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蛍は焦げる  作者: 愛璃
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オタクの性

別の日、奈美が部室に着いた時、いつもなら一番賑やかに迎えてくれる熊井の声はなく、また珍しくスマホの画面に釘付けになっていた。何やら動画を見ているようで一向に目を離さない。


後ろから覗いてみるとそこには……


『きゃああぁぁぁぁああ!!』


「うわ〜!!!びっくりしたあ!」


「え、なに!?」


私は思わず発狂してしまった。

耳元で突然叫ばれて、当然驚く熊井さん。

思わず椅子から落ちかける築田さん。

今はこの二人しかいないから被害は最小で済んだみたいだ。


『え、く、熊井さん、そのゲーム…』


「え、奈美ちゃん、もしかして知ってんの?」


『知ってるも何も……!!!』


そう、知ってるも何も私はそのギャルゲーの大の大ファンなのです。

そのことを説明すると熊井さんはとても嬉しそうに私の手を握って手をブンブン上下に激しく振った。


「あぁ〜!!まじか!最高だわ!!!」


そして、同じ部屋にいながらも未だに状況を把握出来ていない築田さんが話に参加する。


「え、何、つまりは奈美ちゃんの大好きなギャルゲーを熊井さんもやってるってこと?」


『そう!そうなんです!私の推しは〜、もちろん、涼菜ちゃんです♡』


「なにっ!?俺の推しはまじで可愛いから。見て。伊織ちゃん!

マジで可愛い。尊い。」


「いや、どっちもわかんないんだけどなあ笑」


1人冷静な築田さんがツッコミに入る。

私たちは築田さんに自分の推しがいかに最高で最強であるかを写真をもってプレゼンを始めた。


「あれ、ちょっと待って、熊井さんの推しって奈美ちゃんに似てない?」


「ん?あれー!ほんとだっ!奈美ちゃんって誰かに似てると思ったら俺の推しだったのか!解せぬ笑」


そんな……申し訳ないと思いながらもとても嬉しい私。


このテンションはなかなか静まることなく2人でそのままファミレスへ。


その後、5時間も滞在してしまったと他部員に語る2人に、山浦が、

「なんだよ〜僕も誘ってよ〜」

『山浦さんも好きなんですか!?』

奈美はまたまた大興奮。

「それ俺もやってる」

『達斗も!?』

もちろん、その日は4人で仲良くファミレスへ語りに行った。


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