散らない桜
果てしない煌めきで
何から数えていいか分からなかった
とりあえず
きらきらなものを求めて
深く広く手を伸ばす
波打たれても
ちょっと怖い思いしても
桜のような華やいだ
花吹雪が舞う季節とその時を見たくて
喉の奥でそっと
いつかの日に語る言葉を
温め始めた
同じ夢を見ている
偶然だと思っていた
それこそ不思議で片付けられる
なんでもない些細なことで終わろうとしていた
それでも欠かすことのない
その夢の景色が
遠からず目の前にやって来るだろうと
胸の隅でときめいていた
光ることに懸命になって
私は「もっともっと」と伝う汗を拭わずに
ただ一緒に叫んでいた
ありったけ溢れ出す
大好きを私の詩と歌に変えて魅せよう
『散らない桜』
あの夢のように
私も散ることを知らずにずっと
綺麗に笑顔を咲かせていよう
桜で在り続けるね
これからも誰かの心を満たす開け口となる
満開を名乗るに相応しい
桜で在り続けるから