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蛍は焦げる  作者: 愛璃
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皆仲良くしよ

夢の国での出来事もあっという間に終わって現実モード。


講義もきちんと一限目から出てきましたよ…


だいたい、私の学部は必修が一限目に集まりすぎてて体力のない私にはきつい時間割となっております…。


とは言っても部室に行けばいくら疲れていても暖かく迎えてくれる人が必ずいるから自然と元気になることができる。


今日も清陵祭のための準備。


いよいよ大詰めで、今週末に行われるけどなんとか間に合いそう。


休憩するか〜と皆さんがそろそろ息を落とすだろうと予め入れて置いた紅茶をテーブルに並べる。


もちろんこういう時に一番に飛んで来るのは爽ちゃんと俊くん。

目をキラキラ輝かせて私が作るお菓子とお茶を楽しみにしてくれている。


出来上がったばかりのスコーンの香りに吸い寄せられるように彼らは今日は目を輝かせている。


そのタイミングで木原さんがよし!休憩!と言うから皆さんがテーブルに集まってくる。


達斗と山浦さんは何やらまだ何か気になる点があるらしく2人で考察を練っているみたい。


「ふわ〜、おいし!」


「え、今日のめっちゃうまくない!?」


爽ちゃんと俊くんが大きな声で言うからそれに反応して結局2人もすぐに来た。


お茶を飲みながら木原さんが私に尋ねてきた。


「そういえば奈美ちゃんは誰と回るか決めてるの?」


『へ?』


と間抜けな声を出してしまい恥ずかしい。


だけど、完全に忘れていた。


「奈美ちゃんはミス・陵徳があるから回れないんじゃないの?」


『あ、出ませんよそんなもの〜笑笑』


「「「「えー!!」」」」


山浦さんの質問に私がそう答えると一同は驚いた。


「え、なに、奈美ちゃんミスコン出ないの?」


「なんでなんで!」


『なんでと言われても…断っちゃったもん。』


それに私の学部では劇の出し物もあるからな…天文部の人たちには恥ずかしいから絶対言わないけど。


午後からだったら暇だなあ…


「じゃあさ、俺と…」


木原さんが何か言いかけたけれど、周りを見渡して言い直した。


「じゃあ皆で回るか!」


簡易プラネタリウムがあるから交代で持ち場にいないといけないし、各それぞれ学部での出し物もあるだろうから、


確かにそう考えるとみんなで固まっていた方がスムーズに進む気がする。


『それじゃあ早く終わらせてどこ回るか考えましょうよ〜!』


私がそう言うと、それじゃ再開しますかと即座に立ち上がりその日のうちに準備を終えてしまった皆さんは相変わらずすごいと思う。

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