表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛍は焦げる  作者: 愛璃
12/56

二人反省会

遠大メンバーの朝は早い。

反対に、凌大メンバーの朝の雰囲気は最悪。


朝に弱い人が多いからで、もちろん私のそのうちの一人。


私は基本、寝起きの機嫌がものすごく悪くて目つきも悪いし口も悪い。


けど、朝起きたら両頬を赤く腫らした愛斗さんがいたのには思わず笑ってしまった。


あれを笑わないでいれる人はいない。


私の隣で寝ていたはずの俊くんはもうとっくに支度が終わっていて、未だ布団の中にいるのは私と達斗だけ。


「奈美ちゃん〜、そろそろ動きなよ〜」


築田さんがみんなの布団を畳みながら、そう優しく言ってきたから従うしかない。


『あれ、そういえば木原さんと愛斗さんは?』


部屋を見渡しても、どこにも見当たらないふたり。


とりあえず、私は顔を洗いに行った。





「悪かったって、たつきち!すまん!」


「ほんと、俺の気持ちに気づいてたんならら奈美ちゃんにあんなことするのやめてくださいよ」


木原と愛斗は朝の散歩と名して、外で秘密の反省会を開いている。

内容はもちろん昨日の夜、酒に酔っていたとはいえ、奈美の頬にキスしたことについて。

すぐに仲直りはしたものの、納得がいってない木原。


「あとさ…もういっこ悪い報告してもいい?」


そう言われて改めて見ると、愛斗はいつにもなく真剣な顔をしている。

瞬間、愛斗が言わんとしていることを木原は簡単に予想することが出来た。


「俺、奈美ちゃんのこと好きかも。」


真剣な顔で、少し申し訳なさそうな顔をしている愛斗をどうしても嫌いになることは出来ない。

俺の方が先に好きになったのに、そんな幼稚な考えが木原の頭をよぎった。


「人を好きになるのに許可なんていらないですし。」


そう言うことが木原にとっての精一杯で。

散歩から帰ってきた二人の顔はなんだか少し険しいものだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ