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New Life Online  作者: 記々憂里
1/3

プロローグ

初投稿です。


7月某日。


「あづいー......」

と、言いながら自分の席の机に突っ伏す。いや、もうこれ無理でしょ。耐えられんわ。


「里花~? ちょっとい....うん。良くないかな? まあいいや、話があるんだけど? 」

「ん~......今は無理......溶けそう......放課後沙紗ん家で話して......」


私の親友、結城沙紗(ゆうきさしゃ)が話しかけてくるけど、今は無理でしょ。


「おっけー。萌ちゃんも誘っとくからね~。放課後、絶対来てよ~? 」

あ、萌ちゃん___如月萌(きさらぎもえ)私の親友だ____も来るんだね。

「あづいー......」

うん。やっぱこの暑さ無理だわ。




放課後。

沙紗の家。


「いやー。涼しいねえ! 」


いやー。クーラーホントいいわぁ。クーラー作った人マジリスペクトだわぁ。


「いや、ウチの部屋でそんなに寛がれても......まあいいけどさ。」

「良いじゃん良いじゃん。んで? 話ってのは? 宿題は要相談だよー。」

「まあ宿題もやってほしいけど、違うよ? 萌ちゃんが来たら話『ピーンポーン』来たみたいだね。」


ドタドタと沙紗が玄関に向かう。

ん~......話って何だろ。まあ真面目な話ではないな。


「お邪魔します。」

「さ、入って入って~」


あ、来た来た。


「いらっしゃーい。」

「いや、ここウチの部屋......」

「そんなの気にしない気にしない! 」

「沙紗、それで話とは?」


あ、そういや話聞くんだっけ。忘れてた。テヘペロ。


「あ、そうだったね。もうすぐ夏休みじゃん。でさ、皆でなんかしようと思って。」

「具体的には? 」

「これ! 」

「VRギア......? 」

「そ。夏休みにリリースされる、New Life Online だよ! 」


New Life Online って......発売前から超人気のあの!?


「え!?沙紗買ったの?」


あ、萌ちゃん思考停止してる。


「ウチはβテスターだからね。自分用と特典で一つ、更に懸賞で一つ当てたんだよー! 」

「沙紗のこと舐めてましたありがとうございました沙紗様」

「あの......」

「「ん? 」」

「VRとは何でしょうか......」


静寂。

ああ、そっか。萌ちゃん家由緒正しすぎる家だったな。


「んとね。New Life Online は、分類としてはVRMMORPGなんだけど。RPGは分かる?」

「ええ。ロールプレイングゲームですよね? 」

「そ。で、MMORPGってのは、大規模多人数同時参加型RPGで、それを、仮想空間でやる、って感じかな? まぁやって見れば分かると思うよ。」

「分かりました。まずはVRギアも買わないと......」


あー、やっぱ萌ちゃん持ってなかったかー。


いや、沙紗ならきっと......


「そんなことだと思ったから、萌ちゃんにはVRギアをプレゼントするよ! 」

「え!? VRギアって高いんじゃ......」

「それだけ皆と一緒にやりたいってこと! 」

「......ありがとう!! 沙紗! 」



ニコッと笑う萌ちゃん。かわいいなー。てか敬語OFFの萌ちゃんは結構レアなんだよねー。

それじゃ、帰ろっか。


家に帰ったらクーラーが壊れてた。暑い。

早速VRギアを被って、New Life Online を起動してみる。


『サービス開始までお待ちください』


ですよねー。

あ、でもキャラ作成だけならできるっぽい。

と言うわけでキャラ作成しようかな。


『身長等は行動を円滑に進めるため、プラスマイナス5cm間でしか変更できません。リアルバレを防ぐため、髪と眼の色は変えることをお勧めします。性別の変更は出来ません。』


あ、性別の変更ダメかぁ。ちょっと興味あったのになぁ。

身長は+5cmしても低いしね。

中2で138cmってどうよ? 完全に幼女ですよ。

しかも去年から1mmも伸びてないしね。もう諦めました。


取り敢えず髪は紫色でいいかな。眼は......うん。濃い紫にしよう。

プレイヤー名は『リシェカ』っと。

サービス開始は明日の午後7時か。早めに夕飯食べないとな。


やることは終わった。

それじゃ、公式サイトでも見とこうかな。

『新たな生活を、新たな世界で。』っていうキャッチコピーか。

んー? ゲームに関する情報が少ないなー。制作会社とかプレイ時の注意とかは有るけど...,,,どんな感じのゲームなのか全然分かんない。

まいっか。明日学校で沙紗に聞こう。βテスターって言ってたし。


んじゃ、ログアウト(?)しよう。



翌日。

今日はそんなに暑くない。

教室に入って沙紗を探す。......居た。


「沙紗~。おはよー。」

「ん!? 夏の朝に里花が動いてるって珍しい......! 」

「いや、そんな今明かされる衝撃の事実的な反応されても.....今日涼しいし。」

「」

「絶句されるとは思わなかった......」


私だって夏でも動くぞ!! ......時々。


「そんなことはどうでも良いんだって。New Life Online の内容を教えてほしいんだけど......」

「あー......無理。」

「理由を簡潔に20文字以内で答えよ」

「βテスト時に開発者から口止めをされたため」

「うわっ即座に20字ぴったりで返しやがった」


ってか無理ってどういうこと?


「えーっと、先入観に捕らわれず自由にプレイしてほしいんだって。βテスト時とも大きく変わってるらしいよ。」

「キャラの引き継ぎとかできないの? 」

「アイテムを五個だけ引き継げるよ。」


ふーん。まあ、出たとこ勝負で楽しむか。


「里花、沙紗、おはようございます。」


あ、萌ちゃん来た。


「「おはよー」」

「シンクロ......? まあいいです。それで、New Life Online の事なんですが......」


以下省略。




放課後。


成績を見て落ち込んでる沙紗を尻目に帰路につく。私の成績? オール4だよ?


「やっとNew Life Online が出来ますね! 」


萌ちゃんウキウキしてるなぁ。まあ、私も楽しみだけど。


「サービス開始まであと一時間ちょっとか......」

「ん!? 一時間ちょっと!? 」

「どうした、急に大声出して。私に迷惑じゃないか。」

「早く帰らなきゃ......! 」


あ、そっか。沙紗の家結構遠かったな。

私の家? すぐそこにあるから大丈夫。


「んじゃNLOの中で~!! 」


あー、沙紗早いな......流石元陸上部。取り敢えず手をふっておこう。

ってかNew Life Onlineってそう略すんだな。

そんなこんなで私の家についた。


「じゃあまた後でね。」

「はい。」


といって萌ちゃんとも別れる。


「ただいまー。」

「お帰り~。夕飯はもうできてるわよー。」


ナイス! 早く食べよう!







というわけで午後6時55分。

ご飯を食べてお風呂にも入って歯磨きもして準備OK!

VRギアを被ってゲームスタート!


『ようこそ! New Life Online の世界へ!! 』







お読みいただきありがとうございます。

誤字、脱字等は感想にてお伝えください。


次の更新は恐らく明日です。

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