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「ねーねー。あの二人、今日はなんだか頑張ってるね。」

「やっと競技ジグソー好きになってくれたのかも?だったら嬉しいなー。」

「ねねね、じゃあさじゃあさ、アドバイスとかしちゃう?うちらでコーチしちゃう?」

「したい!いろいろ教えて感謝されたーい!あ、でも、迷惑かも?」

「そっかー。だめかなー?どうするー?」

「どうしよー?」

 彼女達の声は高くてよく通るので、親切心あふれる会話は丸聞こえだった。

 ちなみに、外野姉妹が助言を尻込みするのにはわけがあった。

 普段の我々落ちこぼれチームは、先輩方がいろいろ教えてくれようとしても「あ、大丈夫です。しばらく自習とかしてるので、どうかお構いなく。」と断っていたのだ。生意気にも。なぜならやる気ゼロだったから。

 でも外野姉妹の親切は正直なところ、今の私には渡りに舟だった。自主トレでは限度があるし、アドバイスは欲しかった。われながらムシのいい話だけれど。

 私と周野英子は、顔を見合わせた。彼女は、「まあ、別に……。」みたいな感じで、曖昧にうなずいた。

「ねえ、二来、双葉。」

 私は本を置いて、外野姉妹に声をかけた。

「もしよかったらだけど、私達にジグソーバトルの助言をしてくれない?独学じゃやっぱり行き詰っちゃって。」

 二人はたちまち、ぱぁっと瞳を輝かせた。

「えっ、ほんと?!やったぁ……じゃなくて、任せてー!」

「わーい!うちらがばっちり教えてあげるねー!」

「ありがとう。よろしくお願いね、二来コーチ、双葉コーチ。」

 そうして外野コーチの指導の元、ようやく私達は、競技ジグソーの基本を身につけた。


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