04:「服を買いに行きません?」
「あ、診察どうでしたか?」
「地獄だったよ」
「……どういう意味でしょう?」
「女言葉を使いなさい!」
何かもう地獄だ。診察は医師の性格がアレだったので酷い目に会ったし、天使の少女には女神の声が聞こえないあんど事情を知らないから色々とややこしいし。それにもし事情を話したら女神に色々言われそう。
「はい、その通りです」
ご本人もそう仰っておられます。しかも凄い満潮の笑みで。邪気一つないその笑みが逆にムカつく。
「本当に大丈夫ですか?」
はあ、とため息をついた僕を見て近寄ってくる天使の少女。確かに何もないところに向かって何か話したりしたら気味が悪いよね。
それにこの少女、かなり心配症らしいから正当な理由を作らないと納得してくれなさそう。ここは多少強引な理由でもいいから何か作らないと。
「う、宇宙と人たちと交信できるんですよー」
「そうなんですか!?」
とっさに考えたアホらしい理由で何故か簡単に丸めこむことができた。彼女はだまされやすい性格のようだ。
「というか全然正当な理由じゃないですか」
仰る通りです。
「それにしても、ユウさん……でしたっけ? 着ている服が妙に色気ないですよね」
ここで会ったのも何かの縁、と思い少女に城(の中にある巨大な街)を案内してもらっていた時、僕の方をちらりと見たと思ったら、彼女は控えめにそう言った。
ちなみに一緒に歩いている途中に聞いたのだが、彼女の名前はレシアというらしい。というか彼女は金髪金眼、肌は肌色という目立つ顔(他の魔族は僕もそうだが紫系色)なので他のすれ違う魔族たちに凄くじろじろ見られている。が、彼女はそんなこと気にしていないようだ。
話がずれてしまった。僕が着ている服は前世の勇者男普段着なので、色気がないので当然だろう。しかも今の体の大きさは小学四年程度なのでその服はかなりブカブカだ。ちなみに勇者男だったころは、高校三年くらいの体系していました。
まあそれだけなら一応女子が着ても大丈夫なのだが(地味な服で男子も女子も着れる服なので大きさを気にしなければ一応着ていられる)、今の僕の肌は真っ白で、髪は紫色だ。どうやってもそんな体に今着ている服は似合わない。
「あの、よかったら私が奢りますから、服を買いに行きません?」
「……はい?」
今なんていいました? レシアさん?
「服を買いに行きません? って言ったんですよ。貴方の耳は節穴ですか」
心読むな女神。そしてそんなことは分かっている。
今僕の体は魔族であり、女なのだ。正直女物の服を悪のには凄く抵抗があるし、着るのも凄く抵抗がある。それに魔族の服って、悪趣味なデザインしてそうな予感がぷんぷんだ。
さあ行きましょう。とレシアは僕の体を引っ張ってどこかへ連れて行く。僕とレシアの体格はほぼ同じなはずなのに、僕は何の抵抗もできずレシアに引っ張られていった。レシアさん力強いな。いや、僕の力が弱くなってるだけなのかもしれないけど。
凄く投稿が遅くなった割には話に進展がなくて申し訳御座いませんでした!
いや、こういう展開になったとはいえ何書けばいいか分からなかったので、遅くなってしまったんです。二度目ですが申し訳御座いませんでした!




