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幕間 秘密会談

この話だが時期的には決闘後に、ゼロ・陛下・先代公爵の3人が密談した時の事で、陛下達からは数年後に聞いた話である

内容を聞いた時は絶句した・・・

では、どんな話がされたかと言うと・・・・・








クロノアス家を除いた三人は、そのまま密談を始める

ゼロは防音と遮断を展開する前に


「王さん、部下を下がらせないと全員死ぬぜ」


と告げ、部下を下がらせた後に二重で防音と遮断を展開した


「で、話と言うのはどんなことだ?大叔父も巻き込んでとなると相当面倒くさいか厄介事の匂いしかしないのだが?」


「正解だ王さん。だが利益がねぇわけじゃねぇ。それに俺の秘密にもかかわる内容なんでな。念には念を入れてるのさ」


「ゼロ殿の秘密とな?それは儂も大いに興味があるのぅ」


「焦んなよジィさん。まずこの話については墓まで持って行って貰う。俺の許可があった時のみ、そいつにだけ喋ることができる。話を聞いた瞬間に契約が発動してしまう仕組みなんだが覚悟はあるかい?」


「契約内容は?」


「そこを確認するのは最もな話だな。王さん。契約内容は破った場合は即座に死亡。その魂は俺の元に来て管理される。ただそれだけだ」


「何とも物騒な契約だな・・」


「そう言うなよ。王さんだって他人に漏らせねぇ秘密の4つや5つあるんだろ?今の契約あったらぜってぇ使うだろ?」


「そりゃ使うさ。ただ4つも秘密は無いからな!!」


「3つはあるのかよ・・「2つだ!!」どっちにしてもあるんじゃねぇか!」


「2人共じゃれあいはそれくらいにして話を進めんか?」


「ジィさんの言う通りだな。で、覚悟はできたのかい?」


「「聞かなくてもわかるだろ(ニヤッ)」」


「いい覚悟じゃねぇか。毒を喰らわば皿までってか?んじゃ話す前にこれみな」


「これはお主のステータスか?ってこれは!!」


「大叔父?何を驚いているんだ?」


「見てみよ・・・儂が驚いた理由は全てそこに出ておる。そして何故あの契約が必要だったかもな」


「そこまでのものか・・っておい!なんだこれは!?」


「2人共確認したな?これを信じるか否かで話は変わる。で、どうする?今なら記憶から消せるぜ?ただこの先を聞いたらもう後戻りは出来ねぇぞ?」


「儂はお主の話を聞こう。老い先短い人生だがまさかこの年でこんな面白い話に出会えようとはな。儂が乗る理由はそれで充分だ」


「俺も乗ろう。これが本当なら捨て置けない話だ。そんな者が乗れば利益があると言いおったのだ。であれば乗るしかあるまいて」


「やっぱあんたら頭は切れるし利口だわ。後はラフィが助けた王女か。」


「娘には・・・」


「安心しな。俺からこの話をするつもりはねぇ。但しラフィが話すかどうかまでは責任持てねぇ。まぁ今すぐ話すことはねぇだろうが」


「将来的に話す可能性があると?」


「そこはラフィと姫さん次第じゃねぇかな?後はジィさんとこの曾孫か」


「なるほど・・・そういうことか」


「俺にも分かった。本人の気持ちは尊重させるつもりだがやるかどうかは今は返事できん」


「それで良いと思うぜ。まだ全員ガキだ。時間はある」


「それでお主とグラフィエル君の話を聞きたんだが?」


「その前にジィさんには動いてもらいたいことがある」


「なんじゃ?」


「ヴァルケノズって知ってるか?」


「次期教皇筆頭だの。教皇になるには後十年位と言ったところか」


「2年後現教皇は引退して奴が教皇になる。後釜も育てているがこっちはどう転ぶか不明だがな」


「そういうことか・・・儂がヴァルケノズ殿と密かに連絡を取り彼を支援すれば良いのじゃな?」


「正解だ。次に王さんだが今すぐに動く事はねぇが早ければ5,6年後に動いてもらう」


「俺に何をさせるつもりだ?」


「何も難しい話じゃねぇ。ラフィが冒険者ランクを上げる際に国の認可が必要なランクがあるだろう?それを承認するだけだ」


「それは構わぬが実力のない冒険者は死ぬぞ?少なくともCはあると見てはいるがそれ以上なのか?」


「その話はこれからする話を聞きゃあ嫌でも納得するぜ。しかしてめぇらも物怖じしねぇなぁ・・・ま、そういう人選をしてんだけどよ」


「お主に言われとうないわ!」


「俺も同意見だな。普通の冒険者は一国の王にあんな喋り方はせん」


「そりゃそうか。さて、俺とラフィの話だな・・その前に、この話をラフィに悟られるなよ?」


「そこまでの話か?」


「お主にしては警戒し過ぎじゃと思うのだが?」


「あいつはああ見えて鋭い。結構抜けてはいるが、ここ一番では俺が知る限り5本の指に入る。だから俺はあいつにした。まぁ他にも理由はあるがな」


「ふむ・・してお主とグラフィエル君の関係は?」


「表向きは家庭教師と生徒・師匠と弟子だ。裏の関係は一応だが俺の使徒だ」


「マジか・・・」


「大マジだ王さん。後アイツのステータスな・・下手したら俺を殺せるぜ」


「そこまでの人物か・・だが何故合えて自分を殺せる者を育てる?」


「んなの決まってらぁ!その方が面白いからだ!!」


「神とはこうも傲慢なのか・・・」


「傲慢とは少し違うがな・・あいつ自身を気に入ってるのもある。後これは教会の中でもヴァルケノズ以外は秘密の内容だ。確実に絶句するぜ」


「これだけ聞いて尚、絶句する内容とは・・儂、心臓止まらんかの?」


「止まったら蘇生してやるから安心して心臓止めとけジィさん」


「やはり神は傲慢じゃな・・・」


「んじゃ言うぞ。あいつ全加護持ちでレベルも最高クラスだから」


「な・・なんだと!?それはレベル10と言う事か!?」


「違うぜ王さん。加護と魔法には10の上にもう一段階レベルが存在している。更に一部のスキルにもレベルが存在しているのは知ってるな?それも10より上がもう一段階存在している。


「そこまでとは・・・」


「ですが陛下、確かあの神の加護は今まで誰も授かったものはおりません。グラフィエル君が授かったとは言えないのでは?」


「俺の加護か?使徒にした時に授けたぜ」


「なんと!では13神全てを持つと言うのか!?」


「そもそも、俺の加護は絶対に出ねぇんだよ。理由は強すぎる。ただそれだけだ。俺の加護の強さはレベルに関係ない上に、最低でもレベル7の12神の加護全員分を持っているに等しいものだからな。そもそも12神全員の加護なんざ普通じゃ耐えられねぇよ」


「ではそれがグラフィエル君を使徒にした理由だと?」


「理由の一つだな。さっきも言っただろう。俺が気に入った!それが一番の理由だ。なんつうかダチと言うか口の悪い弟みたいな感じだな」


「神にそこまで言わせるのか、あの少年は・・・」


「あいつといると面白いぜ。見てて飽きねぇんだよ。んで間違いなく女難の相があるぜ。くっくっくっ」


「悪い顔しとるのぅ・・・儂もその手の話は嫌いではないが」


「将来は英雄色を好むか・・・問題は何歳で英雄になるかだな」


「その考えに行きつくならあんたらも俺と同類って事だ」


「「一緒にされたくねぇ!!」」


「くっくっく。いいねぇ。さて、後あんたらには俺から素敵な贈り物がある」


「不安しかない・・・」


「そう言うなよ王さん。さっき言ってた利益ってやつだ。あ、交換条件としてラフィにあれこれ聞いたり言ったりは厳禁な」


「それは構わぬが一つ疑問があるのだが?」


「なんだいジィさん?」


「わしらの契約じゃが話をしてる限りだと、グラフィエル君には適応しておらぬようじゃが?」


「あー、そこに気付くかねぇ・・・上手く誤魔化したつもりなんだがなぁ」


「誤魔化すと言う事は何かあるんだな?」


「これについては今は言えねぇが答えなんだわ。この先どう転ぶかで言えるようになるか一生言えねぇか。あ、一生はねぇか・・死んで魂だけになったら直接教えてやるよ。未練残されてもかなわねぇし」


「「そこかよ!!」」


「ま、伝えられる範囲は全て伝えたしジィさん以外数年は暇だから」


「儂だけ貧乏くじ引いた気がするのは気のせいか?」


「ヴァルケノズはもっと前から動いてるぜ」


「あやつも大変じゃのぅ・・・」


「教会の中で俺のこと知ってる奴はヴァルケノズに聞きな。それもジィさんの仕事だぜ」


「久しぶりに頑張るかの・・・」


「んじゃ利益になるもん渡して俺は行くわ。あ、一応出来る範囲は自分達で切り抜けろよ。冒険者の仕事は普通にやってるからそっちは依頼出せば引き受けるかもな。指名依頼は極力勘弁な。んじゃな」


これが後で聞いた密会の内容だ

何故ここまで詳細がはっきりしてるのかって?

映像記録ってやつで見せられたからだ







この話を聞いたのは15歳以降である事をここで言っておく・・・


先代公爵の喋り方が安定しねぇ

もしかするとどこかおかしかったりするかもしれません

その時は是非コメントください


前の話と喋り方が繋がってるよな?

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