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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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11-4

・2021年8月24日付

細部調整


・2023年5月30日付

細部調整

 フィールドにいた周囲のギャラリーがざわつく、それもそのはずだ。ライブ中継を見ていた一部の視聴者も現地へ駆けつけたくなるような、そうさせる人物が姿を見せたからである。


(相当なプレイヤーが来たみたいね)


 アルストロメリアが周囲を見回し、その反応に驚くが――オーバーリアクションで驚かない。あくまでも慎重に――という具合だろうか。有名プレイヤーが来たのは察しているのだが、盛り上がり具合にこの世界の有名ゲーマーと思ってた。自分がプレイしているゲームで、有名ゲーマーと言うとビスマルクとかガングートと言う名前は覚えがある。


 しかし、プレイ前にセンターモニターで情報を調べた際にはビスマルクもガングートも発見するが、想定していたランクにはいない。この世界におけるプロゲーマーがどれ位の実力なのか、それも彼女には分からないのだ。自分の世界の物差しで測る訳にもいかないだろう。そうした油断があった事でSNS世界は炎上し、様々な事件が起きたのだから。


(見た目が全てじゃないけど、ゲーマーには見えないかな)


 しかし、その姿を見て逆に言葉を失ったのはアルストロメリアの方である。ギャラリーがわいた理由、それは私服姿のあいね・シルフィードの出現だった。


「貴女が噂の――」


 あいねが魔法少女に変身すると、その段階で更に盛り上がり具合はヒートアップする。彼女の方はアルストロメリアと戦う気力はあるようだ。一方のアルストロメリアは――。


「こっちが想定していたプレイヤーとは違うみたいだけど、楽しませてくれそうね」


 バトル前に挑発はせず、バックパックから何やら小型シールドに見えるような物を展開していく。バトルは始まっていないので、それが何かはあいねにも判断できない。普通にシールドであれば、武器ではないので威力はないだろう。


 それでもあいねはシールドに警戒をしている様子だった。WEB小説由来ではあるが、チートに近いような盾とか大盾使いと見せかけて――と言う様な主人公もいたりする。そうした情報を調べたとしても、アルストロメリアに挑む時には知識に頼ったりはない。



『なるほど。これは――』


 マルスが帰る場面を目撃した訳ではないが、唐突に姿を見せたのはレッドカイザーである。彼は電脳空間を自在に移動できる設定があり、それを生かしての情報収集も行っているが――この能力は移動で使われる事が多い。


 丁度、情報収集中にリアル空間で見たような顔を発見したので、それが誰かを確かようとしたら――まさかのあいねだったのだ。一方のアルストロメリアに関しては、若干の情報不足で誰なのかは特定できない。似たような外見の人物には覚えがあるが――。


『あの人物、まさかアイオワでは――?』


 ゲーム中にエントリーされているネームを見て、レッドカイザーはアルストロメリアと認識する。しかし、彼にとってはあの人物の外見はアイオワと名乗る別のゲーマーだと考えていた。それ位に、情報が混乱しているのだろうか?



 バトル自体は三分でゲージをゼロにした方が勝利――というARバトルロイヤルのルールは同じ。しかし、このバトルは二対二のバトルではなく、一対一のシングルルールになっていた。対戦格闘ではないのだが――。


「こちらも手加減は出来ないわ」


 あいねは拳をアルストロメリアの前に突き出し、戦闘時の構えを見せた。それで反応をするような人物ではないのだが――。


「ARゲームらしく、正々堂々と勝負しようか」


 視線はあいねの方ではなく、別の人物を見ている様なアルストロメリアは――バトル開始のコールと共に展開していた小型シールドをあいねの方へと向けた。やはりというか、いわゆる超能力などで動かすような念動力兵器と言う事なのかもしれない。さすがのあいねも念動力とかテレパシーのようなタイプの敵と戦うのは初めてである。そう言った魔法少女がいないのも理由だが。


(こっちの世界の魔法少女とも違う? 攻撃方法が、まるで――)


 あいねもシールドを弾き飛ばすのは何とか出来るのだが、スピードが速すぎて対応が後手になってしまう。それも鍵の力と言えば納得できるのかもしれない。それでも、アルストロメリアの場合は単純に鍵だけとも思えないのだ。

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