので、正面突破で行くことになった。


 当然だが、正面突破するならば、追いかけれない様に徹底的に殺


 るつもりだ。


 何処かの魔王も言っていたでは無いか。




 ――敵ならば容赦しない――と。




 キルゼムオールは正義なのだよ!俺達側に立てばな。


 相手側の正義?知ったこっちゃない。


 戦いは勝った方が正義なのだよ!


 うん……この考えはいかんな。


 改めよう。


 斯くして、正面突破強行作戦が決行となった。




「良いか? 俺が大規模魔法を使うから、一気に駆け抜けるんだ。最悪、馬車を捨ててでも駆け抜ける事を最優先にするんだ」




「突破した後は、俺とラフィが馬車から飛び降りて殿を務めっから、気にせず行け」




「了解っす。荷物に関しては、最悪の場合、捨てる方向で良いっすね?」




「後で回収して持って行くようにするけど、戦闘の余波で消し炭になる可能性は考慮してくれ」




「わかった。姪も納得してるし、命あってこそだからな」




「よし。じゃあ……行くぞ!」




 八木が手綱を握り、その横には男が座って補佐をする。


 女性三人は荷馬車の中で、振り落とされない様に何かに掴っている。


 八木と男の間から身を乗り出し、大規模魔法の準備に入る俺。


 神喰は、馬車の後方で何時でも飛び降りられる状態にしていた。




「さて、何お魔法が良いっかなぁ」




「ノリノリっすね」




「あんまり本気で使う機会って無かったからな。今回は手加減の必要は無いし、火系統以外なら選び放題だしな」




「あはは……マジで敵に回らなくて良かったと思うっすよ」




 軽口を叩き合いながら、大規模魔法を構成して行く。


 属性は雷にして、範囲は目に入る敵全部。


 向こうも殺す気満々、殺意マシマシなので、遠慮なく行かせてもらおう。




「八木達なら、名前の由来が分かるかもな」




「属性はなんっすか?」




「雷」




「聞くか見れば納得するっすかもね」




「じゃ、行ってみようか。範囲限定神話級魔法を」




「い!? ちょっとま――」




「【雷神の一撃(トール・ハンマー)】」




 八木が止める間も無く、神話級魔法をぶっ放す。


 大地が光り、轟音が鳴り響く。


 そして、雑兵は誰一人生きてはいなかった。




「ほい、おわり」




「うわぁ……」




「あ、死体が邪魔だな」




 全速力で駆けているので、死体が原因で横転しかねない事に今気付いた。


 なので、土魔法で大地を盛り上げて、新たに道を作る。


 死体は横に転がって行ったな。


 ただ、やっぱりと言うか、おかしい気配の持ち主は生き残っている様だ。




(神話級を食らって生き残るのか。いや、生き残ったと言うよりも防いだのか?)




 どっちなのかはわからないが、おかしい気配の人物は二人共生存している様だ。


 神話級を防ぐとなると、魔法で殺すのはかなり厳しいと言える。


 一応、もう一段階上の魔法はあるのだが、出来れば使いたくないな。


 世界が壊れかねないってのもあるが、切り札を使いたくないってのもある。


 前者に関しては調整可能なので、後者の理由の方が大きいがな。


 そうこうしている内に、敵が展開していた場所に辿り着き、一気に駆け抜けていく……のだが、そうは問屋が卸さないらしい。


 おかしい気配の持ち主達が攻撃態勢に入って、こちらへと迫って来たからだ。




「神喰!」




「おうよ!」




 阿吽の呼吸で動き、俺と神喰は荷馬車から飛び降りた。


 速度的に大丈夫なのかと思うだろうが、肉体強化でどうとでもなったりする。


 そして、飛び降りた勢いを殺さずに、迫って来た敵に対して先制攻撃を仕掛ける。




「おらぁぁぁぁ!」




「【雷炎(サンダーフレイム)の矢(アロー)】」




 神喰は石で投擲を、俺は魔法で迎撃を行い、当てるのではなく、足止めと目くらましを行うために乱発する。


 その間に、荷馬車は敵陣を駆け抜け、ランシェスへと走って行った。


 とりあえず、第一段階はこちらの勝利だ。


 そして、俺と神喰は、おかしい気配の持ち主達と対峙する。




「一人は女。もう一人は男か」




「だがよ、男の方はなんかおかしくねぇか?」




 神喰の言う通り、男の方はかなりおかしい。


 口から涎を垂れ流し、まるで獣みたいに唸っている。


 対する女は無表情。


 ……あれ? この女も相当おかしくね?




「おい、神喰」




「なんだ?」




「思考誘導されてるぞ」




「誰にだ?」




「女の方だ。無表情なのは別として、味方にあんな気味が悪いのがいたら、少しは嫌悪感とか抱きそうじゃないか?」




「……それを感じてない事を悟られない様に、思考誘導してるってか?」




「ああ。多分、女の方が厄介だ」




 俺と神喰が話し終えると、それを待っていたかのように女が話始めた。




「初めまして。私達は使徒でございます。まぁ、この男とは、主が違いますがね」




 思わず聞き返しそうになってしまう。


 今、この女は何て言った?使徒?一体誰の?


 だが、俺の困惑も他所に、女は話を続ける。




「私の使命は、そこの出来損ないの排除にあります。まぁ、この男は原初様に御用があるそうなので、私の用事が済むまでの間、踊って頂けたら――と」




「男と踊る趣味は無いな。そして、お前の提案に乗ってやるつもりもない」




 お互いに応酬し合う中、お互いに解析鑑定を行う。


 この場でそれをしていないのは、男だけだ。




『神喰』




『なんだ?』




 念話で神喰と会議する。


 ぶっちゃけ、想定外過ぎる事なので、思考加速も施して方針を決めたいのだ。




『もうすぐ解析鑑定が終わるが、どう思う?』




『……女の方は、使徒で間違いないと思うぜ。男の方は……恐らく、紛い物だな』




『その根拠は?』




『女の方は上手く誤魔化してるが、神気を隠しきれてねぇ。だがな、男の方はってぇと……』




 神喰に言われ、改めて確認してみると……なるほど、と思わずにはいられなかった。


 腐っても元神は伊達じゃないって事だ。


 とここで、解析鑑定が終わり、リエルさんが報告をしてくるのだが、珍しく歯切れが悪い。


 神喰も苦い顔をしている。


 あまり良くない結果が出たのか?




『リエル?』




『単刀直入に言います。結果を全て見せますので、マスターが判断して下さい』




 その言葉の後、リエルが相手の能力を全て見せて来たのだが……まさかの???の使徒になっていた。




(え? 黒幕が誰かわかんねぇの?)




 どうやら、更に一波乱ありそうな感じだな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ