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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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86/112

13-2

・2021年8月25日付

細部調整


・2023年6月1日付

細部調整

 舞風まいかぜのスマホからメールが入った事を知らせる着信音が鳴る。


「このタイミングで誰からなのか――?」


 差出人を見たとき、舞風の表情は変化した。明らかにアドレスを教えていないような人物からのメールだった事もあるが。


(ビスマルク――?)


 舞風が思い当たるビスマルクは一人いるのだが、そのビスマルクが今回の事件に関係しているはずはない。それを踏まえると、同名別人なのは間違いないのだが――。このアドレスを教えたのは、一体誰なのか?


【君に、ある真実を教えたい】


【一連の鍵の持ち主は、マルスを除いて別の人物が呼びだしたのは知っているだろう?】


【しかし、本当に舞台を整えたのは団長と言う人物なのか? 最初のまとめサイト管理人が全ての糸をひいていると考えるべきなのか?】


【残念だが、そのどちらでもないと言ったらどうする。まとめサイトは自分達のサイトを見る閲覧者が増えれば、広告収入が得られるだろう。だからこそ、彼らは周囲にバズるように真実を歪める】


【それすら容易に行う様なサイトを頼るべきではない。信じるべきは、自力で得てきた経験と知識量――それだけだろう】


 文章を読み進めていく内に、彼女の言おうとしている真実が何なのか察し始めている。それ位には、彼女の言おうとしている事は自分が到達した結論と似ていたのだ。つまり、あれが真実である事の裏付けが取れた事になるだろう。


【一連の黒幕はまとめサイト勢力を駆逐しようとしている。つまり、あえてマイナー作品を選んだ事には理由があったのだ】


【マイナー作品であれば、メジャー作品よりも炎上した後の被害は少ない。それに、ピックアップされてブレイクすればメディアに出る事もあるだろう】


【そうした発想の元、一連の計画がメーカー主導で行われているとしたら? その犯人は――君の近くにいるかもしれない】


 他にも文章は続いているのだが、それ以上を読み進める事はなかった。これを下手にマルスが知ったら、どうなるだろう? 自分に手を貸したくなくなる可能性も否定できない。ソースが不確定で公式でも言及されていないような話を、彼が信用するかも不明だが――今の彼ならば信じてしまう。



 一方で瀬川せがわプロデューサーは、急に別の支部に所属するスタッフが来ると言う事で呼ばれていた。用件と言うのもおおよそは予想できるのだが――嫌な意味でも的中してしまう事になる。


「先ほど、他会社からの通達があった」


 会議室に呼ばれた瀬川の前にいたのは、別支部の所属スタッフだった。どう考えても、部署違いのは明らかで――手柄の横取りなのは予想できている。


「ARバトルロイヤルにおける君の行動、あれは明らかにこちらで扱えるようなレベルではなくなっている」


 男性スタッフの放った一言、それは想定内の発言とは明らかに違っていた。問われるとすれば、まとめサイト勢力やマルスに関してとばかり思っていたのだが――そちらなのか、と。


「この一件から、君は手を引いてほしい。既にARバトルロイヤルのコラボ先は決まっているのだ」


 別の男性スタッフがノートパソコンを開き、その画面に映し出された物を見て――想定外過ぎるとも考えた。これは鍵の所有者や草加市側の要望等の問題ではなく、明らかに私的流用、それに加えて民度の低いファンを呼び込んで利益が得られればそれでいい――という発想だ。


(超有名アイドルグループ等を引き合いにすると思ったが、まさかの2.5次元歌い手グループとは)


 瀬川は明らかにこれが失敗するとは目に見えている。メーカーの方もそれは百も承知だろう。しかし、別支部のスタッフと名乗る人物が本当にメーカーのスタッフなのかは分からない。


(あのスタッフ、まとめサイト勢力のような人物とは思えない。もしかすると――)


 周囲を見回し、瀬川はある物が会議室から消えている事に気付く。そして、会議室から消えた物を悟らせないようにスタッフを名乗る人物に質問を仕掛ける事にした。


「そのグループ、草加市の方でNG指定を受けているグループではないですか?」


「その辺りはすでに調査済みだ。指定芸能事務所とのトラブルを避けるため、あの条例がある事も」


「では、彼らのカテゴリーがどうなっているのかもご存知――」


 瀬川が更に質問攻めをしていた所で、会議室に入ってきたのはハヤト・ナグモである。一体、ここに入ってきたのにはどういう理由があるのか? 良いニュースとは思えないが――。


「彼らは偽スタッフだ! 特定芸能事務所とは無関係だけど、別の――」


 ハヤトの一言を聞いた瀬川は、そう言う事か――と察する。まさか、あの勢力がこちらに直接介入してくるとは。いよいよ、最終決戦は近いのだろう――そう瀬川は感じていた。

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