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異世界駆ける武闘派兄妹〜人の話聞かん〜  作者: はなまるドクメンタ
4/20

その4〜人の話を聞こうよ〜

今日暇なんです

「俺達が倒す!村人の皆さんはすぐに逃げて!」


真っ先に動き出したのは獅子峠レオだった。

腰に刺した大仰な剣を抜き、構える。

(構える位置が結構低い。重いのかもしれない)


村人達は勇者の勇敢な言葉を聞き、それぞれ食堂の出口へ殺到する。

リッカは安堵を顔に浮かべた。


「良かった。3ヶ月前に召喚された勇者様が何とかしてくれるみたいだ。ケンもシュウも、早く逃げよう!」

「ごぶりんとは何だ」


自分も出口に駆け出そうとしたリッカはつんのめる。

ケンもシュウも、まだ席についたままだ。

シュウに至っては、今にもよだれを垂らしそうな表情でパンを見つめている。


リッカはその場でもどかしそうに足踏みをする。


「後で説明するからさ〜、今はとりあえず逃げようよ〜。殺されちゃうって」

「ごぶりんは、もんすたーなのか?」

「そんなの皆の反応で分かるじゃないか。ほら、シュウちゃんも、後でいくらでも食べれるからさ」


ケンが突如立ち上がった。パンに伸ばしかけていたシュウの手を掴む。シュウは驚いて兄の顔を見上げる。


「ということは、ごぶりんも食えるぞ」


兄の表情は勇ましい。しかしその口の端によだれが出ていた。


「ごぶりん狩りだ妹」


虚ろだったシュウの瞳にも、やがて鋭い光がともる。

兄に負けない勢いでシュウも立ち上がった。


「参りましょう兄上」


2人は拳をぶつけ合うと、元気よく食堂を出て行った。

取り残されたリッカは呟く。


「なにこれデジャヴ…っていうか、」


外からは悲鳴に混じり恐ろしい唸り声が聞こえてきた。


「ゴブリンって相当なゲテモノだけどなぁ…」


改善点ありましたらどんどんお願いします!


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