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異世界駆ける武闘派兄妹〜人の話聞かん〜  作者: はなまるドクメンタ
12/20

その12〜人の話を聞いてくれ〜

やっと出発です。

勇者っぽくなってきました!

聖剣も抜きましたし!

「神父さま。そろそろ2人も都へ向かっても良い時期だと思います。許可を頂けませんか?」


教壇の脇に立つ神父は、静かに目を伏せる。


「いいよ」

「いいの⁈」


あっさり許可をもらえた。やったね!



「準備は出来たぞ!早く出発しよう!」


元気な声でケンが叫ぶ。手ぶら。


「準備は出来ました!早く出発しましょう!」


同じく元気にシュウが叫ぶ。手ぶら。


「散歩じゃないんだよ。一週間歩き続けてやっと着くぐらいの距離だよ」


どう考えても手ぶらでたどり着けるような場所じゃない。早速リッカは旅先に不安を覚える。


「徒歩で一週間ということは、走れば1日だ!」

「どういう計算だよ」


仕方ないので、地図やお金などの物品はリッカが準備することになった。


兄妹は旅に必要な荷物でいっぱいの鞄をそれぞれ背負い。

リッカは村人達に別れの挨拶をし。

神父は祈りの言葉を3人に捧げ。


新たな勇者の一行が村を出たのである。


ものすごい急展開だが、まずは旅路を確認しなければならない。


「ここが僕達がいた村」

「端っこだな」


リッカは地図の右下を指差す。

地図の中央には大きな円が描かれている。美しく整備されたそれは、都の周りにある堀を表している。

目的地はそこだ。


大陸はいくつかの地域に分かれており、緑色に塗られた一角がリッカ達のいる森林地帯『フォレスタ』なのである。ネーミングはまんまなのである。


「こっから真ん中にひたすら進んでいきたいところなんだけど、それだと巨大な山脈に邪魔されるから、ぐるっと回って行く」


右下から左に向かい、山々を大きく迂回する形で中央まで指を運ぶ。


「しばらくは森が続く。植物系のモンスターが多いから、食料には困らないと思うけど…。とりあえず、迷わないようにするのが大切だね」


シュウの背負う荷物には、長持ちする保存食が大量に入っている。しばらくはこれと、森の中の木の実やあるいはモンスター何とか腹を満たせるだろう。


しばらく歩いたところに大きめの街があるので、そこまでを第1段階とする。


「最初の目的地は、木材都市『ランバーヤード』!」


リッカは声高に目的地を宣言する。

その隣でシュウが不思議そうな顔をした。


「そういえば、この前までいた村の名前を知りません。何というんですか?」


「…『始まりの村』」


ベタだよねー。

ポイント評価を頂きました。

とても励みになります、ありがとうございます!

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