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跡を濁して飛び立つ鳥に
自信が無くてもそこで
ひたすら感情を殺しても
成し得たものを記してく
か細い手掛かりを掴んでは
ひどい頭痛にもがいても
だれにも頼るなんてできない
わずかに動くもの全部
泥臭い力に変えていく
あとを濁したまま飛び立つよ
たとえ誰も知らなくても
羽ばたいて高く遠くへ
そこでもがいた自分の姿を
いつかきっとなんて言葉は
夢や幻と同じでなんだか重い
かすかに感じる手応え
消えていくそれまでの葛藤
歪んだ現実でただ一人
取り残されたように消えるなら
残されるもの残していくもの
一つだけでも『汚して』いこう
あとを濁したまま飛び立つよ
たとえ誰にも気づかれなくても
そこでもがいた自分の証
そこに居たという最後の記し
内容は暗そうだけど、実は前向きだったり……。