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蛍は焦げる  作者: 愛璃
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抜け駆けとは

次の日、昨日の宣言通りに皆さんがプレゼントをくれた。


山浦さんは、なんと人気の最新プラネタリウムのチケットをくださって!


「今週末、一緒にどうですか」


なんて断るわけないっ!!!!


爽ちゃんは可愛いお菓子。


「奈美ちゃん、いっつも甘いもの食べる時幸せそうだからさ」


『これ、有名なやつじゃん!嬉しい!!』


さっそく開けてひと口食べたあと、爽ちゃんの口にも入れてあげた。


「え!これうまっっ!」


爽ちゃんも何故かハマったらしい。


俊くんは流行り色のリップをくれた。


「これ見つけた時、絶対奈美ちゃんに似合うと思ったから買っちゃった」


私もこれ欲しかったのにどこも売り切れでなかなか見つからなかったのに…

本当に偶然見つけたのかはたまた探し回ってくれたのか私にはわからない。


さっそく今からそのリップを使ってみることに、


『どう?』


「うん、可愛い!」


と満面の笑みで褒めてくれるから照れてしまうではないか。


木原さんは、パーカーをくれた。

「このブランドのパーカーはまじで着心地いいからオススメ」


そう言ってくれたパーカーを見てみると、今木原さんが着ているものと同じロゴが入っている。


「え、木原、奈美ちゃんにお揃いの服とかあげたの?」


「えー、なんかこわーい」


「や、違いますって!!」


木原さんのプレゼントについて熊井さんと山浦さんがからかいに入った。


『別にお揃いのものでも嬉しいですよ!』


と言うと、熊井さんが急に真顔で


「ちょ、全身コーディネートさせて。」


なんて言うからオタクは言うことが違うな〜と。


「あ、僕があげたマグカップ使ってくれてるの?」


『あ、そういえば皆さんの誕生日っていつなんですか?』


確か、達斗は1月で…ってそれくらいしか知らない。


この中で次の誕生日はどうやら築田さんで、来週。


その次に爽ちゃんが10月で、山浦さんが12月。


熊井さんと木原さんは4月で、俊くんは6月だから残念ながら3人はもう過ぎてしまっている。



昨日の築田さんを踏襲して、不自然ながらも私は早く帰宅して3人のプレゼントを買いに出かけた。


無事にプレゼントも買えて、夕ご飯も食べ終わったからあとはお風呂に入って寝るだけ!


お化粧を落として少しのリラックスタイム。


すると突然、私の携帯が鳴る。


見ると、木原さんからの着信だった。


「ちょっと外出てこれる?」


すっぴんだし、ラフな格好ですけど…と言ってから私は木原さんの元へ向かう。


私を見つけるとひらひらと手を振りながらこちらに来る木原さん。


「はい、これ」


そう言って目の前に出されたのは可愛らしいネックレス。


『え、でも、これ…プレゼントはパーカーもらって…』


「あれはあれ、これはこれってことで笑

付けてあげる」


私の後ろに回って手を首に回す、すると首に少し冷たい感触があった。


はいできた、そう言われて首元を見るときらりと光ネックレス。


なんだか照れくさくて私は少し俯いてお礼を言った。


そんな私の頭を優しく撫でながら、


「いいえ、じゃあおやすみ」

声が聞こえ、手が離れた後に私は顔を上げ、


スタスタと去ってしまう木原さんの背中をただ見つめていた。


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