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帰ろうとしたせい

「あっ、ちなみに」


それ多いな。この子に対する注意事項多いな。

人との会話は好きじゃない。それを除いでもめんどくさい気持ちが全面に出てきていた。


「なに」

「僕に対して人が多い場所では話かけない方がいいよ。おねーさん以外聞こえないし見えないんだから変な人に思われちゃうよ」

トゲのある聞き方をしても意に介さずニコニコとしているし、その内容も胡散臭い。けど事実っぽいから頭が痛くなってきた。


「はぁ、とりあえず帰る」


列車は今気づいたが止まったままになっていた。

私とは別の人が飛び降りたらしい。反対側で。

それに対して何も思わなかった。

ホームの人たちを何となしに見れば悪態を着いたり、電話をかけたりと迷惑そうにしていた。

誰一人として心配も哀れみも飛び降りた人に対して感じてないようだ。

私も同じだ。

少年は、少年だけは悲しそうにしていたけれど理解できなかった。


「……帰るよ」


誰に言うでもなく呟いた。

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