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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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90/112

13-6

・2021年8月25日付

細部調整


・2023年6月1日付

細部調整

(このメッセージが、彼に届く事を祈るばかりか)


 ガングートは、一連の事件の黒幕を話の展開から何となく把握しており、その勢力を何とかしなければ全ては終わるとまで考えていた。共通した敵として、SNSの闇――炎上勢力やそれを拡散する一般人、それらを全て相手にしなくてはいけないのである。



【何か、おかしくないか? この展開】


【明らかに何者かの介入があり得る。既に――こちらまで向こうの手中にあるのか?】


【どう考えても、連中はSNS炎上をリアルに展開しようとしている疑惑まであるな】


 第三者と思わしきものの介入、それが本編さえも歪めようとしている――そうガーディアンは考えた。プロレスなどの場合、唐突な乱入者が漁夫の利を得る事だってあるだろう。ハプニングは起こるのだ。


 しかし、これは小説の世界である。その小説に介入する存在等あるのか? 作者が作品に登場する作品もあるだろうが、この作品が該当する事例と言えない。


【変換ミス、文法ミス、それにシーンの改変――どう考えても、ここまでの事をする必要性があるのか?】


【アニメ化や漫画化などで、メディアミックスの宿命として設定変更もあり得るだろうが――これは同じ事例なのか疑問だ】


【一体、彼らの狙いは何だ? 書籍化やアニメ化等すらしていない作品を炎上させて何の得がある?】


【それこそ、二次創作であれば炎上させる理由はあるだろう。ハッピーエンドではなかった作品に対しての批判、好きなキャラの扱いが公式で――】


【このサイトは一次創作メインだ。二次創作を投稿すれば著作権侵害で削除されるだろう】


 彼らは、この物語に介入する存在を何となく把握している。SNSの闇とは――そう言う意味も含まれている。だからこそ、彼らはバッドエンドへ近づこうとする結末に対し、批判をして炎上させているのかもしれない。


 SNS炎上勢力、まとめサイト、バズり狙いの個人ユーザー等――彼らの行おうとしているのは、適当な遊び相手を探しているのだ。だからこそ、原作とはかけ離れたような自分の遊び相手としての二次創作――言わば、二次オリ等を混ぜた二次創作があふれかえるのだろう。


【自分が理想の物語を書きたいのであれば、どうして二次創作ではなく一次創作を選ばない?】


【こうした勢力は、一次創作でやるよりも二次創作の方が手っ取り早いのだろう。要するにプラモデルと同じだ】


【完全自作よりも、土台が出来ている物を利用した方が早いと――】


 何としても止めなくてはいけない。過去は過去、未来は未来なのだ。過去の版権作品を使用した二次創作としての未来ではなく、必要なのは自らが生み出した一次創作であるべき――。



 舞風まいかぜの自宅、その仕事部屋ではある人物から送られてきたメールのURLをチェックしている。それを見ていたのは舞風とビスマルクだ。マルスは、このサイトを見ていない。むしろ、これを見せると逆効果なのは明らかだろう。


(これが、SNSの闇の正体――)


 舞風の手は震えていた。自分が相手に仕様とした存在、そのあまりにも想像を絶する存在に。明らかな神の視点を操るような炎上勢力に、どう挑めばいいのか――。


「マルス、お前に伝えたい事がある!」


 SNSの内容を見て、ある事に気付いたビスマルクは覚悟を決めてマルスにメッセージを伝えようとした。それがどうなるか、プラスに動いたとしてもマイナスに動いたとしても、覚悟を決めるしかない。ディスインフォメーションが世界を破壊する様な存在だとすれば、それを止める為に動くのも――作者等の存在ではなく物語の登場人物でなくてはならないのだ。


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