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独り言2 ~詩というか何なのか~  作者: 藤谷 K介(武 頼庵)
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酷い雨


 聞いただけの話に惑わされ

 真偽も分からず立ち回る

 ひどいもんさ噂なんてものは

 流れたものは直ぐには消えない


 消したいことを願う程

 正直なままでは生きられない

 悪いと思っていてもそのままで

 世間の話を利用する


 だけど本当はいつの日も

 胸の奥は酷い雨模様で

 コントラストを嘆いていても

 課される時間は平等なまま


 偉ぶる姿に憧れていた

 今ではそれが幻の向こう

 他人と繋がるとき

 邪魔な存在でしかない


 曲がりすぎた自分の気持ち

 冷たい空気が当たり前すぎた

 そんな心の中では

 ずっと ずっと 酷い雨が降る


 錆びついている 閉ざしている

 出来た隙間を埋めるように

 起きたらすぐに 息をしている

 大切な事だなんて思わなくても


 温かいものも温めていたモノも

 奥底に沈んだ正体を知らず

 足される感情は更に感傷を生む

 気付いて欲しかったはずの鼓動


 感じる事の出来ない魂の揺さぶり

 感じるだけ身体の震えは止められず

 晴れていたはずの心の中

 曇り始めた先は落ち込むだけ


 ポケットに突っ込んだままの掌は

 いつの間にかこぶしを握る

 誰にも見えないように

 誰にも知られないうちに


 そんな胸の奥は

 いつも ずっと 酷い雨

 



 

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独り言 ~詩かエッセイか何なのか~
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― 新着の感想 ―
[良い点] 様々な思い心を表現する 雨。 主人公の情景が見えてきます。 なのなのはとても好きな文章で、同じ言葉を繰り返しそれぞれに意味を持たせる。 庵しゃま! これは詩……歌詞のようですね!! 拝読…
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