表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛍は焦げる  作者: 愛璃
54/56

婉曲的な

「月が綺麗ですね」


勇気を出して言ってみたけどそれが月が綺麗ですね、とはさすがにくさすぎたセリフだ。



『そうですね~』





奈美は空を見上げてそう答えた。

木原が求めていたのはもちろんそのような回答ではない。



「いや、そうじゃなくて。」


『???』


まるで、そうじゃなかったらなんなのか、なんて顔に書いてあるような表情で木原を見つめる奈美。

どうしてここまで鈍いものかと頭を抱えたいものだが、婉曲的に告ってしまったのは彼自身の勇気が足りないゆえである。



ここで言わなければいつ言うんだ。

振られる覚悟で口を開いた。








「奈美ちゃんが好きです。」








しっかりと、奈美の目を見つめてそう言った。


彼女は木原の目をしっかりと見つめ返し、










『私も、木原さんのことが好きです。』






その言葉を聞いた瞬間、木原は嬉しくてその場で奈美を抱き寄せた。


「俺と、付き合ってくれませんか」


『よ、よろしくお願いします……』




奈美は赤く染った顔で木原を見つめた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ