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能力ガチャを引いたら、武器ガチャが出ました(笑)  作者: 通りすがりの医師
第三章 異世界人と交流を深めろ
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#65 魔物の背中産キノコ?

 例のレストランが見えてきた。ロディは今日もバタバタしてんだろうなぁ……食事する気はないが。


「そうだマコト。この店の名前知ってる?」


「知らん」


「じゃあアレ読んでみてよ、腕試しで」


 店の前にある看板を指差して、話しかけてきたのはプラム。


 ――実は俺は、密かにプラムからこの世界の文字を教えてもらってんだ。

 だがギルドの依頼文とかも未だに全部は読めねぇから、その辺は受付で読んでもらったりと適当に済ましてるレベルだな。


 言われた通り、店名が書いてあるんだろう看板に目を凝らす。


「ろ……ろど……で、か。ろで……お。『ロデオ』だろ」


「おっ、当たりー!」


 ロデオって牛に乗ったりするアレか。

 いや、この場合はロディの名前をもじっただけだろうか。



▽▼▼▽



 店に入ると早速ロディが「いらっしゃ……」と出てきた。

 全部言い切らなかったのはたぶん、ルークとジャイロの顔と、俺が抱えてる巨大な袋を見たからだ。


「思ったより大きいですね……」


 ちょっとばかし引いてる感じのロディに連れられて店の奥、厨房的な所へ入る。


「ロディさん、ご相談があるんですが……このキノコ、マシュフロッギーって魔物の背中から生えてたんです」


「キノコがそれ以外見つからなくてこうなっちまったんだが、どうだ? そんなキノコ食えるのか?」


 ルークから話題に入り、ジャイロが直球な質問。

 変な質問を真正面から浴びちまったロディだが、彼はほとんど考えずに笑顔で、


「あーそんなの全然大丈夫ですよ! 食えます食えます!」


 ちょっと待て、そんなに即答するか。本当にそういう類いに詳しいのかよ?


「えっと……わかるんですか? 検査とか味見とかすらしないで大丈夫だと」


「そういうのは後でしておきますから。とりあえず引き渡してくれて問題ないですとも」


「そうですか……」


 やっぱりルークは疑ったが、このまま終わっちまうようだ。いやまぁ、別に問題がないんなら文句は言わねぇけどよ……

 てか、「大丈夫です」って言ったのに「検査とか後でします」ってなんかおかしいような……詳しくなさそうだ。


「んじゃそれはいいとしてロディ、随分と大変そうだがオレ手伝おうか?」


「いえいえいえいえ、いいですよそんなことしてくれなくて〜ははは」


 なんか暇らしいジャイロがそんな提案をするが、ロディは手をブンブン振って拒んだ。な〜んか、変な雰囲気だな。


「皆さん、今日はありがとうございました! もうそろそろ暗くなってきますしね、気をつけてお帰りくださいね〜!」


 ――そうやって満面の笑顔すぎるロディに送られ、四人揃って店を出た。


 まぁ大丈夫と言ってるんだし、気にしてもしょうがないだろう。

 というわけでまた明日、店の様子を見るついでにここで食事しようという話になった。もちろん四人でな。

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