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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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12-7

・2021年8月25日付

細部調整


・2023年5月31日付

細部調整

 ビスマルクが自宅でチェックしていたサイトは様々あるのだが、その中でも――。


「一体、これがどうして急な注目を浴びたのか」


 WEB小説サイトで掲載されている作品で、ランキングの伸びが不自然な物をピックアップした結果――ある法則を発見する。題材は異世界転移及び異世界転生を除外、メタフィクション要素を含む作品がランクアップしている傾向だった。しかし、メタフィクションという人を選ぶようなジャンルをチェックしたがる人がいるのだろうか?


【一連の事件、どう考えても人気作品を参考にしたとは思えない】


【じゃあ、マルスは? それこそ有名作品からの――】


【あのマルスは、こちらも想定している物とは違うだろう】


【想定って?】


【分からないのか? あのマルスは別の意味でもSNS上で炎上した時のネガティブな印象が具現化した存在だと】


【そう言う物なのか? それこそ一部勢力が捏造したカバーストーリーでは?】


【それこそ一部勢力が本来の視点を歪めようとしているだけだ。騙されてはいけない】


 SNS上でもメタフィクション作品がランクインしている事に対しては賛否両論らしい。特に、一連の事件と重ねる事に関しては否定的な意見が多いだろう。


(どちらにしても、まずは――)


 一連のタイムラインはビスマルクも見ていたが、コメントに自作自演の疑いがある為か半信半疑である。もちろん、このタイムラインは他の人物もチェックしているのだが、それを鵜呑みにする人物はいない。単純に騙す意図があれば、ここまであからさまな見える地雷を設置したりはしないだろう。むしろ、何も知らないユーザーを炎上ユーザーに仕立て上げるような意図も見え隠れする。



 一連のタイムラインは、舞風まいかぜの目にもとまっていた。しかし、彼女がそれを鵜呑みにする様子は当然ない。それだけでなく、このタイムラインを自作自演ともあっさり見破っていたのである。


「向こうも完全に手詰まり状態と言う証拠か」


 コーヒーカップに入ったコーヒーを飲みつつ、彼女はSNS上のタイムラインをスマホでチェックしていた。明らかに自作自演だと分かったのには理由がある。何故かと言うと、この文章に覚えがあったからだ。


『そう言う物なのか? それこそ一部勢力が捏造したカバーストーリーでは?】


【それこそ一部勢力が本来の視点を歪めようとしているだけだ。騙されてはいけない】


 この文章を見て、自分の作品をコラ画像のように流用しているだけだと分かったのである。前後の文章は何でもよく、この部分だけが炎上用のテンプレとして流用されていたのかもしれない。このスレも盗作だと言われてしまえば、摘発が出来るのでは――と思われがちだが、前後の文章も明らかに人物名だけ差し替えただけのテンプレである。


 しかし、削除を出来ない理由はいくつか考えられた。ガーディアンが晒し案件として証拠にしていた物の流出、まとめサイト管理人のアフィリエイト目的、他にも色々とある。全ての著作権者を特定できないのも理由だろうが、文章の一部が書籍化すらしていない一次創作者の作者であれば通報をしないケースもあるかもしれない。通報してもおかしくないような盗用案件なのに、どうして通報しないのか? もしかすると作者の方も盗作をしているのだろうか?


「全ては翌日以降か――」


 色々と思う部分はあるかもしれないが、全ては七月三日――翌日以降にならないと動かない可能性は高いと諦めるしかない。スレを確認していた時間は既に午後十一時を過ぎたあたりだったのである。


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