「「人は多くも部に入りたがらない」」
2「人は多くも部に入りたがらない」
宮内は、クラスの連中に、片っ端から聞いてみたが
みな、将来的に、疑問があるらしく
その大半が、スポーツ系
それ以外も、美術部 文芸部など、何かしら点数の高そうな物ばかり
試しに、美術部にヘッドハンティングしに行ってみたが、門前払いされた
「模型なんかで遊んでられるか」
事もあろう事か教師に言われては、仕方がない
しかし、この苛つきはなんだろうか
あんな、同じ今年か繰り返さない
創作性のない連中が・・・・
部室に帰ると、二つの部が、がやがやと楽しそうに会話している、女子だけかと思いきや
化粧をしてそうな男もまま居る
「はあ」
自分の部の席に着こうとしたとき
キノコ頭の男が、席に着いていた
他の部の奴だろうか
「あの」
宮内が、声をかけると其れは振り向いた
「あ・・あの、も・模型部の方ですか
私はいりたいです」
それは、丸い目を、くりくりして
こちらをみた
オカマだろうか
白い肌を、しっかりと学生服に包み
その非活動的な雰囲気を冷気のように漏れ出していた
「ええ、入部希望者ですか」
「はい、お願いします
戦車とか車が大好きなんです」
「そうかそうか、では、力一杯がんばってくれ」
そう、其れが、リアリティーマニア事
「笹木 時王」(ささき じおう)とのはじめてのかいこうであった