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蛍は焦げる  作者: 愛璃
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年の差その差

「奈美ちゃん、今度は2人で遊びに行こうね!」


『うん!ぜひ!』


ついに合宿も終了し、駅で解散することになった。


今回の合宿のおかげでもえきょんと仲良くなれて本当に嬉しくて、お別れするのが悲しい。

もう連絡先もみんなと交換したし、会おうと思えばいつでも会えるのだけれど。


「絶対だからね!お泊まり会しようね!」


「うん!俺も俺も!」


愛斗さんが入ってきて、明らかに嫌そうなもえきょんの顔がとても面白かった。



「奈美ちゃ〜んおかえり〜!!どうだった?楽しかった?

俺は寂しかった〜!!!」


その後、そのままの足で一旦部室に顔を出すことにした私たち。

部室に入るなり、熊井さんが私に抱きつく。


「ちょっと熊井さんっ!」


「うわ、ほらセコムがきたぁ〜」


木原さんが間に入ってきたので熊井さんは離れた。

相変わらず今日も賑やかだ。


「で、どうでしたか合宿は」


なかなかに賑やかな連中だったでしょ、と言いながらお土産をくれる山浦さん。


合宿に行けなかった人達に思い出話をしてあげる。


「は〜、僕も合宿行きたかったな〜」


なんて爽ちゃんが呟いたから今度お泊まり会でもしようか、と提案する。

俊くんが僕も僕も〜と乗っかるから今度の土日に私の家でお泊まり会をすることが決定した。


「セコム、行かなくていいの?」


木原は静かな声で熊井は尋ねられたが、ちびトリオの仲には入っていけねえよ、と少し寂しそうな顔をしてみせた。


「俺達には若すぎるよな」


少しとはいえど、年の差があればついていけないノリがあると年上組は語った。

その言葉が嫌に感情的で重く感じたのは、彼らが見つめるその先、奈美への熱い想いに気づいてしまったからである。


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