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ヴァーチャルレインボーファンタジー【小説家になろう版】  作者: 桜崎あかり


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4-3

>更新履歴

・誤植修正(1月10日付)

ウィ御題材⇒を題材

単独出の⇒単独での


・2021年8月20日付

細部調整


・2023年5月22日付

細部調整

 蒼流そうりゅう騎士きしの動向、それを探ろうとしたサイト管理人もいる。スクープを入手し、優位に立つ為だろう。まとめサイトにしても、大手サイトにしても同じ事を考えている人物が皆無というわけはない。少数勢力ながら、考えている勢力はある。


 その一つが実在人物を題材とした二次創作小説の発言絡みで炎上した。それに加え、別のサイトもまとめ記事が別サイトからの転用で炎上する。これだけ都合よくまとめサイトが炎上する事があるのだろうか? それだけ草加市ではガーディアンが仕事をしていると言えるかもしれない。しかし、ガーディアンの活躍だけで済ませるには――何かがおかしいと考えるサイト管理人もいた。


(どう考えても、影には大手メーカーが絡んでいる。そして、そのスクープを――)


 あるサイト管理人は、そう思って大手メーカーに接触をしようと考える。しかし、そうした行動もガーディアンに察知されていた。迷惑系のまとめサイト管理人と言うだけで草加市ではテロリストと同類に扱われ、ガーディアンに摘発される。


 草加市は表向きは聖地巡礼や防災都市と言う事で注目される一方で、SNS炎上勢力を容赦なく摘発していくという裏の顔も持ち合わせていた。ガーディアンの行動を一種のホワイトハッカー等に例えるようなまとめサイトは非常に少なく、大抵が真実を歪められているのが現状だろう。


「SNS炎上をする勢力、何としても――」


 グレーを基調としたスーツを着ているのは、ガーディアンに所属する男性。彼は特定のつぶやきを草加市内を警戒中に発見、その場所へと向かおうとする。もちろん、パワープレイで黙らせる為だろう。


 その書き込みの内容はあるサイト管理人が別のコンテンツ炎上させようと、更に別のコンテンツを悪用してマッチポンプを演出しようとしたものだ。こうしたケースは、WEB小説でも題材として稀に扱われる。現実は異世界ファンタジーやVRMMO等がメジャージャンルで、注目は浴びる事はないだろう。


 SNS炎上やマッチポンプと言った題材を扱う作品は確実に増えている。それだけ、今の日本が抱えている危機に対して警鐘を鳴らしているのかもしれない。それでも、大多数のユーザーは見向きもしないだろう。おそらく、自分達には関心がないという事で。日本を含めて、いわゆる戦争を含めた武力行使が全て禁止された世界――それでも、SNS炎上のような目に見える形にならないと、危機を感じないのである。



【ガーディアンをホワイトハッカーと言うのは持ちあげすぎだろう】


【確かにSNSを炎上させる人物の中には、いたずら等で炎上させる人物だっている。そうした人物を晒し上げても、逆効果では?】


【SNSの炎上行為自体が犯罪である事をアピールし、それこそホワイトなSNSを作っていくためには――こう言う手段もやむ得ないか】


【だからと言って、無差別に炎上行為自体を摘発していくガーディアンを擁護するのか?】


【炎上商法と言う物もあるだろうし、それこそマッチポンプなSNS炎上もゼロとは言えない】


【全ての炎上を犯罪行為と繋げるガーディアンこそ、体制を変えるべきでは?】


 SNS上ではガーディアンの存在に対する疑問を持つ人物も少なくなく、まとめサイトではなくても敵視している気配もあった。しかし、そうしたつぶやきサイトの発言でさえガーディアンは把握していないのかと言うと、そうではない。


 しばらくすると、これらのやり取りからマッチポンプ炎上と認定し、特定ユーザーのアカウントを凍結すると言う行動を起こしたのである。草加市内での発言でなければ、こう言う事もなかったのかもしれないが――彼らは別の意味でも相手を間違えたのだ。



 ガーディアンの男性は、該当する草加駅近辺のエリアに到着した。今回は援軍も期待できず、単独での行動だが――。それでも、彼には対抗手段があった。ARガジェットと――。


「アバターチェンジ」


 彼が以前に拾ったガジェットを力づくでひねると、形状が変形、それをガジェットに読み込ませる。そして、再び彼は蒼流の騎士へと変化した。これには周囲のSNS炎上勢力も恐怖するしかない。


「馬鹿な。お前が噂の――」


 ある人物が何かを発言する前に、蒼流の騎士の特殊攻撃で全てを沈黙させる。一体、彼が何を仕掛けたのかは分からない。唯一分かる事は、周囲の建造物等には被害がない事。元々がARゲームの技術を使っているので、殺傷能力は一切ないのだ。


 まるでファンタジーなご都合主義ともSNSで書かれる事は多いものの、それがARゲームの仕様と割り切る人物は多いだろう。


「これはこれは――」


 蒼流の騎士の様子を若干遠くから見ていたのは、ガングードである。あれが自分を召喚した人物だと思うと――。それでも気のせいとスルーしていたのは、先に会う人物がいると言う事だろうか。


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