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ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級二番艦ジュゼッペ・ガリバルディ

 さて、これは立った一隻の船の名前を覚えていただくための与太話でございます。


 あるイタリアの巡洋艦。英語だとクルーザーですね。英語の方が分かりやすいとはおかしなはなしですが。ビジネス用語と真逆を言っております。


 巡洋艦の名前を決めることになりまして、まあそこはイタリアですからイタリアの偉人から名前をとることになるのです。


 北米、アフリカ、アジアを股にかけた登山家にして王族。通称アブルッツィ公、当時は無くなったばかりだったのですけども、そんなすごい人がいまして。どれくらい凄いかというと、これを作ってた二十世紀前半に生きた人の中では人類で一番高いところに行ったんですね。


 その人に名前をしようと決まりまして、もちろん人名ですからちゃんとした本名をつけるわけです。


 さて、そこでもちろん王族ですから非常にミドルネームなどなどがついて長ったらしい。


 最終的に「ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ」となってしまうわけです。


 「アブルッツィ公ことルイージ・ディ・サヴォイア」みたいな感じです。


 さて、船は工業製品ですから同じ設計でもう一隻作るとお得です。もう一隻は「ジュゼッペ・ガリバルディ」イタリア統一の英雄です。


 さて、この二隻は第二次世界大戦を生き延び、戦後世界に羽ばたくこととなります。


 ここで、「ジュゼッペ・ガリバルディ」は正式に呼ぶなら「ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級二番艦ジュゼッペ・ガリバルディ」


 ここでこの「ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級二番艦ジュゼッペ・ガリバルディ」に弾道ミサイルを搭載する話が出てきます。


 おそらくイタリアの北太平洋条約機構の兵士たちはこんなこともあったでしょう。


「あれは何の実験だ?」

「ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級二番艦ジュゼッペ・ガリバルディがポラリス弾道ミサイルを発射しているのだ」


「なんだって? あのルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ級二番艦ジュゼッペ・ガリバルディが? これは見逃せない」

「名前を読んでいる間にもう飛んでったよ」

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