表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/17

1

「リスティア男爵令嬢!今、僕のことを睨んだでしょう!?」


「えっと...?」


 涙目で言うなり、びしりと指さす。

 紺のストレートの髪を腰まで伸ばし黄金の瞳を持つこの令嬢の名をユイリル・シスフレア。

三大公爵家が一つシスフレア公爵家の御令嬢である。


 身に覚えの無いことを言われたピンクブロンドの髪に水色の瞳を持つ令嬢はステラ・リスティア男爵令嬢。



「僕のことを睨んだ罪は大きいですよ!これから覚悟しておいて下さいね!」


「?」


「返事は?!」


「はっはい!シスフレア様」


「ユイリルでいいよ!ばいばい!」


「え?あっはい!ユイリル様」



 嵐のように去っていけば、奥に控えていた侍女の元へ向かう。



「どっどうだった?!ベリー!」


「...大変素晴らしかったです。流石悪役令嬢ですね。」


「だよね!僕、何でも出来るんだから!僕の役割はヒロインをいじめて、イリク様に婚約破棄されること!」



 ユイリル・シスフレアは転生者であった。

 記憶が戻ったのは10歳の誕生日の翌日。前世は日本の僕っ子愛され女子高生で、不注意でトラックに轢かれて死んだ。

 転生したとわかった時はイコール自分が死んだ事を知るわけで、びっくりしたが、すぐに立ち直り、現在ではこの世界を謳歌している。


 この世界は前世で有名だった乙女ゲームの世界。

 ユイリル自身は未プレイの為、どうしたら良いのか、何が正解かは全く知らない。

 しかし、彼女は乙女ゲームってこうでしょ!という()()()知識の元、王太子の婚約者である自分は悪役令嬢だと思っている。


 そして、物語は自分が曲げる事なく進めたほうがいいよね?という謎の責任感が働き、悪役としてヒロイン(多分)をいじめるのが正解だと思っている。

 自分は悪役だと思っているのに、また死ぬかもしれない、追放されるかもしれないという思いが全く無いのが甚だ不思議である。



「ユイリル様。それでは帰りましょうか。」


「わかった!ベリー!僕頑張るね!」



 その内容はあまりにも、いじめとは言えず、微笑ましいほどだが。

はじめはして。前作を見てくださった方はまたお会いできて嬉しいです。なろにろにと申します。


僕っ子に、令嬢になって欲しくて書きはじめました。もえ。

完結まで書ききっていないため、明日からは1日一回12時の投稿になります。完結させる気はあります。


対よろです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ