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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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80/112

12-3

・2021年8月25日付

細部調整


・2023年5月31日付

細部調整

 気が付けば、そのバトルは草加市内だけでなく東京都内等でも話題となり、更にはARゲーム未設置エリアにも広まっていた。その勢いは日本であっという間に広まり、海外にまで飛び火している。それ位に熱く――メッセージを残すようなバトルとなった。


 どのような手で勝った、どういった技が披露されたというのは問題ではないし、アルストロメリアのメッセージもまとめサイトで曲解されていて参考にならない。やはり、この体験はリアルで見ていた者たちにゆだねられると言ってもいいだろうか。


【まさか、海外でもトレンドになるとは】


【それだけARゲームは注目されているコンテンツと言う証拠だ】


【一部のSNS炎上勢力や悪目立ちする人物、利益を求めようと言う特定ジャンル企業――そうした介入がなければ】


【ヴァーチャルレインボーファンタジーか。まるで、そこで書かれていたシナリオのような気配もする】


【どういう事だ? まるで、今までの出来事がある作品のPRになっていたと?】


【ステマとは違うだろうが、目的としてはそれがあるのだろうな】


【まとめサイトで行われていた炎上商法――そう言う事か】


 SNS上では、今回の一件を察する人物が出始めていた。まとめサイト勢力の摘発、一部企業に対しての強制捜査のニュースも出始めており、それこそ――手のひらの上と言うべき状況かもしれない。そうした声もシャットアウトして、アルストロメリアとマルスは激突をしていたのである。


 結果として動画の内容は、バトルよりもメッセージ性に比重を置かれるような解説が半数を占める事になった。バトルの方は、既に解説動画やメッセージ部分の考察サイトが出回っている。それ位に勢いが凄かった――と言えるだろう。



「コンテンツ市場、SNS炎上――お前は何を知っている!」


 マルスが一メートル弱に満たないようなビーム刃のブレードを振りおろし、アルストロメリアに問いかけるが、それに彼女があっさりと答えるような気配がない。フィールドのマップを確認するマルスだが、そこまでの余力を見せると向こうのペースにはまりそうな気配がしていた。


「知っているも何も、これ自体が既にコンテンツ市場における新たな商法の一部、なのだが」


 アルストロメリアの方は、キックでブレードを受け止めると言う高等テクニックを披露する。彼女の服装を見るとパンチラ等は期待出来ないだろうが――そう言った考えでコラ画像を作るような職人もいるだろう。


「新たな商法――まさか?」


 バトル中にマルスは何かを思い出す。ここで舞風まいかぜが言及していたバーチャルアイドルの事に――気付いたのである。しかし、今のタイミングで思い出すような事ではないのは事実だろう。その動揺が、アルストロメリアにチャンスを与えた。


「今はバトル中だ。無関係な事で集中力が途切れる――それはやってはいけない事だ」


 クリーンヒットと言うべきか。アルストロメリアの飛び蹴りが彼が展開したシールドを破壊したのだ。シールド自体はバリアにも似たような物だが、その装甲さえもアルストロメリアの攻撃は貫通したのである。



 その後、どういったバトルが展開されたのかは――サイト上にも書かれている。結果だけを言えば、アルストロメリアの勝利だ。しかし、圧勝ではない。彼女としてもマルスの攻撃やバトルスタイルに関して油断があった可能性はあるだろう。


(どう考えても、あの結果は――)


 実際のフィールドで見ていたビスマルクは、バトル動画を改めてチェックして何かを考える。しかし、自分にとってはジャンルがいとも言えるゲームなので、ゲームの攻略法的なアドバイスは難しい。それでも、ビスマルクはマルスにどういうアドバイスをするべきか悩むのであった。


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