表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/21

お腹空いたせい

アパートに着いて自分の部屋まで上がる。

フラフラと寝室まで歩き、ベットに倒れ込む。

「どーしたの、おねーさん」

「いや、疲れた」

「生きてる証拠だね」

「生きてるか」

ベットの上で座る。すると少年は床に胡座をかいた。

「おねーさん、お腹すいたよ。ご飯にしよーよ」

たかる気満々か。て言うか、

「雪、ご飯いるんだ……」

「失敬な」

「いやだって妖精?なんでしょ?」

「うん。そーなんだけどね、顕現したからにはお腹もすくよ」

「うん?妖精の事はよくわかんないけどとにかくご飯作ろっか」

私も体力をやたら使った気がする。

結局、飛び降りなかったけどどっちにしろ無理だったと思う。

私には死ぬことすら出来ない。

「また暗い顔してー、考え過ぎるんだね。おねーさんは」

「あ、おねーさん呼びどうにかならない?私は武田幸」

「じゃあ、幸ねーだね」

そんなに変わっとらんけど、私にしか分かんないならそれでもいいや。

冷蔵庫の中は2日分位の食料があった。

私は思わず鼻で笑ってしまった。

死ぬ気なんて毛頭無いくせに……

「生姜焼きでいい?」

「幸ねーが作るものならなんでも」

雪は嬉しそうにしている。雪の為に頑張ろうと思った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ