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prologue
貴方は、願ったことは無いだろうか?
…もしも、私が頭が良かったら。
…もしも、私が天才だったのなら。
誰でも一度は有ると思う、かくゆう、僕にだってある。
叶う事のない、才能という願い事。
普通は諦めるだろう、だって、才能は産まれた時から決まっているのだから。
それでも僕達は、こんな愚鈍な、何も変わろうとしない世界で、生きている。妥協しながら、生きているのだ。
生き物の頂点、人間という立場に立ち、何も恐れず、考えずに、生きているのだ。
…ならば、その日常が、或る日、変わってしまったら?
「…化け物…?」
…世界に、変化が訪れたら、…貴方は、どうしますか?